決済DX・インバウンド向け決済対応の最新ソリューション、どこまで進んだ?【ネットスターズ ビジネスカンファレンスを取材】

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キャッシュレス決済DXサービスを展開する株式会社ネットスターズは12月6日、決済DXをテーマとしたビジネスカンファレンスを開催しました。

注目の海外決済サービスインバウンド向け決済対応の取り組み、店舗DXの最新事例などを取り上げ、基調講演やパネルディスカッションが行われた他、ネットスターズの最新プロダクトが紹介されました。

ネットスターズ ビジネスカンファレンス
▲ネットスターズ ビジネスカンファレンス:訪日ラボ撮影


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。


ネットスターズとは

2015年、モバイル決済サービス「WeChat Pay」を日本に初めて導入したのがネットスターズ(https://www.netstars.co.jp/)です。この導入により、主に中華圏のインバウンド観光客を対象とした決済対応が充実するようになりました。

▲株式会社ネットスターズ
▲株式会社ネットスターズ

以来、ネットスターズはStarPayを中心とした決済ソリューション、DXサービス、グローバル事業の3軸で事業を展開してきました。

DX分野で提供するのは、セルフオーダー&キャッシュレスシステム「StarPay-Order」の他、業務用清掃ロボットなどユニークなものも。さまざまなソリューションを活かして「省人化」を推進し、グローバルの課題解決を目指しています。

▲セルフオーダー&キャッシュレスシステム「StarPay-Order」:訪日ラボ撮影
▲セルフオーダー&キャッシュレスシステム「StarPay-Order」:訪日ラボ撮影
▲業務用清掃ロボット「StarPay-Robot」:訪日ラボ撮影
▲業務用清掃ロボット「StarPay-Robot」:訪日ラボ撮影

ネットスターズのこれまでと今後の展望:取締役COO 長福氏 基調講演

ここからは、今回開催されたビジネスカンファレンスの様子をご紹介します。

カンファレンスの最初に行われた基調講演には、ネットスターズ 取締役COO 長福氏が登壇。ネットスターズでは「お金の流れを、 もっと円(まる)く」をミッションに、お客様のビジネスを円滑にし、世の中のお金を滑らかに循環させることを目指し、事業を展開してきたといいます。

▲ネットスターズ COO 長福氏:訪日ラボ撮影
▲ネットスターズ COO 長福氏:訪日ラボ撮影

ネットスターズの決済ソリューションであるStarPayは、現在40万を超える店舗・企業に利用されています。DXサービスの開発にも挑戦し、今や30を超えるプロダクトをリリースするまでになったと長福氏は話します。

長福氏「コロナ禍で失ったものもある一方で、オフラインのデジタルサービスを中心に、得たものも大きかったですね。今はコロナ禍が明け、マーケットの拡大とともに成長を続けています。

弊社は日本におけるQRコード決済のパイオニアであると自負しています。今後もグローバルにビジネスを展開してまいります」

ネットスターズと韓国BC Cardが提携、訪日韓国人の決済がもっと便利に

カンファレンス当日に発表された、ネットスターズと韓国のBC Cardの提携についても紹介がありました。この提携により、今後は「StarPay」を通じて、Paybooc(ペイブック)のQRコード決済サービスを日本でも利用できるようになり、訪日韓国人の決済の利便性が向上するとしています。

BC Card Global Business Division シニアマネージャーのリー氏は、「日本と韓国は、最も行き来する頻度が多く、お互いに重要な相手だと感じている。ネットスターズと今後も協力してビジネスを展開していきたい」と語りました。

ネットスターズ 福山氏、BC Card ジョシュア・リー氏、三菱UFJ銀行 松本氏:訪日ラボ撮影
▲(左から)ネットスターズ Global Business事業部長 福山氏、BC Card ジョシュア・リー氏、三菱UFJ銀行 松本氏:訪日ラボ撮影

BtoBの請求・支払いDXシステム「StarPay-Biz」提供開始

企業間の請求・支払い業務をDXするシステム「StarPay-Biz」の紹介もありました。こちらも今月5日に発表された新たなサービスです。

すでに提供しているホテル業界向けのシステム「StarPay-Biz for Hotel」では、クレジットカード情報の手入力を電子化するなどして、手間・リスクを削減。今回の「StarPay-Biz」では業界にこだわらず、DXを図りたい企業へ広く対応するとしています。

また、「StarPay-Biz」はMastercard VCN* 決済と提携し、BtoB決済のセキュリティを強化する取り組みを行っています。

* VCN…バーチャルクレジットナンバー。カード番号を記載したプラスチックカードが不要な法人向けに提供される

▲(左から)ネットスターズ 執行役員 滝島氏、Mastercard 上村氏:訪日ラボ撮影
▲(左から)ネットスターズ 執行役員 滝島氏、Mastercard Manager 上村氏:訪日ラボ撮影

イオンシネマで「StarPay-Order」導入、商品提供時間を40%削減

セルフオーダーシステム「StarPay-Order」を導入したイオンシネマの事例も紹介されました。

ネットスターズ 執行役員 梅元氏、イオンエンターテイメント 経営戦略本部IT推進部部長 木村氏
▲(左から)ネットスターズ 執行役員 梅元氏、イオンエンターテイメント 経営戦略本部IT推進部部長 木村氏:訪日ラボ撮影

映画館に隣接する売店では、特に上映前にレジが混雑し、お客様が上映に間に合わなかったり、購入を見送られて機会損失になったりといった課題があります。今回イオンシネマでは「StarPay-Order」を導入したことで、商品提供時間を40%削減でき、購買率にも効果があったということです。

ネットスターズ 執行役員 梅元氏、イオンエンターテイメント 経営戦略本部IT推進部部長 木村氏
▲(左から)ネットスターズ 執行役員 梅元氏、イオンエンターテイメント 経営戦略本部IT推進部部長 木村氏:訪日ラボ撮影

「イノベーション・グローバル」の2つのキーワードでキャッシュレス決済・DXを推進

最後に、閉会の挨拶でネットスターズ CEO 李氏は、同社の事業を「イノベーション・グローバル」の2つのキーワードで語っています。

新たな技術を活用してイノベーションを起こすとともに、グローバルの強みを活かし、今まで中心だったインバウンド(海外の決済ブランドを日本に上陸させる)だけでなく今後は「日本から海外へ」と輸出し、新たな世界レベルの決済へと成長することが一つの目標だと語りました。

▲ネットスターズ CEO 李氏:訪日ラボ撮影
▲ネットスターズ CEO 李氏:訪日ラボ撮影

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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