美容室のGoogleビジネスプロフィール対策【エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座Vol.1】

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※本記事は、2021年11月5日に掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。

各業種におけるGoogleビジネスプロフィールの活用方法について、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏とざっくばらんに語る連載企画「エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座」。

第1回目の今回は、インバウンド対策にも役立つ「美容室のGoogleビジネスプロフィール活用法」について伺います。

<プロフィール>

永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「訪日ラボ」アドバイザー&「口コミコム」テクニカルアドバイザー


ローカルビジネスのマーケティング支援に豊富な経験を持ち、企業、自治体、地域団体を問わず実績は多数。株式会社ユニットティ代表取締役。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー&「口コミコム 」テクニカルアドバイザー。

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美容室のGoogleビジネスプロフィール活用について

編集部:

業種別のGoogleビジネスプロフィール活用について、永山さんとざっくばらんにお話ししていきます。よろしくお願いします。

永山:
よろしくお願いします。

編集部:

今回は、「美容室のGoogleビジネスプロフィール活用」について伺っていきます。

美容室、どうやって検索する?

永山:

「美容室」って、色々な言い方がありますよね。

編集部:
美容室、美容院、ヘアサロン…確かに色々ありますね。

永山:

はい。お店の雰囲気やサービス内容などにもよりますが、「理髪店」「ビューティーサロン」、英語で表記する「hair salon」なども当てはまりますね。

カタカナ、漢字、英語表記含め、この業種を表現する言い方、コンセプトなどの違いによって広がる店舗ジャンルの表記、表現法がたくさんあるわけです。

こういった呼び方のブレというのは、ウェブサイトを検索する際には割と対応されていてどちらもある程度関連付けられていることが多いと思うんですが、ローカル検索では、それと比べて認識や関連付けがかなり甘く、きちんとこちら側で言及するなど対応しないと認識されない場合があります。

少しずつ紐づくように、Googleでも改善されてきてはいますが、それぞれのキーワードで検索した時に引っかかっているか、確認すると良いでしょう。

編集部:

そうなんですね…。とはいえ現時点では、紐づけるためにGoogleビジネスプロフィールでいろいろなキーワードをきちんとアピールしたり、口コミを集めたり、Webサイトにもその語句で記載するといった施策が必要になるんですね。

メニュー名でも検索される。キーワード施策が重要に

永山:

美容室を探す時、他にも「パーマ」など、メニュー名で検索することがありますよね。

編集部:

私の場合、ショートヘアを切るのが得意な人にカットしてほしいので、「ショートカット 美容室」とかで検索しますね。人によっては「カラー」や「縮毛矯正」など、その時やりたい髪型や髪色によって、キーワードも変わりそうな気がします。

永山:

はい、あと、同じカラーでもヘアカラー、白髪染め、ヘナなどの種類があったりしますよね。

美容室、ヘアサロンといったキーワードが大キーワードだとすれば、カラー、白髪染め、ヘナなどは中キーワードになるわけですが、他の業種に比べて需要が高く、検索されやすいんです。

編集部:

確かに、自分自身もユーザーとしてそういった検索をすることが多い気がします。

永山:

そうですよね。あと美容室の特性として、髪を切る・染める以外にも、対応しているサービスでもキーワードがたくさんありますよ。ざっと挙げてみましょうか。

  • ヘッドスパ、フットスパ
  • リフレクソロジー
  • ヘアトリートメント
  • 着付け
  • ヘアメイク、メイク
  • エクステ
  • ウィッグ
  • つけまつげ、まつエク

などなど、挙げはじめるとキリがないくらいありますが、こういったサービスを行っているならば、キーワードとしてきちんと言及して紐づけるというのが、美容室のGoogleビジネスプロフィールにおける、かなり優先順位の高い確認事項と施策になります。

こういったサービスは、髪の毛だけでなく顔や体全体を綺麗にしたいという需要に応えられるわけですよね。差別化する意味でも、行きたいという気持ちを高める意味でもアピールすることが重要です。

編集部:

なるほど。店舗のサービスの領域によって、狙いたいキーワードが異なってくるわけですね。

写真は客層と合っているか、イメージとリンクしているか

永山:
あとは、写真の投稿も重要ですね。美容室は見た目を整えにいくためのものなので、美容室の写真の見た目も、お客様は気になります。

編集部:

そうですよね。鮮やかなヘアカラーの写真だったり、見栄えの良い綺麗な写真がたくさん載っていると、行きたくなりそうです。

永山:

いえ、実は「鮮やかな写真、綺麗な写真を載せるべきか」というのも、美容室の特性によって変わってきます。業種業態や狙いをどこにするかによって、何が「見栄え」になるのかの定義が違うという話です。

編集部:

見栄えの定義が違う…?

永山:

たとえば「うねりを綺麗にしたい」といった、お悩み解決的な需要を狙っている場合です。身近に思えないような綺麗なモデルの写真よりも、リアルに撮った写真を体験談として載せたほうが良いケースもあります。

どちらが有効かは店舗によりますが、未来のお客様への伝わり方を意識することが重要になります。

編集部:

確かに、最初から髪の毛がすごく綺麗な人がモデルだったりしたら、説得力に欠けるかもしれませんね。

永山:

オーナーが「こういう美容室だと思ってほしい」というイメージにリンクした写真とはなんなのかを考えて写真を入れたいですよね。

編集部:

なるほど…場所や業種業態、何を狙っているのかによって戦略が全然違いますもんね。単に、鮮やかな写真、綺麗な写真のほうが集客できそうだと思っていました。

永山:
そうですね、それで客層と合っていない写真をたくさん載せてしまっていたりします。お客様がその写真を見た時に「来たくなるか」という点を基準に考えたいですね。

編集部:

確かにそうですね。他に、考えておきたいポイントはありますか?

永山:
美容室は滞在時間が長いので、内装も重視されます。写真を見た時に内装が出てこないと敬遠されることもあるので、雰囲気も含めてきちんと伝えてあげましょう。

あとは美容室の場合、「誰に切ってもらうか」が重要だったりするので、ホームページとかに美容師さんの顔を出していることがほとんどです。ただ、こういった写真はホームページには載せているものの、Googleビジネスプロフィールには載せていないことが多いんです。

Googleビジネスプロフィールでもスタッフやオーナーの写真を整備していったほうが良いですね。

編集部:

なるほど。美容室だと、予約サイトやホームページのほかにもInstagramでヘアスタイルを検索→Googleマップで検索して場所を確認という導線も多そうです。

そこでGoogleマップに写真を全然載せていなくて、離脱されちゃったらもったいないですね。

美容室のメニュー登録のあり方

永山:
メニューでは、「何がどのくらいの金額なのか」というのを知らせることが重要です。

1,000円カットもあれば、1万円以上する美容室もありますよね。それが同じ検索結果に載ることもあるわけです。お店の価格帯を知ってもらうことや、何がオプションとしてあるのかを知ってもらうことが必要です。

編集部:
確かに、価格帯がGoogleマップ上でわかると便利ですね。

ちなみに、美容室ではシャンプーとかトリートメントを売っていたりすると思うんですが、あれも商品としてアピールしたほうが良いですか?

永山:

それで何を狙っていくのかによると思います。

シャンプーとかトリートメントを美容室で売っていることが分かったとして、「だから行きたい」という次の行動に結びつくかというと、ほとんどの場合そういうわけではないですよね。

編集部:

確かに、シャンプーはついでに買う時があるくらいで、普通はカットやカラーなどをしてもらうために行きますね。

美容師さんが何が得意なのかとか、どういうサービスに対応しているかとかが知りたいです。

永山:

はい。Googleビジネスプロフィールで展開するメニューや投稿などのあり方も、戦略によって変わります。

シャンプーやトリートメントといった商品は、リピーターの来店後に売るEC導線として考えているのであればアリだと思いますが、それよりはプランなどを載せておくほうが、来店には結びつきやすいかなと思います。

編集部:

状況によって変わってくるのですね。

永山:

はい。今回は以上です。いかがでした?

編集部:
どれも有益な情報でしたが、なかでも写真の載せ方が、ターゲットやコンセプトによって変わってくるというのがおもしろかったです。

永山:
そうですね。何にしても、ターゲットやコンセプトに合わせて投稿などの施策を考えるというのは重要だと思います。

編集部:

勉強になります。今後の連載もよろしくお願いします。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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