飲食店のGoogleビジネスプロフィール活用方法6選 できること・登録方法なども解説

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近年、訪日外国人観光客の集客につなげる方法として、Googleビジネスプロフィールが注目されています。 

Googleビジネスプロフィールは、Googleサービス上で店舗の基本情報やユーザーからの口コミ評価を表示し、オーナーが簡単に管理できるツールです。このサービスを活用することで、外国人観光客にもわかりやすい情報提供が可能になります。 

本記事では、飲食店におけるGoogleビジネスプロフィールの登録方法から、具体的な活用方法までくわしく解説します。


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飲食店がGoogleビジネスプロフィールでできること

はじめに、飲食店Googleビジネスプロフィールを活用することで、そもそも何ができるのかについて解説します。

1. 見込み客に店舗を知ってもらう

Googleビジネスプロフィールに登録し、Google マップ上に店舗情報が表示されることは、見込み客の取り込みに有効です。

店舗の近くで飲食店を探している人や、その地域で食事をする予定がある人など、来店の可能性が高いユーザーに自店を知ってもらうことができます。

2. 知ってほしい情報をオンライン上で発信

飲食店の住所や電話番号などの基本情報や、メニューや店内の雰囲気、口コミまで、あらゆる情報をオンラインで発信できます。

ただし、基本情報がまず正しく掲載されていることを確認する必要があります。たとえば誤った住所が掲載されていると、ユーザーを間違った場所へ誘導してしまい、トラブルやイメージダウンにつながります。

基本情報は正しく登録し、変更があった際にはすみやかに情報を更新し、投稿機能などを活用して周知することが大切です。

さらには、テイクアウトやテラス席、Wi-Fiの有無など、ユーザーが来店するかどうかの判断材料となる情報も掲載しておくと、ニーズの合うユーザーに自店を選んでもらいやすくなります。

3. ユーザーとの交流

Googleビジネスプロフィールからユーザーが投稿した口コミに返信できます。丁寧に口コミ返信をすることで、見込み客、既存客の両方に良い印象を与えられます。

また「質問と回答」機能では、ユーザーからの質問に対して回答することができ、来店前のユーザーの疑問を解決できます。

質問への回答は一般ユーザーも投稿できるため、誤った内容を回答されてしまう場合もあります。オーナーが「質問」をこまめにチェックし、正しい回答を記載しておくことが重要です。

質問が不適切な場合は、コンテンツ右上のメニューから「報告する」を開き、理由とともに掲載が不適切であることを通報できます。

4. パフォーマンスデータ機能でユーザー分析

「パフォーマンスデータ」機能を用いて、自店のビジネスプロフィールに関するユーザーの行動を確認できます。

この機能では、ユーザーが自店の管理する情報をどれぐらい見て行動しているか、どのような検索語句で検索されているかなどの情報が確認できます。

飲食店のGoogleビジネスプロフィール活用方法6選

次に、飲食店Googleビジネスプロフィールを活用する上で実施するべきことを6つ紹介します。

1. Googleに掲載される情報を充実させる


まずは、ビジネス名や営業時間などの基本情報以外にも、写真やメニューなどを充実させましょう。ユーザーは飲食店選びをするにあたって、お店の雰囲気や料金なども重視しています。

情報を充実させることでユーザーに店舗の魅力を伝えられ、来店のきっかけになるはずです。とくに、メニューを一つひとつ追加していく「メニュー機能」や「最新情報の投稿」は、お店側が情報を整備しなければ項目自体が出てこないため、ぜひGoogleビジネスプロフィールに登録してください。

また、情報を充実させることでキーワード対策にもつながります。どんなに特徴的で魅力のあるお店でも、その情報がどこにも掲載されていなければ、それに関連した語句で検索しても検索に引っかかることすらありません。お店の情報から関連付けられたキーワードと、ユーザーが打ち込むキーワードが一致すればするほど露出が増え、多くの来客につながる可能性が高まります。

2. さまざまな写真を掲載する

さまざまな写真を掲載するのが集客を最大化させるセオリーですが、とくに飲食店は料理や外観、内観、スタッフなどさまざまな写真を掲載するようにしてください。

とくに料理の写真が重要で、たとえばGoogleマップで「タコライス」と検索すると、店舗情報と写真が一覧で表示されます。しかもGoogleマップでは、登録されているさまざまな写真のなかから、検索ワードである「タコライス」の画像を選んで表示する仕様になっています。

かりにGoogleマップでオイル交換ができるカーショップを探そうと「オイル交換」と入力したとします。その場合、オイル交換の写真が表示されなくても、それ以外の条件が合致していればお店に足を運ぶはずです。一方、「タコライス」と検索してタコライスの写真が表示されないお店に足を運ぶでしょうか。多くの人は、タコライスの写真が表示されたお店を選んで来店するはずです。

飲食店では料理の写真が来店のきっかけになりやすいため、とくに写真が重要な要素になります。少なくともユーザーが検索しそうなメニューの写真は掲載するのがおすすめです。

3. 投稿機能を使って最新情報を継続して投稿・更新する

GoogleビジネスプロフィールにはブログやSNSのように情報を発信する投稿機能があります。この投稿機能を使って、店舗の最新情報を継続して投稿するようにしましょう。具体的には、新メニューや季節ごとの情報、イベントの告知、定休日のお知らせなどが挙げられます。こういった内容を継続して投稿することで、ユーザーとGoogle双方にメリットがあります。

ユーザーにとって役立つ情報を随時更新することで、来店のきっかけにつながるのは想像がつくはずです。また、書かれた内容や語句に関して関連性が向上し、検索結果にポジティブな影響をもたらすなど、キーワード対策にもなります。Googleは継続的に発信している店舗を評価する傾向にあるので、こまめに更新することがおすすめです。

とはいえ、投稿回数が多ければ多いほど効果があるわけではないので注意してください。場合によってはスパムと判断される可能性もあります。

また、まったく同じ内容の投稿もガイドライン上NGになるため、文章表現を変えるなどといった工夫が必要になります。

4. 口コミで店舗の信頼度向上につなげる

口コミを集めることがとても重要です。マーケティングリサーチ事業を行うクロス・マーケティングが、全国18~69歳の男女を対象に実施した「オンライン上の口コミ利用に関する実態調査」によると、約8割がオンライン上の口コミを閲覧していることがわかりました。

口コミは第三者の意見であるため、信頼度向上につながり、ユーザーが店舗を訪れるかどうか、検討する際に重要な指標になります。

5. キーワードを選定する

検索される語句を想定してキーワードを洗い出すようにしましょう。どんなに魅力的なお店であっても、そもそも検索に引っかからなければ見つけてもらえません。例えばタコライス専門店なのに「沖縄料理」で検索に引っかからない(※タコライスは沖縄発祥の料理)、または飲み放題を提供しているのに「飲み放題」で検索に引っかからなければ来店に結びつきません。

お店の情報から関連付けられたキーワードと、ユーザーが打ち込むキーワードが一致すればするほど露出が増え、多くの来客につながる可能性が高まるためキーワード選定が重要といわれるのです。

6. メニュー機能を余すことなく使う

飲食系の業種カテゴリを設定していると、提供しているメニューを登録できます。お客様にメニューをアピールして来店のきっかけにつながるだけでなく、検索に引っかかるなどキーワード対策としてのメリットもあります。

▲メニュー名や金額、説明文などを登録できる

 上記以外にも、メニューという表現でくくられている箇所はほかにも以下の3つがあります。それぞれ登録するようにしましょう。

  • Googleビジネスプロフィールで登録するメニューのURL
  • Googleビジネスプロフィール、または利用者が投稿するメニュー表の写真
  • 利用者またはGoogleが掲載する注目のメニュ

Googleビジネスプロフィールの登録方法

続いて、Googleビジネスプロフィールの登録方法を要点3点に分けて、紹介します。

1. GoogleやGoogleマップ上で店舗が表示されない場合:店舗を登録

まず、自店のビジネス情報がGoogleマップ上に掲載されているかどうか確認します。過去にGoogleビジネスプロフィールに登録したことがない場合でも、Googleによって店舗のページが作成されている可能性があります。

掲載があれば、「オーナー確認」に進み、掲載がない場合は店舗情報を登録します。

登録方法はまず、Google マップで店舗の住所を検索し、「地図に載っていない場所を追加」をクリックして、必要情報を入力します。

「地図に載っていない場所を追加」ボタンの位置:口コミラボ編集部スクリーンショット
▲「地図に載っていない場所を追加」ボタンの位置:訪日ラボ編集部スクリーンショット

2. オーナー確認をする

次に、自店のビジネス情報を編集できる権限を管理したり、口コミに返信したりするために「オーナー確認」をします。

自店のビジネスプロフィールの「ビジネスオーナーですか?」をクリックし、手続きを進めていきます。その後、電話か動画での認証のステップがあります。

審査のため、手続きの完了に数日から数週間を要すことを留意してください。

3. 飲食店の情報を追加する

Googleビジネスプロフィールの管理画面から飲食店の情報を追加します。

Googleビジネスプロフィールの自店の管理画面は、Google検索の検索画面か、Googleマップアプリから確認できます。管理画面の「プロフィールを見る」から、店名、カテゴリ、住所、電話番号、営業時間、Webサイトリンクなどの基本情報のほか、メニュー、写真、デリバリー情報、席タイプなどできるだけ詳しく登録することが重要です。

とくに、写真を掲載しているビジネスは掲載していないビジネスと比べ、Googleマップでルートが検索される回数が42% 、さらにWebサイトへの訪問数が35%増加するというデータもあるため、写真の登録は欠かせません。

<参照>
Googleビジネスプロフィール ヘルプ:Google マイビジネスについて

飲食店がGoogleビジネスプロフィールを活用するときの注意点

効果的な対策で集客と売上向上が期待できるGoogleビジネスプロフィールですが、実際に活用する際に注意したい点がいくつかあります。

1. ガイドラインに違反した口コミを投稿しない

いい口コミを自分で投稿するほか、第三者に報酬を支払って口コミ投稿を依頼することはガイドラインに違反するため、禁止されています。口コミは検索結果にポジティブな影響を与えるために有効ですが、実際に利用したユーザーの投稿でなければなりません。

また、割引やキャンペーンなどで口コミを集めることも禁止されています。Googleは事実に基づいた顧客体験を重視しているため、口コミの集め方には注意しましょう。

禁止および制限されているコンテンツ
レビューの投稿や否定的なレビューの修正または削除と引き換えに、インセンティブ(支払い、割引、無料の商品やサービスなど)を提供する行為

口コミについては、「もう悩まない!『口コミ』との向き合い方」で徹底的に解説しています。ネットでは検索できない貴重な情報がふんだんに詰まっています。こちらからダウンロード(無料)してください。

2. 順位がすべてではない

「順位を上げること」を目的とした施策を実施する人も少なくありません。しかし、順位がすべてではないので注意が必要です。

たとえば先ほども触れましたがGoogleマップで「タコライス」と調べて、1位や2位に表示されているお店を選んで来店する人はどれくらいいるでしょうか。多くの場合はリストアップされたたくさんのお店のなかから、さまざまな条件を比較して来店するでしょう。

確かに1位と40位では来店数に開きが出てくるかもしれませんが、1位と9位では、「順位が高いから」という理由で来店数に開きが出てくるわけではないはずです。順位を上げることよりも、情報を充実させることなどに注力しましょう。

3. 酒・タバコが主役の投稿は注意

ガイドラインでは、酒類やタバコが主役になる投稿が禁止されています。たとえば、「当店の日本酒○○は、まろやかで飲みやすい味です」のように、酒類の商品そのものを解説したような投稿はガイドライン違反として否決され、店舗情報にその文章や写真が掲載されない場合もあります。

酒類やタバコが主役になる投稿が禁止されているだけですので、写真に日本酒が写っているだけで、料理の内容を主役とした投稿であれば問題ありません。

飲食店もGoogleビジネスプロフィールの活用で集客に役立てる

飲食店を探す人にとってローカル検索の利便性は高く、検索結果に表示される飲食店のビジネス情報を充実させることは集客にも影響します。

Googleビジネスプロフィールを活用して、予約リンクの設定、写真の登録、口コミ返信などに取り組めば、Google検索やGoogleマップのユーザーにより魅力を伝えられるでしょう。

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<参照>
Google ビジネスプロフィール ヘルプ:Google マイビジネスについて
Google ビジネスプロフィール ヘルプ:レストランで人気の料理を表示、編集する

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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