日本政府観光局(JNTO)は6月21日、「アドベンチャーウィーク」候補地の募集を開始しました。
アドベンチャーウィークは、アドベンチャートラベル(AT)の推進に向けてAdventure Travel Trade Association(ATTA)と連携して行われる、大型のファムトリップです。
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会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
用語解説:アドベンチャートラベル(AT)とは
アドベンチャートラベル(アドベンチャーツーリズムとも呼ばれる)とは、「自然」・「文化体験」・「アクティビティ」の3つの要素のうち、2つ以上で構成される体験型の旅行を指します。必ずしも「ハードな冒険」を指す言葉ではなく、「深い学びや体験を通して、自身の内面まで変わっていくような旅」がアドベンチャートラベルである、といわれます。
地域の自然・文化をしっかりと体験する必要があることから、長期滞在となることが多く、消費額が大きくなる傾向にあります。また、現地の旅行会社やツアーガイドなどが深く関わったり、自然を生かした観光、その地の食材を生かした食事を提供したりと、地域にお金が落ちる割合も比較的多いと言われており、「消費額向上」「地方創生」を掲げる日本にとって、注目の観光コンテンツの一つとなっています。
日本では昨年、北海道を主な舞台として「アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)」が開催されました。これまで欧米豪などで浸透してきた旅行形態でしたが、これを機に日本や北海道がアドベンチャートラベルのデスティネーションとして認知されるようになったといえます。
関連記事:アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)2023が北海道で開催、注目の旅行トレンドと今後の展望【イベントレポート】
ファムトリップとは
ファムトリップ(Familiarization Trip)とは、インフルエンサーや旅行代理店向けの現地視察ツアーを企画することで、旅行商品を企画してもらったり、ブログやメディアなどのコンテンツにおいて外国人向けに発信してもらったりすることを狙う施策を指します。
アドベンチャーウィークとは
アドベンチャーウィークは、アドベンチャートラベル(AT)の推進に向け、Adventure Travel Trade Association(ATTA:国際的なアドベンチャートラベルの業界団体)とJNTO、選定地域が連携し、大型ファムトリップを誘致するものです。ATコースのさらなる磨き上げと認知度向上、販路拡大を目的としています。
海外からは、ATTAが選定した有望なツアーオペレーター、発信力のあるメディアが参加するとされています。
応募要件は
アドベンチャーウィーク候補地への応募要件は、以下の通りです。
- 既に AT 商品として確立して販売をしている、もしくは今後販売体制が取れるアドベンチャーコースをお持ちの広域 DMO、自治体等が主体であること。
- Adventure Week 開催にあたっては、JNTO が委託した事業者がツアーの企画運営および造成する旨に同意できること。
- Adventure Week 催行にかかる所定費用を負担できること。これには、ATTA が指定する海外バイヤーやメディア・ATTA 関係者などの招待参加者にかかるファムトリップ催行費用と、最終日に実施する商談会費用およびこれらに係る事務経費を含む。
※経費内訳:JNTO 負担 4600 万、候補地負担 600 万及び JNTO 管理費 90 万の 690 万円(税込)
審査は、書類審査とプレゼンテーション審査の二段階選定で、JNTO、ATTA、観光庁が、審査項目に則って評価します。
締切は2024年7月19日(金)17:00までとなっています。
なお7月1日、2日には説明会を実施するということです。
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):2025 年度アドベンチャーウィーク候補地募集について(締切:7/19)
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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