台湾にて訪日旅行メディアサイト「トラベルバー(旅行酒吧)」を運営しているBEENOS Travel株式会社は、2020年6月5日から6月25日にかけて同サイトの台湾人会員1,538名を対象に、訪日旅行に関する調査を実施しました。
台湾国内では既に2か月以上にわたり新型コロナウイルスの感染者が確認されておらず、6月からは段階的に新型コロナウイルスの感染拡大予防措置を解除し、国内旅行を再興させる取り組みが政府主導で実施されています。
一方、現在でも新型コロナウイルスの世界的流行は収束しておらず、日本をはじめとする多くの国が観光目的の外国人の入国を規制しており、台湾国内は安全でも海外旅行は難しい日々が続いています。
このような状況下で実施された調査では、旅行好きな台湾人の国民性が改めて浮き彫りになりました。今回は調査結果を基に、アフターコロナにおける訪日台湾人の動向を予測します。
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回答者の41%が「すぐにでも日本に行きたい」
![▲[訪日旅行をしたいタイミング]:Beenos Travel株式会社 調査結果より ▲[訪日旅行をしたいタイミング]:Beenos Travel株式会社 調査結果より](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7047/main_f950a8bb87c556d63bfd0c46abb5d944.jpg?auto=format)
「訪日旅行をしたいタイミングはいつ頃ですか」という質問には、41%の回答者が「台湾、日本の入国制限が解除されたらすぐ」と答えました。また、6%の回答者が「2020年9月から12月には訪日旅行を再開したい」と答えました。
これらを合計すると、もし年内に日本の入国制限が解除された場合、全体の約半数の台湾人旅行者が日本を訪れる見込みとなります。
しかし、台湾では10月から段階的に観光客に対する入国制限を解除する計画が検討されているものの、日本は未だ観光客を受け入れる見通しの立たない状況にあります。そのため、実際に訪日台湾人市場が回復するのは早くとも来年以降と見据えておいた方が安全だともいえます。
また、20%の回答者が「治療薬やワクチンができてから」と答えたことにも注目が必要です。この層は入国制限が緩和されても、新型コロナウイルスの治療方法が確立されるまで海外旅行を再開させない可能性があります。
台湾人の99%はコロナ禍でも「日本旅行の情報ほしい」/訪日回復はいつ?「すぐにでも日本に行きたい」「年内には行かない」意見分かれる
ウェブコンサルティング専門会社のペンシルは、2020年6月1日から5日間にわたり、台湾人の新型コロナウイルス流行収束後の訪日旅行について意識調査を実施しました。この調査では、台湾人の訪日旅行に対する意識の変化が明らかになっています。また、インバウンドサポートサービスを展開するアジア・インタラクション・サポートは、2020年4月15日から5日間にわたり、同社運営のWebサイト「歩歩日本(ブーブーニホン)」利用者を対象とした意識調査を実施しました。この調査では、台湾人が訪日旅行に関する情報で何...
既に活性化されつつある台湾の国内旅行市場
![▲[台湾での国内旅行の有無]:Beenos Travel株式会社 調査結果より ▲[台湾での国内旅行の有無]:Beenos Travel株式会社 調査結果より](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7048/main_a2a0c1f3f6c99af7f61073cc6551956a.jpg?auto=format)
「台湾で国内旅行はしていますか」という質問には、60%の回答者が「はい」と答えました。
冒頭に記したように、台湾では既に2か月以上にわたり新型コロナウイルスの感染者が確認されておらず、多くの台湾人が国内は安全であるという認識を持っています。
そのため、今年は海外旅行に行けない代わりに国内旅行を楽しもうという風潮が現れており、政府や各事業者による国内旅行の補助も活発に実施されています。
旅行好きな国民性であることも追い風となり、例えば台湾島と離島の澎湖を結ぶ国内線では、旅客需要の大幅な増加により月間5万席分の増便を迫られています。
旅先を選ぶ基準は「コロナ対策の有無」
![▲[次回の訪日旅行の目的地を選ぶ際の判断基準]:Beenos Travel株式会社 調査結果より ▲[次回の訪日旅行の目的地を選ぶ際の判断基準]:Beenos Travel株式会社 調査結果より](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7049/main_d35599-135-953001-12.jpg?auto=format)
先述の通り、入国制限が解除されればすぐにでも日本を訪れたいと考えている台湾人が全体の4割を占めている一方、「次回の訪日旅行時の目的地を選ぶ際に判断基準となるものを教えてください」という質問には、44%の回答者が「コロナ対策の有無」と答えました。
アフターコロナの訪日旅行で新型コロナウイルス対策を気にかけるのは万国共通の考えであるため、台湾人以外をターゲットとしているインバウンド事業者にも新型コロナウイルス対策は必須の課題となるでしょう。
【26事例】コロナと闘うインバウンド事業の施策・対策を総まとめ:HIS「変なホテル」感染リスク軽減プラン提供開始 ほか
新型コロナウイルスの感染防止対策として、海外から日本への渡航が大きく制限されており、インバウンド業界は大きな打撃を受けています。苦しい状況の中、インバウンド業界の企業は生き残るために、そして「ウィズコロナ」時代の社会に貢献するために何に取り組んでいるのでしょうか。以下では、主要な事例を施策ごとに分類し、一覧としてまとめます。関連記事【ポストコロナのインバウンド戦略】「回復準備期」の今こそ、普段手つかずの誘客策に着手を:萩本良秀【東アジア】インバウンドV字回復の鍵は中国か:JNTO「反転攻勢...
マスクの着用や消毒などが求められる
![▲[どのようなコロナ対策がされていれば安心か]:Beenos Travel株式会社 調査結果より ▲[どのようなコロナ対策がされていれば安心か]:Beenos Travel株式会社 調査結果より](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7050/main_d35599-135-469193-16.jpg?auto=format)
「どのようなコロナ対策がされていれば安心ですか」という質問では、88%の回答者が「マスク着用必須」、71%の回答者が「入店/退店の消毒」、63%の回答者が「ソーシャルディスタンスの保持」、61%の回答者が「検温」と答えました。
新型コロナウイルスの流行以降、台湾では鉄道やバスなどの公共交通機関に乗車する際に必ずマスクの着用が求められるようになりました。また、レストランでは店頭に消毒液を設置したり、コンビニではレジ前をテープで区切ることでソーシャルディスタンスを確保したり、学校や会社では入口で検温を実施するなど、回答で挙げられた各種の対策は日常的に実施されています。
この続きから読める内容
- 次の訪日旅行で行きたい場所は「自然が多い場所」
- 自然が多い場所に訪日外国人が行く理由
- 【中国】日本の地方に「洗肺(シーフェイ)」しにくる中国人急増
- アフターコロナで訪日台湾人を誘致するために
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
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