日本国内には山間部が多く、宿泊施設が存在しないエリアがあります。そのようなエリアでは宿泊が難しいことから、訪問者も比較的少ない状況が続いてきました。
しかし最近では、民泊・貸別荘などのシェアプラットフォームであるAirbnbを通じて、個人が宿泊場所を提供しやすくなったことで、そうした地域でも宿泊ができるようになってきています。
宿泊施設のない地域に、計6万7,000人以上が宿泊
Airbnbは、住宅や部屋を民泊・貸別荘などとして貸したい人と、宿を借りたい旅行者をつなぐプラットフォームです。
これまで宿泊施設がなかったエリアでも、Airbnbを通じて宿泊場所が提供されることで、旅行者が宿泊できるようになる場所が増えてきました。
Airbnbによれば、これまでに6万7,000人以上の旅行者が"ホテルがないエリア"で宿泊しており、またエリア内のAirbnbのホストは合計で約520万USドル(日本円で約7億4,500万円強)以上の利益を得たということです。
新たなエリアでの宿泊場所の提供拡大
民泊の提供エリアは拡大しており、2020年3月以降新たに日本の74の市町村で初めて宿泊予約が入るという動きが見られました。このうち人気のエリアとしては、例えば山梨県南アルプス市、香川県まんのう町、埼玉県長瀞町などがあります。
新型コロナウイルスの感染対策や、観光地の混雑解消に向けて「分散旅行」が注目される中で、Airbnbは、ホテルが存在しないエリアの観光振興に間接的に貢献しているといえるでしょう。今後も宿泊場所の提供が拡大していくことで、地域観光の活性化につながることが期待されます。
Airbnbはプレスリリースで、「より手頃な宿泊施設を提供し、より多くの、そしてより新たなエリアにおいて宿泊施設の提供を拡大することで、観光産業の発展に貢献していきます」とコメントしています。
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<参照>
Airbnbプレスリリース:Airbnb、ホテルがないエリアに存在するAirbnbがもたらす「観光振興」に関するデータを発表
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