2月8日、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、2022年には米国の旅行・観光業が大幅に回復し、米国のGDPへ約2兆ドル(約230兆円)貢献する可能性があると発表しました。
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WTTCとOxford Economicsが予想する回復の見通し
「WTTC」と「OxfordEconomics(オックスフォード・エコノミクス)」の予測によると、年間を通じて世界中で海外旅行の制限緩和が進む場合、旅行・観光業の米国のGDPを2兆ドル(約230兆円)分貢献し、2019年の水準を上回る可能性があると発表しました。
その他の調査結果は次の通りです。
- 米国の国内旅行および観光支出は、年間で1.1兆ドル(約130兆円)を超えると予測されており、コロナ禍以前の水準を11.3%上回る。
- 米国における海外旅行者の支出は、2020年と比較して1,130億ドル(約13兆円)の成長が見込まれ、2019年の水準をわずかに下回る1,550億ドル(約18兆円)近くに達する可能性がある。
- 旅行・観光業の雇用に関しては、コロナ禍以前の水準を20万人近く上回り、1,680万人近くに達する可能性がある。
関連する研究でも「2022年に回復を予測」
WTTCとのナレッジパートナーである「ForwardKeys」による最新のデータでは、今年の繁忙期であるイースター期間中の米国への国際線インバウンド予約は、昨年の水準と比較して130%急増しました。そのため、米国内の旅行予約は、夏まで堅調に推移する可能性があります。
また、夏の海外旅行予約も同様に好調で、前年比87%増となる見込みです。
WTTCは、世界中の政府に対し、ワクチン接種が完了した旅行者が検査を必要とせずに自由に移動できるようにすることを求めています。
旅行・観光業に前向きな見通し
WTTCの最高経営責任者(CEO)であるジュリアシンプソンは、次のように述べています。「我々の最新の予測では、感染率が落ち着き、旅行者がワクチンの予防効果の恩恵を受け続けることで、今年、回復が著しく進むことを示しています。」
また、「旅行規制が緩和され消費者が行動しやすくなるにつれて、旅行・観光の需要が高まり歓迎されることでしょう。これは景気回復と相まって、旅行業界にとって明るい展望をもたらすものと期待しています。」と言及しました。
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