Instagramを利用してインバウンド集客の向上を図るには?7つのポイントを解説

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Instagramは写真と動画の共有、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむSNSとして浸透してきました。しかし、最近ではその楽しみ方にも変化が生まれています。

情報収集の手段として活用するユーザーも多く、Instagramを導入したい店舗や企業は現状を深く理解する必要があるでしょう。

本記事では、Instagramが集客の手段として有効な理由、集客に活用する際のポイントなどを解説します。


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Instagramが店舗の集客に効果的な「3つ」の理由

なぜ多くの店舗が集客を目的にInstagramを活用するのでしょうか。その理由を3つの観点から解説します。

1. ユーザー数が多く、インバウンド集客も期待できる

幅広い年代に利用されているInstagramは活用次第で店舗の存在を効果的にアピールでき、集客や認知度向上を期待できるSNSです。

世界の統計レポートを提供するDataReportalの「Digital 2024 Global Overview ReportI」では、Instagramは世界中で20億人のユーザーがいると報告されています。

また、日本政府観光局JNTO)が発表している「訪日旅行データハンドブック2023」によれば、外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体として、Instagramと答えた割合は韓国で28.3%、台湾で25.4%、香港で28.9%でした。

タイシンガポールでも20%以上、フィリピンでは47.4%、インドネシアにおいては64.2%にのぼるなど、多くがInstagramを使って外国旅行の情報収集をしています。

インバウンド客を集客するためにも、Instagramを活用した集客は有効といえるでしょう。

2. 画像投稿だけでなく、情報収集としても利用

近年、Instagramの利用方法に変化が起きています。もともとは画像や動画の共有を楽しむSNSでしたが、情報収集の手段として活用するユーザーが増加しています。

Instagramには、保存や「いいね!」によって投稿をいつでも見返せる機能があります。

魅力的な写真と有益な情報を充実させて運用すれば、より多くのユーザーに店舗の存在をアピールできます。

3. フォロワーへ継続的な情報発信/リピートの促進

アカウントをフォローしてもらうとタイムラインに最新の投稿が表示されるようになり、店舗は継続的に最新情報を発信できるようになります。

さらにリピートの促進につなげるためには、フォロワーをリピーターに育てる必要があります。たとえば、自社に関する投稿をしたユーザーを積極的にフォローし、お礼のメッセージを送ります。

Instagramを通してコミュニケーションをとることで、さらに店舗に興味を持ってもらい、来店につながる可能性が高まるはずです。

Instagramを効果的に運用するための「7つ」のポイント

Instagramが集客の手段として有効なことを解説しました。ここからは集客率向上を図るための運用ポイントを7つ紹介します。

1. “ターゲット受け”を意識した写真を投稿

ターゲットを明確にし、個性やコンセプトを全面に出したインスタ映え写真を投稿することで、狙った層の集客が見込めます。

集客力を高めたい場合、ユーザーの興味を引ける魅力的な投稿内容を充実させる必要があります。しかし、ターゲットを絞らずに当たり障りない投稿をしてしまうと、他のアカウントと差別化できず、情報の海に埋もれてしまいます。

ターゲットがどのような画像や世界観を好むのかを考え、店舗のコンセプトに合わせた投稿ができれば、フォロワー数の向上にもつながるでしょう。また、インバウンドを意識した投稿をするなら、日本語だけでなく英語でも発信するようにしましょう。

2. ビジネスアカウントへの切り替え

Instagramには個人向けの「個人アカウント」と、企業や法人向けの「ビジネスアカウント」の2種類があります。

ビジネスアカウントに切り替えると、個人アカウントでは利用できない便利な機能が多数利用可能です。

たとえば電話番号やメールアドレス、住所などの連絡先をプロフィールに設定できます。さらに、「CTA(コールトゥアクション)ボタン」を追加することで、予約の受付やWebサイトへの誘導など、ユーザーの行動を促せます。

これにより、Instagramを活用して問い合わせの増加やサイトへの流入を効果的に図ることができます。

3. インサイト機能を活用

インサイト機能では、各投稿や24時間限定の投稿ができるストーリーズ(通称「ストーリー」)などに対するユーザーの反応や行動だけでなく、ユーザーの年代や性別などの属性を分析できます。

Instagramの集客において、ユーザーが閲覧した画像数や保存された数などを把握することは重要です。

フォロワーや「いいね!」を増やすためには、ユーザーの好みに合った写真を投稿するのが望ましいといえるでしょう。ユーザーがどのような画像に興味を持つのかをインサイトを活用して分析し、サービスの改善や適したInstagramの運用ができれば、より効率的に集客につなげられるはずです。

4. ハッシュタグを活用

ハッシュタグとは、投稿の内容を表す言葉をタグ(#キーワード)として追加することで、ユーザーが求める情報が表示される機能です。

たとえば、渋谷のカフェに関する情報を求めるユーザーが「#渋谷カフェ」と検索した場合、「#渋谷カフェ」のハッシュタグが追加された投稿が表示されます。

ハッシュタグの追加方法は、画像やテキストの追加後に「キャプションを書く...」を選択し、「#」に続いてキーワードを書き込みます。

店舗に相応しいハッシュタグやユーザーが検索しそうなキーワードを盛り込むことで、より多くのユーザーの検索結果に表示されます。

5. 位置情報を活用

投稿に位置情報を追加すると、特定の地域で特定のサービスを求めるユーザーの検索結果に投稿と地図が表示されるようになります。

たとえば、ユーザーが「東京都 渋谷区」に関する情報を得たい場合、位置情報の「東京都 渋谷区」で検索します。すると、位置情報が追加された人気の投稿と最新の投稿が表示されます。

フィード投稿で位置情報を追加する場合は、画像やキャプションの追加後に「場所を追加」を選択します。表示された場所または検索から位置情報を選択し、「シェア」をタップして投稿完了です。

6. 定期的に投稿

定期的な投稿は重要なポイントで、フォロワーへ定期的に情報発信できるだけでなく、検索結果の表示順位にも影響を与えるといわれています。

ハッシュタグや位置情報によって検索した場合、「人気の投稿」と「最新の投稿」が表示されます。投稿をより多くの人に見てもらうためには、これらの検索結果で上位表示されることが重要です。

しかし、他のユーザーが同じタグを利用して投稿すると、古い投稿はユーザーに見てもらう機会が少なくなり、表示順位も下がっていきます。

たとえば週替わりのランチメニューを定期的に投稿するなど、ユーザーに対して継続的にアピールすることが重要です。

7. キャンペーン・イベントを実施

Instagram限定のイベントや割引を用意することで、認知の拡大やユーザーの来店を促進できます。

しかし、投稿を促すための見返りの設定については、Instagram公式のガイドラインに触れないように注意が必要です。たとえば、Instagram上で「いいね!」やフォロー、口コミをしたユーザーに特典を用意したり、金銭や金券を提供することはガイドラインに反する可能性が高くなります。

Instagramの画面提示によって割引やサービスを提供する施策が一般的です。

Instagramで店舗の魅力を多くのユーザーに伝え、集客の向上へ
世界中で20億人のユーザーがいるといわれているInstagram。訪日数が多い東アジア圏でも多く利用されていることから、インバウンド対策の第一歩としても効果が期待できます。

しかしただ運用するだけではなく、戦略的な運用が求められます。この記事で紹介した7つのポイントを意識し、より効率的に集客できるように運用していきましょう。

“中国版Instagram”といわれているREDに関しては、「中国SNS「RED(小紅書)」最新情報:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【アーカイブ動画、無料配信中!】」で紹介しています。あわせてご覧ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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