SNSマーケティングは年々注目が高まっており、その中でもFacebookは世界中で多くのユーザーを誇ることからインバウンド対策としても有効といわれています。
最近では、訪日外国人向けに情報発信を強化する企業も増え、Facebookもビジネスにおいて欠かせないツールの1つとなっています。
この記事では、Facebookを使って集客するメリットやコツ、そしてSNSマーケティングの基本をわかりやすく解説します。
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SNSマーケティングとは
SNSマーケティングは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSをビジネスに活用するマーケティング手法です。
SNSが普及する以前のマーケティングは、テレビやラジオのような公共の電波を利用したCMや、新聞などにチラシを挟んで配る方法でした。
その後、インターネットが主流になり、Webページに広告を出す手法がメインとなりました。
やがてFacebookやTwitter、Instagram、TikTokといったSNSが普及すると、不特定多数に触れる広告方法から、一般ユーザーの個人アカウントへ向けて広告・宣伝するマーケティングが効果を上げ始めるようになりました。
SNS上で収集された個人の興味や生活リズムなどもマーケティングに活用されており、個人に合った広告や宣伝が一般ユーザーの個人アカウントに流れるようになっています。
Facebookをつかった集客方法2つ
Facebookを利用してSNSマーケティングを行う場合、2つの方法があります。
1つ目は自社の企業名でFacebookアカウントを取得し、Facebookページで自社製品の紹介やサービスを説明する方法です。Facebookのアカウントは無料で取得できるため、コストがかからない点がメリットといえます。
2つ目はFacebook広告の出稿です。この「Facebook広告」は、取得しているアカウントで行う広告ではなく、広告料を払って広告を出稿する方法です。
Facebook広告では他のFacebookユーザーのアカウント上に表示され、表示された回数やクリックされた回数に応じて規定の広告料を支払う仕組みになっています。
Facebookはユーザーの属性が明確なため、Facebook広告を使用することで的確なターゲットに広告を打つことができます。
Facebook集客のメリット5つ
Facebookには集客する上で他のSNSにはないメリットがあります。集客にFacebookを利用するメリットを5つ解説します。
1. 信頼性が高い
Facebookでは実名での登録が基本とされています。匿名投稿が多いほかのSNSとは異なり、ユーザーがFacebook上で商品やサービスに関する投稿を行うことは、口コミを実名で公開していることになります。
実名を出した口コミ投稿は匿名の投稿に比べて絶大な信頼感を生み出すため、新規顧客の獲得やナーチャリング(顧客育成)につなげられる可能性があります。
2. 世界中のユーザーにリーチできる
Facebookページ上の投稿内容は、国内のユーザーだけではなく海外のユーザーも発信の対象に含めることで幅広い層の顧客獲得につながります。水際対策が緩和されて以降、インバウンド需要が急速に拡大し、世界中のさまざまな国と地域の人々が日本を訪れています。
JNTOが発表している「訪日旅行データハンドブック」によれば、外国旅行の情報収集をする際に使うオンライン媒体として、Facebookと答えた割合は韓国で15.5%、台湾で45.9%、香港で46.5%でした。タイに至っては61.7%、マレーシアでも50.9%にのぼるなど、多くがFacebookを使って外国旅行の情報収集をしています。
Meta社の発表によると、Facebookには世界中で30億人以上のユーザーがいるといわれているなど、インバウンド対策の第一歩としても有効といえます。
3. 企業の公式サイトとして活用できる
Facebookでは、「Facebookページ」という企業やブランド、団体などがサービス名などを用いて宣伝や告知に利用できる無料のサービスがあります。
Facebookの個人アカウントを所有しているユーザーであれば、誰でも作成可能です。
企業理念、連絡先の電話番号、業態・業種情報、所在地などの情報をトップページに表示できるため、自社のホームページとしてFacebookページを利用している企業も多くみられます。
関連記事:Facebookページとは?基本的な設定・無料でインバウンドに情報発信するための方法
4. 長文で投稿できる
SNSの中でもFacebookは、長文の投稿が可能な点が特徴です。InstagramやTikTokは写真や動画を投稿することがメインのSNSであるため、長文を投稿しても読まれにくい傾向にあるといわれています。
一方、Facebookは6万文字の投稿が可能です。最新サービスの紹介はもちろん、重要なお知らせ、プレスリリースなど、文字数を気にせず投稿できる点が魅力といえます。
5. 細かくセグメントできる
Facebook広告を活用すれば、ターゲットを細かくセグメント設定することが可能です。
年齢、性別、地域といった基本的な項目に加え、利用者層や興味・関心、行動など、さらに詳細な設定ができます。また、地域は半径1kmから80kmまで、1km単位で調整できます。
海外への情報発信はもちろん、店舗周辺のユーザーに向けた広告配信など、旅ナカ施策としても効果的に運用できます。
Facebook集客のコツは
Facebookを使用した集客にはコツがあります。効果的に集客するために意識すること、活用方法をご紹介します。
顧客との「つながり」を意識する
2008年に日本版Facebookが登場した当初、拡散性が特徴の1つとされていました。しかし現在のFacebookでは、拡散ではなく「つながり」や「関係性」を重視する仕様へと変更されています。
この仕様の変更は、拡散された見ず知らずの人の情報が目に飛び込んでくるより、近しい人たちの近況を知り、コミュニケーションをとれることに価値を求めているという世の中のニーズに当てはめたものです。
Facebookでの集客は、既存顧客との「つながり」を持つことがリピーター獲得を狙う手段となります。
商品を購入したお客様やサービスを体験したお客様の口コミに丁寧に返信することで、信頼感が高まり、リピーターになってもらいやすくなるでしょう。
イベント機能を活用する
Facebookには参加者を募集できる機能である「イベント機能」があります。
イベントの開催場所や日時、料金などの情報を登録して公開すると、Facebookユーザーは「興味あり」や「参加予定」といったアクションを取ることができます。
イベント機能を活用することで、反応の良いキャンペーンやイベントを分析し、より魅力的なイベントを企画することにつなげられます。これにより、さらに多くのファンを獲得できるでしょう。
登録したイベントはFacebookのイベント一覧に表示されるため、集客効果が期待できます。イベントやキャンペーンを開催する際は、ぜひイベント機能を活用してみましょう。
顧客との「つながり」を意識してFacebookで効果的な集客を
インターネット利用が当たり前となった現在、消費者行動も変化し、商品やサービスを購入する前にSNSで情報や口コミを確認して判断する消費者が多くなっています。
そのため、SNSマーケティングの重要性は年々高まっています。
またFacebookはWeb上でもリアルな「つながり」を重視する文化があり、事業でFacebookを活用する際はつながりを意識することで効果的な集客を実現できるでしょう。
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