順天堂大学は、訪日外国人患者の受け入れを2024年6月から本格化すると発表しました。
より高品質な医療を求めて他国へ渡航する「医療ツーリズム」は、日本でもインバウンド推進施策のひとつとして位置付けられています。
早期から医療ツーリズムに取り組んできた同大学では、医療機関向け経営支援事業を手がける株式会社シーユーシーと共同で、さらなる受け入れ体制の強化を進めています。
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順天堂大学、訪日外国人患者の受け入れ本格化を発表
国内最大規模の病床数を誇る順天堂大学病院は、早期から医療ツーリズムに取り組み、外国人患者の豊富な受け入れ実績を有しています。
5月13日には、6月から人員体制と国際マーケティングの強化により、訪日外国人患者の受け入れを本格化すると発表しました。
海外からの医療ツーリズムの受け皿整備が急務
世界の医療ツーリズム市場は拡大傾向にあり、2022年に973億米ドルに達しているほか、2023年から2028年の間の成長率(CAGR)は23.6%、2028年までに3,370億米ドルに達すると予測されています。
日本の市場規模は2020年時点で5,507億円と試算されており、コロナ後の2023年から再び拡大すると見込まれています。
医療ツーリズムは、観光先進国として2030年までに6,000万人の外国人旅行者を目指す日本にとって重要な観光政策でもあり、2011年からは医療滞在査証(医療滞在ビザ)も発行されるようになりました。
日本は世界をリードする高い医療技術とサービス品質を保有しているものの、医療ツーリズムの学術的な調査研究は途上段階にあり、その受け皿を担う医療機関の対応力強化が急務となっています。
経営支援企業と共同で国際マーケティング強化
順天堂大学は4月からCUCとの共同研究講座「国際診療推進研究講座」を設置し、医療ツーリズムのニーズ分析や新たな医療サービスの研究開発などを行い、訪日外国人患者の受け入れ体制整備を進めています。
国内外で訪日外国人患者のマーケティング活動を行い、集客効果やコスト分析により効果的な医療ツーリズムのマーケティング手法確立を目指します。
また訪日外国人患者の潜在的ニーズをひもとくことで、よりニーズの高い診療メニューや受け入れ体制の確立を目指します。
さらに積極的に医療ツーリズムに取り組む海外の先進医療機関を調査し、日本の競合優位性を高めるために必要な要素の解明と、医療体制への実装を進めるとしています。
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