世界では急速に新型コロナウイルスワクチンの接種が進んでいます。
そして、ワクチンの接種状況が人の往来や移動の制限緩和を進める大きな要素となりつつあります。
世界のワクチン接種状況は今、どこまで進んでいるのでしょうか。
この記事では、ワクチンの接種状況を判断軸に人の移動に関する制限を緩和しているアメリカや台湾の事例、そして世界のワクチン接種状況に関する二つのランキングを紹介します。
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米、接種完了者から旅行の自主隔離不要に 台湾も方針発表
アメリカ疾病対策センター(CDC)は、2021年4月2日に新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人は「旅行しても感染したり、感染を広げたりするリスクは低い」として、アメリカ国内を旅行する際に新型コロナウイルス検査や自主隔離が不要になると発表しました。
台湾でも中央感染症指揮センターが台湾内のワクチン接種が開始されたことにより、入境制限の緩和を2段階に分けて行う方針を明らかにしました。
同センターは、新型コロナワクチン接種率が60%に満たない第1段階では、海外からの入境者に義務付けられている14日間の外出制限を7日間に短縮する方針を発表しました。
また、ワクチン接種率が60%以上に達すると第2段階に移り、入境後の外出制限を免除するとの見解を示しました。専門家は、2022年2月の春節前後に接種率60%が達成されると予測しています。
このように各国当局では、ワクチン接種状況を判断軸に移動制限の緩和を進める動きが現れはじめています。
世界のワクチン接種率ランキング
Our World in Dataの2021年4月7日時点の集計結果によると、世界の国・地域別の新型コロナウイルスワクチン接種完了率(%)が最も多いのはイスラエルです。その数は53.7%と半数以上の人がすでに接種を完了しています。
次いで、UAEが22.4%、チリが21.3%です。アメリカは、国・地域別の新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人数では世界最多の約6,291万人ですが、人口が多いため、接種完了率では世界4位の19.0%でした。5位のトルコは約8%です。なお、日本においては、0.2%とまだ接種が進んでいません。
国・地域別の新型コロナウイルスワクチン接種完了人数ではアメリカに次ぎインドが約1,083万人、トルコ約719万人となっています。イギリスは約553万人でした。そしてワクチン接種率が最も高かったイスラエルでは約486万人が接種を完了しました。

なお、実際の渡航制限解除に至るまでには様々な要素が絡むため、一概にワクチン接種状況と相関関係があるとはいえません。
とはいえ、人口当たりの新型コロナウイルスワクチン接種率が高いイスラエルや、新型コロナウイルスワクチン接種完了人数が飛び抜けて多いアメリカの状況を観察することで、インバウンド再開の契機を見極めていくべきでしょう。
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<参照>
・朝日新聞:検査や隔離不要 米CDC、ワクチン接種後の旅行に指針
・Our World in Data:Coronavirus (COVID-19) Vaccinations