「Instagramのビジネスアカウントって何がいいの?」
「どういう人が切り替えるべき?」
ビジネスアカウントへの切り替えを検討しているものの、個人アカウントとの違いや切り替え方が分からない方も多いのではないでしょうか。
Instagramのプロアカウントはビジネス向けに設計されており、切り替えることでフォロワーや投稿を見たユーザーの反応をデータとして確認できます。このデータを活用することで、運用をより効果的に改善することが可能なため、ビジネスでインスタを運用している方は切り替えるのがマストといえます。
最近では、Instagramは訪日外国人をターゲットとした集客にも効果的なSNSとして、多くの企業で活用されています。
この記事ではInstagramのビジネスアカウントの特徴から切り替え方、効果的な活用方法まで解説します。この記事を読めばInstagramで成果を上げる第一歩につながるはずです。
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Instagramのビジネスアカウントとは?
インスタのビジネスアカウントとは、いわゆる企業向けのアカウントのことをいいます。サービスを宣伝したり、認知度を高めたりするためにも役立つとして多くのユーザーがビジネスアカウントに切り替えています。
Instagramのアカウントには、通常の「個人アカウント」のほかに「プロアカウント」があります。このプロアカウントには「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」の2種類があります。
「個人アカウント」との違いは大きく5点
ビジネスアカウントと個人アカウントの大きな違いは5つあります。それぞれ解説します。
1. ビジネスプロフィールを掲載できる
ビジネスアカウントに切り替えると、プロフィールに「メールアドレス」「住所」「電話番号」を登録できるようになります。
タップすると直接連絡できるので、問い合わせ数アップが期待できます。
2. Instagramインサイトを確認できる
インサイトとは、フォロワーの居住エリアや年齢層、性別、アクセスした時間帯などがグラフで表示される機能のことです。
また、各投稿のインプレッション数やリーチしたアカウント数なども確認できるので、投稿の効果測定などに役立ちます。Instagramを効率的に運用したい場合は、インサイトが必要不可欠です。
3. 広告出稿できる
通常、Instagramの広告はFacebookの広告管理ツールから配信します。一方、ビジネスアカウントに切り替えると、Instagramで自身が投稿した投稿画面の「投稿を宣伝」から簡単に広告が出稿できるようになります。
目的や予算、ターゲット、期間などを設定し、効果的な広告を出稿しましょう。
関連記事:Instagram広告の費用は?課金方法やインバウンド集客につなげるポイント
4. ショッピング機能を利用できる
ビジネスアカウントに切り替えると、自社のECサイトの商品情報をInstagramと連携することで、Instagram上にショップを開設できます。この機能を活用すると、投稿やストーリーズに商品のタグを付けられるため、投稿を見たユーザーをスムーズにECサイトへ誘導し、購入につなげることができます。
商品に興味を持っても購入までのプロセスが複雑であったり、ユーザーが面倒だと感じてしまうと購入機会を逃す可能性が高まります。そのため、ショッピング機能によってユーザーをスムーズに誘導し、購入までのストレスを軽減させることでオンラインの売上増加を期待できます。
関連記事:越境ECにも使えるInstagramのショッピング機能のはじめ方とは?設定方法を画像つきで解説
5. Meta Business Suiteを利用できる
ビジネスアカウントに切り替えると、Meta公式ツールの「Meta Business Suite」を利用できるようになります。Meta Business Suiteを活用すると、以下のような機能が利用できます。
- インサイトデータの確認
- コンテンツ管理
- 広告の作成・管理
- 予約投稿
- DM受信箱の管理
これらの機能をデスクトップ上で無料で利用できるため、パソコンを使って業務を行う担当者にとっては非常に便利なツールです。
「クリエイターアカウント」との違い
次に、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違いを紹介します。大きな違いは3点です。それぞれ解説します。
1. 設置できるボタンの種類が違う
ビジネスアカウントの場合、プロフィール欄に設置できるボタンは「電話」「メール 」「道順」「予約する」の4種類です。対してクリエイターアカウントで設置できるボタンは「電話」「メール」の2種類のみ。
自身の営業形態に合わせ、さまざまなボタンでInstagramのフォロワーを直接アクションさせられる点が、ビジネスアカウントの魅力のひとつです。
2. 各ボタンの表示・非表示を変更
クリエイターアカウントのみ、カテゴリと連絡先のボタンの表示・非表示を変更できます。 この機能を活用すると、他のユーザーからアカウントを見たときに個人アカウントと同じ表示にすることが可能です。
3. ダイレクトメッセージの受信箱について
クリエイターアカウントのみ、プライベート用の受信箱とファン専用の受信箱に分けられます。
ビジネスアカウントにかかる料金はなし
これだけ多くの機能を利用できるビジネスアカウントですが、すべて無料で利用でき、通常の個人アカウントにも簡単に戻せます。
一方、非公開アカウントにはできない点がデメリットです。集客のために使うのであれば、非公開にするケースは少ないと思いますが、念のため注意してください。
Instagramのビジネスアカウント設定手順
次にビジネスアカウントの設定手順を確認します。ここでは、個人アカウントをビジネスアカウントに設定する方法を解説します。
まずはプロアカウントに移行したいアカウントでInstagramにログインします。
- 右下にあるプロフィール写真をタップして、プロフィールに移動
- 「プロフィールを編集」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」「次へ」の順番でタップ
続いては、詳細設定に移ります。5分もあれば完了するので、気軽に試してみてください。
- ビジネスの「カテゴリ」を選択して、「完了をタップ
- 「ビジネス」を選択して、「次へ」をタップ
- 連絡先の詳細を追加し、「次へ」をタップ(この手順をスキップする場合は、「連絡先情報を使用しない」をタップ)
- アカウントセンターを使用してログインを共通化する場合は、「Facebookにログイン」をタップ(※)この手順を省略する場合は、「スキップ」をタップ
- 任意の手順を完了してプロアカウントを開設
- プロフィールでビジネス情報を表示または非表示にするには、プロフィールに移動して「プロフィールを編集」をタップ
- 「ビジネスの公開情報」の「プロフィール表示」に移動して、カテゴリラベルと連絡先情報の表示・非表示を選択
- 「完了」をタップ
(※)この手順では、ビジネスアカウントをビジネスに関連するFacebookページにリンクできます。
Instagram(インスタ)のビジネスアカウント活用のコツ8選
ここからはInstagramのビジネスアカウントを効率的に使いこなすテクニックを紹介します。テクニックとはいえ、ビジネスで使いこなすには必須のものばかりです。最後までご確認ください。
1. ターゲット設定を明確に
Instagramは写真がメインのSNSです。見ている側にとってインパクトのある写真を投稿する必要があります。そのためには集客したいターゲットの設定が重要です。ターゲットに関する以下のことを明確に設定したうえで運用していきましょう。
- 年齢
- 居住地
- 性別
- 興味関心
2. 世界観の統一
Instagramは写真をメインとするSNSのため、ビジュアルが非常に重要になります。世界観を設定し、合致しない投稿は控えるようにすると良いでしょう。写真の世界観はもちろん、自己紹介文、キャプションの文体や雰囲気も統一することをおすすめします。
たとえば写真の色味やフィルター、余白を統一したり、投稿文をテンプレート化したり、自社の商品やサービスにあった世界観を作り出しましょう。
3. 目標の設定
Instagramから集客して収益を得るためには、やみくもに更新するのではなく、目標を設定して計画的に運用する必要があります。
ブランド認知を目標にする場合は「いいね数」や「フォロワー数」、コンバージョンを目標とする場合は「エンゲージメント率」や「自社URLのクリック率」などを指標に設定すると良いでしょう。
4. オリジナルハッシュタグの作成
ハッシュタグは「#インスタ映えカフェ」のようにその写真を表すキーワードに「#(半角)」をつけたものです。Instagramではハッシュタグ検索が頻繁に利用され、検索されたハッシュタグのついている投稿が一気に見られる傾向にあります。
検索された時にユーザーの目にとまればリーチ数が増えるだけでなくフォロワー獲得にもつながるので、適切なハッシュタグを選択してつけるようにしましょう。Instagramでは、1投稿に最大30個までハッシュタグをつけられます。
また、ハッシュタグは「#インスタ映え」や「#カフェ」などすでに存在しているものが多くありますが、オリジナルのハッシュタグを作成するのもおすすめです。浸透させることでブランドの魅力拡散や認知向上につながります。
5. 投稿したストーリーをハイライトでカテゴライズ
ストーリーズ(通称ストーリー)は投稿から24時間以内に消えるのが基本ルールですが、ハイライトに登録することでプロフィールに丸枠で常に表示できます。タップで再生されるので、ユーザーにみてほしい情報や反響のあったストーリーをまとめておくと効果的です。
その際、カテゴリーに分け、わかりやすいタイトルを設定しましょう。たとえば旅行関連のアカウントでは「関東のおすすめスポット」「東京で買いたいお土産品」などと分けられている例があります。ハイライトのカバー写真も統一感を持たせるようなデザインにしましょう。
6. メンションの活用
メンションには英語で「言及」や「名前を挙げること」などという意味があります。投稿文に「@ユーザー名」をいれることを「メンションする」といい、ユーザーはその「@ユーザー名」をタップするだけでプロフィールページに飛べる便利な機能です。
たとえば、店舗を紹介するときなどにその店舗のアカウントをメンションすると、ユーザーはいちいち自身で店名を検索して探しにいく必要がなくなります。
ユーザビリティの向上はもちろん、複数アカウントを運用している場合は流入につながるので、メンションを効果的に活用しましょう。
タグづけや位置設定もユーザー満足につながるので、必要な場合は投稿時に毎回設定することをおすすめします。
7. CTAの設定
CTA (Call To Action:コールトゥアクション)とは、プロフィールに設定できるアクションボタンのことを指します。
ビジネスアカウントではメール・電話・住所などを設定でき、ユーザーは問い合わせをしやすくなる効果が期待されます。店舗を持つ企業は忘れずに設定しておきましょう。
8. インサイトを見て分析
インスタのビジネスアカウントは、インサイトをチェックできるのが大きなメリットです。効果を分析する際に重要になるのでこまめに確認することがおすすめです。
何度か投稿すると、どんな投稿だとエンゲージメントが高くなるかわかるようになります。インサイトを見つつ、最短で目標を達成できるようにPDCAを回していきましょう。
Instagram(インスタ)のビジネスアカウントに関するよくある質問
最後に、よくある質問を一問一答形式で紹介します。
ビジネスアカウントは見分けられる?
答えは「YES」です。ビジネスアカウントかどうかは、プロフィール画面を見ると簡単に見分けられます。
ビジネスアカウントに切り替えたユーザーのプロフィール画面には、問い合わせのボタンやアイコン下のカテゴリが表示されます。
ビジネスアカウントがFacebookページと連携できない時はどうすれば良い?
ショッピング機能を利用したい場合、Facebookページと連携させる必要があります。しかし、なかには連携できずに手間取ってしまうこともあります。そんなときの解決策を二つ紹介します。
解決策1. Instagramアカウントの所有権を確認
たとえば、過去に広告運用していた代理店などが所有者になっているケースがあります。所有者を変更すれば簡単に連携できるようになります。
所有者の変更手順は以下の通りです。
1. 広告主の「Meta Business Suite」に所有権を変更/もしくは過去運用代理店の連携を解除
2. これから所有権を保持したい広告運用側の「Meta Business Suite」に紐付け(InstagramのID&パスワードを使用して所有権を移す/もしくはMeta Business Suite IDを使用してパートナー連携する)
解決策2. Facebookページとのリンク状態を確認
次は、ほかのアカウントによって連携が阻害されているケースがあります。
- 広告に使用しないFacebookページがリンクしている
- 広告に使用するFacebookページに他のInstagramアカウントがリンクしている
広告に使うアカウント同士の場合は、Facebookページの紐付けでInstagramも自動的にリンクされます。
ただ、第3のページやアカウントが絡んでくると連携できない場合があります。連携するべきアカウントを再度確認し、正しいアカウント同士をリンクさせるようにしてください。
ビジネスアカウントでリールに音楽をつけることは可能?おすすめは?
リール動画に音楽を設定することは、個人アカウントでもビジネスアカウントでも可能です。著作権の問題など、場合によっては音楽が使えないこともあるので注意しましょう。
オリジナル音源やInstagramミュージックライブラリに載っている曲は著作権に違反することはありません。一方でInstagramミュージックライブラリに載っていない曲を使用してしまうと著作権法に違反することになるので注意が必要です。
Instagramミュージックライブラリにあるからといってフリー音源というわけではありませんので、Instagramの投稿以外に利用しないようにしましょう。
Instagram(インスタ)のビジネスアカウントを使いこなそう
Instagramのビジネスアカウントについて、個人アカウントやクリエイターアカウントなどとの違いについて紹介しました。
運用方法によってはInstagramを重要な集客チャネルに育てられます。「SNSは苦手だから」と軽視せず、PDCAを回しながら効果的な運用方法を見つけていきましょう。
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