台湾の旅行会社、ライオントラベル(雄獅旅遊)のXinMediaが、台湾人を対象に実施した「エピデミック後の旅行意向調査」の結果を公表しました。
調査結果から、「感染症収束後に行きたい国」で「日本」が最も多い43%の回答を得たことがわかりました。また、ワクチン接種を受けた人のうち、最大84.6%が海外に行く意欲があり、20.3%が計画を立てているということです。
なお、Our World in Dataによれば、8月13日時点で発表されている台湾のワクチン接種完了者の割合は2.38%、1回目の接種を終えた人の割合は34.86%となっています。
台湾人に海外旅行意欲を調査
「エピデミック後の旅行意向に関する大規模調査」は、台湾人4,029人を対象に行われました。コロナ禍により抑制されてきた海外旅行への意欲や期待が結果に表れています。
「コロナ後行きたい国」で日本が1位を獲得、四季や自然の美しさが魅力と分析
まず、コロナ収束後に行きたい海外旅行先としては日本が1位を獲得しました。43%の回答を得ており、2位以下に続く国を大きく離しています。
2位は中国本土で8.7%、3位はチェコ共和国で4.6%となりました。4位から6位はスイス、アメリカ、韓国と続いています。

引用元:XinMedia
ライオントラベルのゼネラルマネージャーであるYouGuozhen氏によれば、「日本の豊かな文化と4つの異なる季節が常に台湾人のお気に入りの観光地である」とのことです。
調査結果からも、旅行を計画する際に四季の明瞭性、自然の風景、文化などに注目が集まっていることがわかります。
なお中国本土に関しては、XinMediaが、観光需要に加えてビジネス面での重要性も大きいとの考えを示しました。

引用元:XinMedia
「冬休み前までに海外に行く」は全体で40%、団体旅行と個人旅行の比率は1対1に
また、調査からは全体で40%の人が冬休みが終わるまでの期間で海外旅行に行くことを予定していることもわかりました。20.3%の人が今年の終わりまでに、19.7%が2022年の旧正月または冬休みを予定しています。
旅行形態としては、2019年と比べると団体旅行を選択する人が増えているようです。
XinMediaは、2019年は旅行形態の選択比率は3:7(団体旅行:個人旅行)でしたが、アフターコロナの比率は1:1(団体旅行:個人旅行)となったとしています。

引用元:XinMedia
YouGuozhen氏は、アフターコロナの観光について、旅行代理店を通じた海外のグループツアーがより大きな割合を占めると指摘しました。
また、航空券や宿泊費などの費用が増加すると見ており、旅行者は費用面から旅行先をヨーロッパやアメリカからアジアや近隣地域に変更する傾向が生まれる可能性があるということです。海外旅行をキャンセルして国内旅行を選択する人も生まれるかもしれないとしています。
団体旅行、コストパフォーマンスなどがアフターコロナの訪日台湾人へのインバウンド対策へのキーワードとなるかもしれません。
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<参照>
XinMedia:【後疫情時代 旅遊意願大調查】民眾打完疫苗84.6%想出國 4成民眾盼2022寒假前出國
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