中国文化観光省の研究団体である中国観光研究院は、中国の2022年の国内旅行者数が延べ39億8,000万人になるとの予測を示しました。
また観光収入は前年比27%増の3兆8,100億元(約68兆5,803億円、訪日ラボ編集部換算)になるとみています。旅行者数および観光収入は、コロナ禍以前の2019年の約7割の水準になる見通しです。
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中国、旅行市場回復 コロナ禍前の7割に
中国観光研究院は、1月10日、2021年の観光統括および2022年の観光予測について発表しました。
2022年の予測については、国内旅行者数は延べ39億8,000万人、観光収入は3兆8,100億元(約68兆5,803億円)になると発表しました。
その根拠として中国国民の旅行意欲は高いことがあげられます。同研究院の調査によると2022年の第1四半期の旅行意欲は、前年比3.15%増の85.32%となりました。
旅行意欲においては、コロナ禍以前の水準にまで徐々に回復しているとしています。
また「一帯一路」などを利用し、国際観光についても徐々に回復させていく方針です。
元日旅行については、回復傾向見られず
また同日、中国での1月1日を中心とした元日旅行の傾向についても同研究院から発表されました。
上海などでの感染拡大、そして降雪の影響により旅行意欲が前年度比5.02%失われたことも影響しているとしています。
また、地域内での旅行を中心とした「マイクロツーリズム」の増加、そして南部の州で特に旅行意欲が高いことが発表されました。
そして北京冬季五輪の開催を控えていることから、雪に関するレジャーが増加したことも大きな特徴だと同研究院は述べています。
2021年、「マイクロツーリズム」「農村旅行」増加も予想を下回る回復に
またレポートにおいて、2021年についての観光統括も行われました。
同レポートによると、2021年においては観光需要の回復は予測を下回る結果となったと表しました。観光経済は前年比から25.28%回復したものの、2019年比において旅行者数は57%、観光収入は53%となりました。
この中でも祝日における旅行需要は高く、春節や建国記念日において特に大きく回復したとしています。
またトレンドとして、近場の旅行である「マイクロツーリズム」の増加、そして農村部への観光が増加したとしています。
なお、アウトバウンドにおいては回復効果がほとんど見られなかったともしています。
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<参照>
中国観光研究院:《2021年旅游经济运行分析与2022年发展预测》(中国旅游经济蓝皮书No.14)在线发布
中国観光研究院:2022元旦假期旅游市场发展报告