国際的な認証団体であるグリーン・デスティネーションズが、2024年版の「世界の持続可能な観光地TOP100選」を発表しました。
日本からは東北3地域のほか、京都府宮津市と長野県千曲市の計5地域が選出されています。中でも宮津市は2年連続、釜石市は7年連続の選出となりました。
また同団体が発表した「グリーン・デスティネーションズ・アワード」では、日本からは4地域が受賞し、岩手県釜石市は前回のシルバー賞からゴールド賞にランクアップしました。
関連記事:世界の「持続可能な観光地」100選、日本から10地域が選出(2023年)
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5地域が「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選出
国際的な認証団体であるグリーン・デスティネーションズが「世界の持続可能な観光地TOP100選」を発表しました。
「世界の持続可能な観光地TOP100選」とは、国際的な認証団体であるグリーン・デスティネーションズが持続可能な観光の国際基準を取り入れ、より良い地域づくりに努力している地域を毎年選出しているものです。
岩手・遠野など東北3地域が初選出
2024年の「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選出された日本の地域は以下の通りです。
- 長野県千曲市
- 京都府宮津市
- 岩手県遠野市
- 山形県鶴岡市手向(とうげ)地区
- 岩手県釜石市
長野県千曲市・岩手県遠野市・山形県鶴岡市手向地区は初めての選出となり、宮津市は2年連続、釜石市は7年連続の選出となりました。
まず、新規選出地域である長野県千曲市では、「地域と未来をつなぐ『NEOネオン』」が「活気ある地域社会」部門で選出されました。同プロジェクトは、長野県千曲市の戸倉上山田温泉街におけるスナック文化を再定義し、活性化させることを目的とした取り組みです。
次に岩手県遠野市は、2007年にスタートさせた独自の遠野遺産認定制度の取り組みが、「文化と伝統」部門で入選しました。同制度は、市民の申請に基づき次の世代に残すべき地域資源を認定し、保護と活用を推進するもので、現在までに169件が遠野遺産として認定されています。
山形県鶴岡市手向(とうげ)地区は、山岳信仰の地として知られる出羽三山神社がある羽黒山などの調査研究やまちづくりが評価され、「文化と伝統」部門に入選しました。
GDアワードで4地域が受賞 釜石市はゴールド
またグリーン・デスティネーションズは「グリーン・デスティネーションズ・アワード」(以下、GDアワード)を発表しました。
GDアワードは、持続可能な観光に関する取り組みについて、グリーン・デスティネーションズ基準に基づいて評価され、基準項目に対する達成率でアワードや認証が決定されます。
日本からは以下の4地域の受賞が確定しました。中でも岩手県釜石市は前回のシルバー賞からゴールド賞にランクアップしており、日本で唯一のゴールド賞受賞地域となっています。
- 岩手県釜石市:ゴールド賞
- 愛媛県大洲市:シルバー賞
- 香川県小豆島:シルバー賞
- 岐阜県高山市:シルバー賞
アワードの受賞は第三者認証機関からのお墨付きを意味するため、「持続可能な観光地」として国際的な評価が高まる傾向にあるといいます。
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