各国で新規路線相次ぐ/機内でのマスク着用「必要ない」IATA事務総長【世界の航空便増減まとめ 11月分】

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IATA国際航空運送協会)によれば、2022年8月の国際線・国内線の利用率は、前年同月よりも11.8ポイント上昇(2019年同月より3.9ポイント低下)の81.8%となりました。

10月の国際線利用率は、ANAは70.0%、JALは68.9%で、旅客数はANAが2か月ぶりに30万人を超え、JALは5か月連続で30万人を超えました。

IATAは12月6日、世界の航空会社による今年の純損益は69億ドル(約9,351億円)の赤字になる見通しで、2023年には黒字化できるとの予測を明らかにしました。

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【東アジア】各国で路線開設・再開続々、仙台空港の国際線も再開

東アジアでは、各国で新規路線開設や再開の動きが活発化しており、年末には仙台空港の国際線も再開される予定です。

日本 路線再開続々、仙台空港の国際線も再開へ

JALは11月18日から成田〜上海/浦東線を週2往復に増便します。

また2023年には1月に羽田~ソウル(金浦)線、3月にホノルル・グアム線も増便するほか、3月の一部日程で成田~コナ線を運航します。

ピーチ・アビエーションは11月17日、那覇~台北(桃園)線を約2年8か月ぶりに再開し、2023年1月20日からは関西~香港線を週1往復で3年ぶりに再開します。

ANAは11月26日から成田~深セン線を週2往復に増便し、12月から羽田~台北(松山)線を1日2往復に増便します。

ジェットスター・ジャパンは1月19日から、成田~台北(桃園)線を2年10か月ぶりに再開します。

スターフライヤーは台湾の旧正月に合わせ、2023年1月から2月に訪日客用に台北(桃園)~北九州間のチャーター便を運航する予定で、同社の国際線運航は約2年10か月ぶりとなります。

スプリング・ジャパンは2023年1月10日から、成田~寧波線の運航を週1往復で再開します。

また仙台空港の国際線が、2年9か月ぶりに年末に再開される予定で、タイ国際航空がチャーター便を設定するほか、年明けの2023年1月18日からはエバー航空が定期便を再開する予定です。

韓国 各社で日本路線の開設・再開・増便相次ぐ

アシアナ航空は、12月23日から那覇〜ソウル/仁川線、2023年1月4日から札幌/千歳〜ソウル/仁川線の運航を、ともに週4往復で再開します。

大韓航空は2023年1月1日から、ソウル/仁川~福岡線を1日3往復、ソウル/仁川~那覇を1日1往復に増便します。

エアソウルは11月21日から、関西〜ソウル/仁川線と成田〜ソウル/仁川線を、ともに1日2往復に増便します。

ティーウェイ航空は11月11日から福岡〜大邱線と関西〜済州・釜山線、11月14日から成田〜大邱線の運航をいずれも1日1往復で再開し、2023年1月5日からは熊本〜ソウル/仁川線の運航を週3往復で再開します。

また12月23日には、新興のエア・プレミアが同社初の日本路線としてソウル/仁川~成田線を週4往復で開設するほか、チェジュ航空がソウル/仁川~中部線を1日2往復に増便します。

香港 グレーターベイ航空、1月に香港~成田線開設

2020年7月設立の新興航空会社であるグレーターベイ航空は、2023年1月12日に香港~成田線を開設する予定です。

同社初の日本路線で、1日1往復で運航する予定です。

また香港航空は11月8日から、香港〜北京/首都線の運航を週1往復で再開し、中国北部への乗り入れ再開は初めてとなります。

台湾 スターラックス、1月に台北/桃園〜ハノイ線開設

スターラックス航空は2023年1月13日に、台北/桃園〜ハノイ線を1日1往復で開設します。

またエバー航空は2023年1月18日から、仙台〜台北/桃園線の運航を週4往復で再開します。

さらにタイガーエア・台湾は2023年1月17日に、新潟〜台北/桃園線の運航を週2往復で再開します。

中国 コロナ規制は23年後半にかけて段階的に撤廃

国際航空運送協会IATA)のウィリー・ウォルシュ事務総長は、中国の新型コロナウイルス対策規制は、段階的に規制が緩和され、緩やかに全ての要件が撤廃されるとの見方を示しました。

IATAの2023年の予測では、中国市場は2023年後半にかけて段階的に再開し、2023年のアジア航空会社の純損失は66億米ドル(9,082億円)を計上すると見込まれています。

【東南アジア】タイ国際航空、バンコク~新千歳線再開

東南アジアでは、タイ国際航空がバンコク~新千歳線を再開するなど、新規路線開設や再開、増便などの動きが活発化しています。

マレーシア エアアジアX、クアラルンプール〜釜山線再開へ

エアアジアXは、2023年初めにもクアラルンプール〜釜山線の運航を週3往復で再開する予定で、釜山観光局と覚書を締結しました。

同社は4月にクアラルンプール〜ソウル/仁川線を再開しており、韓国へは2路線目の再開となります。

またエアアジアグループ各社は、12月から香港発着路線を増便し、特別運賃を設定するキャンペーンも開催します。

タイ タイ国際航空、バンコク~新千歳線再開

タイ国際航空は12月1日、バンコク~札幌(新千歳)線の運航を再開しました。

また12月12日から、バンコク/スワンナプーム〜シンガポール線を1日3往復から4往復に増便します。

タイ・ベトジェットエアは2023年1月31日に、福岡~バンコク線に次いで日本2路線目となる関西〜チェンマイ線を開設し、週3往復を運航する予定です。

インドネシア バティックエアー、成田〜クアラルンプール線増便

バティックエアー・マレーシアは2023年1月15日から、東京/成田〜クアラルンプール線を増便します。

12月15日に開設後、12月18日から2023年1月14日までは週4往復で運航し、2023年1月15日からは1日1往復に切り替えます。

同社は旧マリンドエアを2022年4月にリブランドした、フルサービスキャリアです。

フィリピン エアアジア・フィリピン、2月から成田〜マニラ線開設

エアアジア・フィリピンは、2023年2月1日に成田〜マニラ線を開設すると発表しました。

1日1往復をエアバスA320型機で運航し、就航記念として11月28日から12月4日まで記念セール(片道運賃28,860円~)を実施します。

シンガポール シンガポール航空、アジア路線で増便

シンガポール航空は、2023年3月26日からの夏スケジュールでアジア路線を増便します。

6月3日から釜山線の運航を週4往復で再開するほか、香港・台北/桃園・大阪/関西・ソウル/仁川・バンコク・プーケット・台北/桃園へのフライトを増便します。

さらにオーストラリアへのエアバスA380型機の運航も増やし、5月16日からメルボルンへ1日1往復で投入を再開し、5月17日からシドニーへ1日2往復へ増便します。

【北・南米】米ジェットブルー、夏からパリ就航へ

北・南米ではアメリカのジェットブルー航空が夏からパリへ就航するなど、新規路線開設の動きが活発化しています。

アメリカ ジェットブルー、夏からパリ就航へ

ユナイテッド航空は2023年1月5日から、ニューヨーク/ニューアーク~羽田線を週3往復で開設します。

アメリカン航空は2023年3月25日から、羽田〜ダラス/フォートワース線の運航を再開し、羽田〜ロサンゼルス線も1日2往復に増便します。

ハワイアン航空は2023年5月20日から、ホノルル〜ラロトンガ線を週1往復で開設します。

またジェットブルー航空は2023年夏、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港にニューヨークとボストンから就航する予定です。

カナダ ウェストジェット、4月にカルガリー~成田線開設

カナダのウエストジェットは12月5日、カルガリー~成田線を2023年4月30日に開設すると発表しました。

同社初の日本路線で、アジアへの乗り入れも初となり、週3往復を季節運航します。

またエア・カナダは、2023年3月26日からの夏ダイヤで、5路線ある日本路線をすべて再開し、一部路線で機材を大型化するなど座席供給量はコロナ禍以前を上回る見通しとなっています。

【オセアニア】豪カンタス航空、ブリスベン~羽田線就航

オーストラリアでは、カンタス航空がブリスベン~羽田線を開設しました。

オーストラリア カンタス航空、ブリスベン~羽田線就航

カンタス航空は12月1日、ブリスベン~羽田線を開設しました。

オーストラリア北東部のクイーンズランド州と羽田を結ぶ初めての路線で、週3往復で運航します。

当初はヴァージン・オーストラリアが運航を予定していましたが、2020年4月にコロナ禍で事実上の経営破綻状態となり頓挫しました。

【ヨーロッパ】英BA、6月からシンシナティ就航へ

ヨーロッパでは、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズが6月からシンシナティへ就航するなど、各国で路線の新規開設などの動きが活発化しています。

アイルランド フライ・アトランティック、ベルファスト拠点として運航へ

2021年6月に設立されたFlyAtlantic(フライ・アトランティック)は、アイルランドのベルファストを拠点として、2024年夏にも北米やヨーロッパを結ぶ路線の運航を開始する計画を発表しました。

BBCの報道では、アメリカとカナダ、イギリス、ヨーロッパへ乗り入れ、まず6機で運航を開始し、2028年までに18機に拡大する予定だということです。

当初はベルファスト国際空港で50人、乗員250人を雇用し、5年間で1,000人の雇用を見込むとしています。

イギリス BA、6月からシンシナティ就航へ

ブリティッシュ・エアウェイズは2023年6月5日に、ロンドン/ヒースロー〜シンシナティ線を開設する予定です。

夏スケジュールでは週5往復、冬スケジュールで週4往復を、ボーイング787-8型機で運航します。

シンシナティはオハイオ、ケンタッキー、インディアナの3州にまたがるオハイオ川沿いに位置し、これら3州とイギリスを結ぶ唯一の直行便となります。

北欧3国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー) スカンジナビア航空、2月にコペンハーゲン〜NY/JFK線開設

スカンジナビア航空は2023年2月9日に、コペンハーゲン〜ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ線を開設します。

冬スケジュールでは週5往復で運航し、夏スケジュールは1日1往復に増便する予定です。

ノルウェー ノースアトランティック航空、3月開設のパリ〜NY線の航空券販売開始

ノースアトランティック航空は、2023年3月26日から1日1往復で開設するパリ〜NY線の航空券の販売を開始しました。

同社がパリへ就航するのは初めてで、ニューヨークにはロンドン/ガトウィック、オスロ、ベルリンから運航しています。

【中東】エミレーツ航空、ドバイ~羽田線を3月再開へ

中東では、エミレーツ航空が運休中のドバイ~羽田線を3月に再開する予定です。

アラブ首長国連邦 エミレーツ航空、ドバイ~羽田線を3月再開へ

エミレーツ航空は11月14日、運休中のドバイ~羽田線を2023年3月26日からの夏ダイヤ期初に再開すると発表しました。

また同社は11月4日から、ドバイ〜リオデジャネイロ〜ブエノスアイレス線の運航を再開しました。

【その他】IATA事務総長、マスク着用「必要ないと思う」

IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は12月7日、新型コロナウイルス対策としてのマスク着用について「必要ないと思う」と述べました。

また航空機内で乗客にマスク着用を呼びかけるならば、他の交通機関でも着用しなければ意味がないとの見解を示しました。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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