台湾スシロー進出、「鮭・魚さん無料キャンペーン」で改名者続出...熱烈歓迎される日本ブランド

THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ- アーカイブ無料配信中
完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

回転寿司チェーン「スシロー」を展開する「あきんどスシロー」の台湾支社台湾スシロー」では、3月17日と18日の2日間にかけて「鮭魚さん無料キャンペーン」を実施しました。

このキャンペーンは、名前に「鮭(グイ)」か「魚(ユー)」のどちらか1文字と同じ読みの字がある人は全品1割引、名前が「グイユー」と読む字の人は全品半額、名前が「鮭魚」の人は全品無料でスシローの寿司を楽しめるというものです。

関連記事
なぜ台湾には親日家が多いのか
ドン・キホーテ台湾1号店に大行列

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)

「鮭魚さん無料キャンペーン」が社会現象に、少なくとも332人が「鮭魚」に改名

このキャンペーンで告知された「名前が『鮭魚』の人は全品無料」という項目は台湾インターネットユーザーの注目を集め、台湾全土で少なくとも332人が名前を「鮭魚」に改名しました。

スシローが「鮭魚さん無料キャンペーン」を実施
▲鮭魚さん無料キャンペーンの内容:Facebookより

この現象は「鮭魚之乱(鮭の乱)」と名付けられ、台湾現地メディアも大きく報道しています。

現地メディアがスシローの「鮭魚さん無料キャンペーン」を報道
▲現地メディアの報道:YouTubeより

2日間のキャンペーンのために改名できる理由とは

日本では改名にあたり裁判所への申立が必要なほか、読みにくい名前であることや異性、外国人と間違われやすいことなど、改名に値する正当な理由がなければ改名は許可されません

しかし、台湾は日本と比べて改名への敷居が低く、改名に値する正当な理由がなくとも役所へ届け出ればいつでも改名できます

「鮭魚さん無料キャンペーン」がインターネットを通じて広く拡散されたことに伴い、キャンペーンのために「鮭魚」に改名した人が続々と出現したため、最終的には少なくとも332人が名前を「鮭魚」に改名し、全品無料のスシローを楽しみました。

スシローだけじゃない、台湾では日本ブランドが大人気

スシローは台湾でも高い人気を得ており、2021年3月現在では20店舗を出店しています。

また、日系の回転寿司チェーンでは「くら寿司」が34店舗、「はま寿司」が7店舗、「がってん寿司」が4店舗、「平禄寿司」と「金沢まいもん寿司」が各1店舗、それぞれ出店しています。

回転寿司以外では、矢場とん、寿がきや、赤から、CoCo壱番屋、吉野家、すき家、やよい軒など、数多くの飲食チェーンが台湾に進出しており、その多くが台湾人からの支持を得ています。

昨年からは新型コロナウイルスの影響で海外旅行に行けなくなったため、台湾では国内で海外旅行気分を味わう「偽出国」が流行しています。

スシローなどの日本ブランドを掲げた飲食店で日本料理を味わうことも「偽出国」に含まれるため、近頃は飲食店をはじめとする日本ブランドの人気が更に上昇しています。

台湾スシローでは日本ブランド人気の上昇を投機と見ており、2020年5月には2.5億元(約10億円)の資本金を新たに投入しています。

関連記事
台湾人が熱をあげる「微出国」「偽出国」とは?
台湾で「日本そっくりスポット」が大混雑

寿司やラーメンのほかにも…台湾で人気の日本食は?

台湾の街中には、数多くの日本料理店が溢れています。台湾飲食業界には日系の日本料理店と現地の日本料理店が混在しており、日系の日本料理店は中〜高価格帯、現地の日本料理店は低〜中価格帯を担っていることが多く見られます。

台湾で人気の日本食はやはり回転寿司で、スシローやくら寿司などの日系ブランドのほかにも現地ブランドの「争鮮(Sushi Express)」台湾全土で230店舗を展開しています。

ラーメンも人気の日本食のひとつです。日系ブランドではらあめん花月嵐、一蘭、屯ちんなどが進出しているほか、台湾各地に個人経営の家系ラーメン博多ラーメンなどの店舗が見られます。

ほかにもカレー、うどん、丼物、そしてたこ焼きなど、多くの日本料理が台湾でも親しまれています。

新型コロナウイルスの影響で日本への旅行が叶わなくなった現在では、台湾国内における日本料理の需要も増加しており、2020年には崎陽軒やかみむら牧場、梅丘寿司の美登利総本店などが続々と台湾に進出しています。

2021年現在も新型コロナウイルスの影響は続いており、海外旅行が再開できる時期は未だわかりません。

このような状況を受け、台湾日本食、日本ブランド需要は今後も更に増加してゆくと見られています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参考>
台湾スシローFacebook公式アカウント:愛的迴鮭,尋人啟事|「ㄍㄨㄟ」「ㄩˊ」在哪裡,快點迴家吧!

【12/25開催】2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略


2025年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年の訪日外国人数は、10月までの累計ですでに3,500万人を超えており、過去最高だった2024年を上回ることが確実視されています。

来たる2026年は、インバウンドにとってどのような年になるのでしょうか。

本セミナーでは、観光業やインバウンド誘客に関わるスペシャリストの方々をお招きし、2026年以降のインバウンドについて見通します。

さらに、東北地方でのインバウンド誘客を事例としながら、今後の「地方×インバウンド」にとって重要な考え方や、今やるべきことについても徹底議論します。

東北地方で観光業界に関わる方はもちろん、それ以外の地域の方でも参考になる議論をお届けします!

詳しくはこちらをご覧ください。

2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略【12/25開催】

【インバウンド情報まとめ 2025年12月前編】観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 / 東京23区のホテル開発がV字回復 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年12月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!

その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 訪日ラボ会員 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに