東京オリンピック「野球・ソフトボール」の開催情報を解説:試合日程・会場・日本の注目選手など

野球・ソフトボールは、1996年のアトランタオリンピックで初めて採用されましたが、2008年の北京オリンピックを最後に競技から除外されてしまっていました。

しかし、2016年8月、東京2020オリンピックの正式種目として追加採用されることが決定しました。

一度除外されながらも再度オリンピックに復活した種目ということもあり、東京2020オリンピックでは注目が予想される競技です。

この記事では、野球とソフトボールそれぞれのルールや魅力、注目選手についてご紹介します。

※新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

野球・ソフトボールのルール

野球とソフトボールは、どちらもバットとボールを用いてグラウンド上で行われるため、非常に似たもののように思えます。しかし、実はそれぞれで全く異なる特徴があります。

以下では、野球とソフトボールのルールについて説明します。

野球のルール

野球は、2つのチームが攻撃と守備を交代しながら勝敗を競うスポーツです。チームの攻守は表・裏と呼ばれ、攻守交代を9回繰り返し、9回裏を終えた段階の点数で勝敗が決まります。

攻撃側チームは、バッターが守備側のピッチャーが投げたボールを打つことでランナーとなります。ランナーが一、二、三塁を経て本塁に到達することで得点となります。

また、打者が「ホームラン」の場所までボールを飛ばせば、本塁まで1周出来る権利を得られます。守備側はランナーが本塁に到達しないよう、ランナーやバッターをアウトにし、3人アウトにすると攻守を交代します。

試合に出場できる選手は各チーム9人で、指名打者制をとる場合のみ10人の出場が認められています。

ソフトボールのルール

ソフトボールは、9人対9人で戦うスポーツです。ゲームの進め方はほぼ野球と同じですが、1回から7回までで試合終了です。7回裏時点で同点の場合、8回以降は得点を促進するルール(タイブレーカー)が採用され、二塁にランナーを置いた状態からゲームを行います。

野球と大きく違うところは、バッターとフィールドの広さです。バッターは、体を沈ませながら、腕を下からすくい上げて投げる「下手投げ」で投げるルールになっています。

また、フィールドはバッターと捕手の間が13.1メートル、各塁間が18.2メートル、ホームランフェンスまでは67.0メートル以上の半円の大きさになっており、各サイズを野球と比較すると非常にコンパクトになっています(野球のサイズは順に18.4メートル、27.4メートル、76.1メートル以上)。

野球・ソフトボールの魅力と日本の注目選手

野球やソフトボールはどちらも人気スポーツということもあり、オリンピックに出場する日本代表選手には注目が集まっています。

以下では、野球やソフトボールの魅力と、それぞれの競技における注目選手について説明します。

野球の魅力

野球の魅力のひとつは、ピッチャーとバッターの駆け引きです。

レベルの高いピッチャーは、ボールを時速150キロメートル以上でコントロール良くストライクゾーンに投げます。また、時速120キロメートルにも達しないようなスピードを緩めた変化球も投げることで、バッターを惑わせます。

一方で、レベルの高いバッターは優れた動体視力を持っており、ゼロコンマ数秒の世界で球を見極められます。

動いている物体を見ると、人間の視力は落ちる傾向にあり、時速100キロ以上になると、視力は半分以下に低下するといいます(スポーツビジョン委員会調べ)。

そんな中でもバッターは自分の方に向かってくるボールをバットで打ち返さなければならないため、優れた動体視力が求められるといえます。

他にも、洞察力や反射神経、集中力、スイングパワーなど、さまざまな能力がバッターには必要です。

人並みはずれた能力を持つトップアスリート達が同じグラウンドでプレイしているという見方をすれば、楽しさも増していきます。

ソフトボールの魅力

ソフトボールの最大の魅力は、ゲーム展開のスピーディーさとボール運びの緻密さにあります。

特にピッチャーは、下手投げの手法で、ストレートのほかにも様々な変化球を投げます。ライズボールはバッターの手前で急激に浮き上がるもので、野球にはないソフトボール独特の変化球です。

また、野球のピッチャーの位置よりも約5メートル前の地点から投げられるボールの球速は、最速時速120キロメートルを超えます。これは野球の球速に換算すると、体感で時速170キロメートルに相当します。

このように、ピッチャーとバッターの高い技術での駆け引きや、スリリングな展開こそがソフトボールの醍醐味です。

日本の注目選手

野球

先発投手では17、18年と2年連続で沢村賞に輝いた菅野智之(巨人)や則本昂大(東北楽天)、抑え投手は山崎康晃(横浜DeNA)が中心となりそうです。

また、打線は外国選手に引けを取らないパワーを誇る柳田悠岐外野手(福岡ソフトバンク)や山田哲人内野手(東京ヤクルト)が軸となりそうです。

ソフトボール

2008年の北京オリンピックで、日本女子ソフトボールは悲願の金メダルを手にしました。そのため今大会でも活躍が期待されています。

北京大会のエース・上野由岐子はその後も健在ぶりを示してきましたが、19年4月に打球を顎に受けて骨折してしまったことから、復調具合が注目されています。

同じく北京を知る主将の山田恵里、投打二刀流の藤田倭らが主力としてチームを引っ張ります。

野球・ソフトボールの試合日程と大会方式

野球・ソフトボールは、オリンピックチケット獲得の高倍率が予想される競技です。

特に野球は人気で、ネオマーケティングが全国の15歳以上の男女8,407名に対し実施した「東京オリンピック事前抽選申込に関する調査」によると、野球は会場で見たい演目第6位と、注目を集めていることがわかります。

以下では、野球・ソフトボールの試合日程と大会方式について説明します。

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野球の試合日程

※以下は、2020年1月時点での競技日程です。

2020年3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの延期が正式に決定となり、開幕日は2021年7月23日に変更となりました。

今後の競技日程に関しては、公式情報の公開を待つ必要があります。

7/29(水)

①12:00〜15:00

会場: 福島あづま球場

7/30(木)

①19:00〜22:00

会場: 横浜スタジアム

7/31(金)

①12:00〜15:00
②19:00〜22:00

会場: 横浜スタジアム

8/1(土)

12:00 – 15:00

②19:00 – 22:00

会場: 横浜スタジアム
ノックアウトステージ日程

8/2(日)

①12:00〜15:00
②19:00〜22:00

会場: 横浜スタジアム

8/3(月)

①12:00〜15:00
②19:00〜22:00

会場: 横浜スタジアム

8/4(火)

①19:00〜22:00

会場: 横浜スタジアム

8/5(水)

①12:00〜15:00
②19:00〜22:00(準決勝)

会場: 横浜スタジアム

8/6(木)

①19:00〜22:00(準決勝)

会場: 横浜スタジアム

8/8(土)

①12:00〜15:00(3位決定戦)
②19:00〜22:30(決勝)

会場: 横浜スタジアム

※8/7(金)は試合なし

ソフトボールの試合日程

※以下は、2020年1月時点での競技日程です。

2020年3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの延期が正式に決定となり、開幕日は2021年7月23日に変更となりました。

今後の競技日程に関しては、公式情報の公開を待つ必要があります。

7/22(水) 9:00〜17:00

オープニングラウンド(3試合)

会場: 福島あづま球場

7/23(木) 9:00〜17:00

オープニングラウンド(3試合)

会場: 福島あづま球場

7/25(土) 10:00〜16:30

オープニングラウンド(2試合)

会場: 横浜スタジアム

7/25(土) 20:00〜22:00

オープニングラウンド(1試合)

会場: 横浜スタジアム

7/26(日) 10:00〜16:30

オープニングラウンド(2試合)

会場: 横浜スタジアム

7/26(日) 20:00〜22:00

オープニングラウンド(1試合)

会場: 横浜スタジアム

7/27(月) 10:00〜16:30

オープニングラウンド(2試合)

会場: 横浜スタジアム

7/27(月) 20:00〜22:00

オープニングラウンド(1試合)

会場: 横浜スタジアム

7/28(火) 13:00〜15:00

3位決定戦

会場: 横浜スタジアム

7/28(火) 20:00〜22:30

決勝戦

会場: 横浜スタジアム

※7/24(金)は試合なし

大会方式

オリンピックにおける大会方式は、約2年にわたり協議が難航していました。

経費の削減のために1次リーグを2組に分ける方式を求めた大会組織委員会と、試合数の増加を求めて6チームの総当たり戦を主張した世界野球ソフトボール連盟の意見が衝突していましたが、最終的に折衷する方式で決まりました。

具体的には、6つの国と地域が2つに分かれて1次リーグの各3試合を実施後に、敗者復活を含めたトーナメント10試合を実施する計16試合の方式となっています。

この方式を、大会組織委員会は「消化試合がなく、全ての試合がメダルに絡む」と説明しており、どの試合も見逃せない構成になっています。

復活したオリンピック種目「野球」「ソフトボール」を観戦して盛り上げよう

野球とソフトボールは、2008年の北京オリンピックを最後に、オリンピック競技種目から外されていました。

しかし、2016年8月にブラジル・リオデジャネイロで行われたIOC総会において、東京2020オリンピックで野球・ソフトボールを含む5競技18種目が正式種目として追加採用されることが決定し、オリンピック種目として復活を遂げました。

復活が決まった当時、全日本野球協会会長を務めていた市野氏は「2020年の大会はもちろんですが、それ以降の大会でも引き続き競技として採用していただけるように、野球・ソフトボールの国際的な普及、振興について、これまで通り地道に努力したい」と話しています。

復活した野球・ソフトボールを今後もオリンピックで観戦し続けていくためにも、東京2020大会を盛り上げていくことが重要です。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!