エクスペディア(Expedia)はアメリカに拠点を置くオンライン旅行予約サイト(OTA)で、日本を訪れる多くの外国人旅行者にも利用されています。
世界最大級の規模を誇る旅行サイトで、エクスペディアに情報を掲載することで、訪日を検討している外国人に対しても効率よくアプローチできます。
本記事では、エクスペディアのサービス内容や特徴、さらに施設を掲載する手順、注意すべきポイントについて分かりやすく解説します。
関連記事:エクスペディアで口コミを集める方法とは?登録方法やメリット・デメリットも解説
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エクスペディアとは
まずはエクスペディアについて紹介します。
エクスペディアについて
エクスペディアは世界最大級のオンライン旅行予約サイト(OTA)で、本社はアメリカのワシントン州にあります。もともとはマイクロソフト社の旅行予約システム部門の一つとして1996年に設立されました。
ブッキングドットコム(Booking.com)と並んで世界的に有名で、航空券やホテル、交通手段と宿泊地を組み合わせたダイナミックパッケージを扱っていることが強みとして挙げられます。
同社は2011年、アジア最大級の格安航空会社「エアアジア」との合併事業として「エアアジア エクスペディア(AAE Travel Pte Lte)」を設立し、翌年2012年には日本支社である「エアアジア エクスペディア ジャパン(AAEJapan)」が誕生するなど、アジアでも規模を拡大しています。
また、バケーションレンタルを始めとした民泊事業や、他社とのパートナーシップにも注力しており、掲載施設数は2024年時点で300万軒近い数となっています。
サービス内容
エクスペディアが世界で多く利用される理由の一つに、「旅セット割」や「パック旅行」と呼ばれるサービスがあげられます。航空券とホテルの両方をセットで予約するとその合計金額の一部が割引になるというものです。
割引率はホテルや利用日などで異なるものの、最大でホテル代全額相当が割引になります。5つ星ホテルも例外ではないため、少しでもコストを抑えたい旅行者に、有益なサービスといえます。
旅セット割には、「同時予約」のほかに「後から予約(Add-On:アドオン)」の2つの利用方法があります。
「同時予約」は、ホテルと航空券を同時に予約するダイナミックパッケージを利用するものです。後から予約と比べて高い割引率を追求できます。対して「後から予約」は、先に航空券を予約し、後からセットとなるホテルを予約するものです。
航空券予約以降にホテルを選定・予約する旅行者が一定数いることから、この「Add-On」と呼ばれる新しい割引サービスが2018年より提供開始されました。まず航空券を確保しておき、ホテルは直前に予約することで値下がりした宿泊先を選んだり、行き先に合わせてギリギリまで検討することができます。ホテルの利用日は、渡航中すべての日程だけでなく、途中の2日間だけといった利用も可能です。
航空券の渡航目的地に限らず、その旅程内であれば各地の対象ホテルを最大51%OFFの割引価格で予約可能であることから、両者ともに利用者から高い満足度を得ています。
「パートナーセントラル」を利用した顧客分析
エクスペディアグループでは、契約中の宿泊施設を対象としたオンライン予約管理システム「パートナーセントラル」を運用しています。パートナーセントラルから競合分析の参照、在庫の管理、料金の最適化などをすべて実行できます。
その後に顧客の旅行動向データを分析する機能「お客様情報(Guest Insights)」が追加されました。
これにより、期間や市場ごとの顧客の旅行動向をデータ化して蓄積することや、顧客の居住地など基本的情報だけでなく、平均客室単価や平均宿泊数などの旅行傾向が把握できるようになりました。
自施設を利用した顧客の旅行スタイルや行動パターンを把握することで、宿泊プランの見直しや適切なターゲティングなどのマーケティング施策に活用できます。
エクスペディア(Expedia.co.jp)に施設を掲載する方法
エクスペディアへ施設情報を掲載することで、海外ユーザーの利用率向上が見込めます。登録は無料で、作業はすべてオンラインで行います。
エクスペディアへの掲載の流れと注意点を解説します。
掲載までの流れ4ステップ
エクスペディアの登録は、エクスペディアの公式サイトのトップページから「宿泊施設を登録する」を選択し、必要な情報を入力します。ステップは大きく分けて4つです。
1.基本情報の登録(所要時間:約5分)住所や施設の種類、予約可能部屋数、連絡先など、施設の基本的な情報を登録します。登録にかかる費用は無料で、ここで入力した基本情報を基にアカウントが作成されます。
2.契約(所要時間:5~10分)
基本情報の入力が完了すると、アカウント認証用のメールが送られてきます。メール内にある指定のURLにアクセスして、プラットフォームにログインできます。
ログイン後、手数料率 (成立した予約に対して手数料を請求)などの基本的な取引条件の確認と支払方法の設定などを行います。
3.ページ作成(所要時間:20~30分)
ユーザーへ開示する情報を入力します。部屋の内装や大きさ、アメニティ、共有スペース、料金、ポリシー、空室情報、料金など、特にユーザーの関心が高い項目について詳しく説明します。
文章だけでなく写真を多く掲載すると、ユーザーがイメージしやすくなります。必要であれば追加で撮影しておきましょう。
入力情報は自動保存されるので、一気に入力する必要はありません。また、登録後に情報を追加したり編集したりすることも可能です。
4.予約受付開始(所要時間:0~15分)
ページの作成が完了すると、エクスペディアのサイト上に登録した施設情報が掲載されます。予約の受付は情報掲載と同時で、掲載直後から予約が可能です。
予約後は、メッセージ機能を利用してユーザーとやり取りすることも可能です。宿泊前に連絡すべき事項や聞いておきたいユーザーのニーズを把握でき、チェックイン手続きの簡略化にもつながります。
掲載する際の注意点
エクスペディアへの情報掲載に費用はかかりません。エクスペディアを通して完了した予約受付に対して手数料が発生する成果報酬型となっています。
手数料率についてはエリアやマーケットによって異なるため、契約のプロセスでエクスペディアから提示されるまで分かりません。契約時に手数料率を提示されますが、明確な手数料金額が知りたい場合は問い合わせが必要です。
宿泊施設の販路拡大にエクスペディアを
世界中にユーザーを抱えるエクスペディアへ情報を掲載することで、訪日旅行を検討している未来の訪日外国人旅行者へのPRにつながります。
登録自体に料金はかからず、1時間程度あれば登録は完了します。
ユーザーに対して有益な情報を正しく伝えられるよう登録情報と写真は入念に準備し、集客率の向上に努めることで、販路拡大につながるでしょう。
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<参照>
Expedia:ベッド & ブレックファスト
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