2023年の訪日カナダ人数は2019年比13.5%増で、消費額は73.6%増!カナダ市場の最新インバウンドデータを徹底解説!

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2022年10月の水際対策緩和後、日本を訪れる外国人の数は急速に回復しています。

日本政府観光局JNTO)が1月17日に発表した訪日外客統計(2023年12月および年間推計値)によると、2023年の訪日外客数は2,500万人を突破。2019年比78.6%で、新型コロナウイルス感染症拡大前の8割程度にまで回復が進みました。

同日に発表された観光庁訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人旅行消費額は5.3兆円と過去最高を記録するなど、訪日外国人の消費行動が活発化している状況です。

本記事では、カナダ市場のインバウンド動向について、最新データを交えて解説します。


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2023年の訪日カナダ人数は42万5,900人。訪日需要はコロナ禍前以上

日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計(2023年12月および年間推計値)によると、2023年の訪日カナダ人数は42万5,900人で、2019年の37万5,262人より13.5%増加しました。

2023年の年間推移を月別で見ると、4月までは2019年を下回る水準でしたが、5月以降は2019年より高い水準で推移し続けています。

▲訪日カナダ人客数の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日カナダ人客数の年間推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

2023年の訪日カナダ人数は直近10年で最も多い結果となりました。日本から距離の遠いカナダでは航空券の高騰による影響が近隣諸国以上に懸念されたものの、カナダにおける訪日需要はコロナ禍前よりも高まっているといえるでしょう。

▲訪日カナダ人客数 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日カナダ人客数 10年間の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

需要回復の背景には、水際対策の緩和のほか、トロント〜成田間の増便などにより日本への直行便数が2019年を上回ったことが影響しているようです。

2023年の訪日カナダ人消費額は1,163億円。2019年比74.5%増

観光庁が実施した訪日外国人消費動向調査の結果によると、2023年の訪日カナダ人の消費額は1,163億円でした。

2019年の670億円から74.5%増えているだけでなく、全体に占める割合も1.4%から2.2%に増加しています。順位も12番目から2つ順位を上げて10位に位置するなど、日本のインバウンド市場においてカナダの存在感が大きくなっていることがわかります。

訪日カナダ人の消費額を時期別に見ると、いずれの時期も2019年を上回る結果となりました。とくに注目したいのは10〜12月。カナダでは避寒地であるカリブ海地域などへの旅行需要が高まる時期であるものの、日本とカナダを結ぶ直行便数が2019年水準を上回っていることやクリスマス休暇などの影響により407億円もの消費がありました。

▲訪日カナダ人消費額の年間推移:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日カナダ人消費額の年間推移:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成

過去10年を比較しても、2023年の消費額は圧倒的な数字を誇るなど、訪日カナダ人の消費需要が急速に拡大しています。

▲訪日カナダ人消費額 10年間の推移:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日カナダ人消費額 10年間の推移:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成

費目別では、最も消費額が多い宿泊費が476億円、次いで飲食費が274億円、買物代が186億円、交通費が176億円、娯楽等サービス費が52億円でした。宿泊費が予算全体の41%を占めており、同様の傾向のある欧米豪と同じく、訪日カナダ人の日本旅行は長めの滞在が多いことが影響していると考えられます。

2019年と比較して予算全体に占める買い物代の割合が3%増えた点にも注目です。継続的な円安の影響などにより、訪日カナダ人の購買意欲が高まっていると考えられます。

▲費目別 訪日カナダ人消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 訪日カナダ人消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より訪日ラボ作成

2023年における訪日外国人全体の一人当たり旅行支出は21万2,193円であるのに対し、訪日カナダ人は27万3,329円でした。

全体平均よりは高いものの、日本から距離があって長めに滞在する傾向のある欧米豪と比較すると、訪日カナダ人一人あたりの旅行支出額は若干低めの水準になっています。

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<参照>

JNTO:訪日外客数(2023年12月および年間推計値)
観光庁:訪日外国人消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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