インタセクト・コミュニケーションズは2月22日、訪日中国人の衝動買いに関する調査結果を発表しました。
訪日経験のある中国人の8割が、旅行前に「買い物リスト」を作成している一方で、9割以上が、商品パッケージなどに惹かれ、買い物リストにない「衝動買い」の経験があることが分かりました。
訪日中国人はどのような商品に惹かれ、どのような経緯で購買に至っているのでしょうか。
訪日中国人の“衝動買い”に関する調査結果
中国・台湾などの海外プロモーションやインバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズは、訪日中国人の衝動買いに関する調査を実施しました。
18歳以上の中国本土在住者を対象にメッセンジャーアプリ「WeChat」上のアンケート機能を使用して実施し、回答者数は2,103人でした。2月22日に同社が発表した調査結果から、訪日中国人の消費傾向が見えてきました。
「旅行前の買い物リスト作成」、訪日経験のある中国人の8割
調査の結果、訪日経験のある中国人のおよそ8割が、訪日前に「買い物リスト」を作成していることが分かりました。
そのほか、買い物リストを作成していない人は14%で、訪日中に買い物リストを作成した人は7%でした。

「商品ジャンル」や「具体的な商品名」で項目分け、化粧品が人気
買い物リストを作成すると回答した多くの人が、リストを作成するタイミングで「商品ジャンル」や「具体的な商品名」などまで具体的に決めていることも分かりました。
内訳は「商品ジャンル(63%)」と「具体的な商品名(62%)」が多く、「メーカー名(28%)」が続いています。
人気の商品やジャンルについては、「化粧品(67%)」が最も多く、「食料品(47%)」「お菓子類(34%)」と続いています。

9割以上が「衝動買い」を経験、ここでも化粧品が人気
多くの訪日中国人が、訪日前に「買い物リスト」を作成していたことが分かりました。一方、衝動買いの経験の有無については「あり」と回答した人が96%にものぼりました。

「衝動買いはしたが、リストにある商品のほうが多かった」と回答した人は34%でした。

事前の「買い物リスト」で人気が高かった「化粧品」と「食料品」が、衝動買いした商品でも多く、それぞれ43%と38%で1位と2位を占めています。
店頭でのプロモーションが衝動買いのきっかけに

「店舗にて衝動買いをしたきっかけ、決めて」について尋ねると、「商品パッケージに魅かれた」と「もともと欲しいと感じている商品だった」との回答がそれぞれ27%で1位でした。
さらに「価格が安かったから(16%)」「商品紹介のPOPに魅かれた(9%)」「商品紹介のポスターに魅かれた(7%)」が続きました。
プロモーション施策が、購買に寄与しているケースが多いことが分かります。
買い物リストに入り込む認知施策に加え、店頭でのプロモーション施策にも注力を
今回の調査からは、多くの訪日中国人が事前に買い物リストを作成している一方、訪日中の衝動買いも多いことが分かりました。いずれも化粧品や食料品などの人気が高くなっています。
衝動買いのきっかけは価格のほか、「商品パッケージ」「商品のポスター」「商品のPOP」などが多く、店頭でのプロモーション施策が衝動買いに寄与していることが分かります。
訪日観光客に向けたプロモーションとして、事前の買い物リストに自社商品が入り込むための認知施策に加えて、店頭(リテールメディア)を活用したプロモーション施策も重要と考えられます。
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<参照>
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社:インタセクト、中国消費者の訪日時の非計画購買に関する調査を実施
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