航空券や宿泊施設などを扱う韓国の旅行会社NOL UNIVERSEは、2025年の旅行トレンドレポートを発表しました。
「新しい都市」の発掘や、「自分だけの趣味や癒しの場」を求める傾向など、5つのトレンドを紹介しています。
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韓国の旅行会社、2025年の旅行トレンドを発表
航空券や宿泊施設など旅行関連サービスを扱う韓国の旅行会社NOL UNIVERSEは、2025年の旅行トレンドレポートを発表しました。
独自のデータ分析によって選定した5つの旅行トレンドを、それぞれの頭文字を取って「BLOOM」というキーワードとして掲げています。
1. 馴染みの国で新しい都市を体験する(Broadening World)
同社の調査によると、2024年の旅行先トップ5(※ソウルを除く)は以下の通りとなりました。
- 大阪(日本)
- 東京(日本)
- 福岡(日本)
- バンコク(タイ)
- ダナン(ベトナム)
フライト時間が比較的短い日本やタイ、ベトナム、フィリピンに特に人気が集まったとしており、なかでもベトナムのフーコック島やフィリピンのボホール島など、都市部を離れた目的地への航空券予約が増加し、人気都市ランキングで大幅な上昇がみられたといいます。
2025年は、「馴染みのある国で新しい都市に訪れる」というトレンドがさらに拡大すると予想されており、旅行者のニーズにより航空路線の拡充が見込まれているようです。
実際に2024年は日本の都市として、鹿児島や米子、松山、宮古島といった地域への関心が高まったとしています。なかでも鹿児島、米子、松山への2024年の航空券予約数は前年と比較して大幅に増加したとのことです。
■前年と比較した2024年の航空券予約件数
- 鹿児島:316%増
- 米子:253%増
- 松山:184%増
2. 現地の日常に溶け込む(Living like Locals)
旅行先で現地の日常生活に溶け込むスタイルの旅行が注目されています。
レポートによると、ゲストハウスやホステルなどの旅行客と現地の人が交流しやすいコミュニティ型の宿泊施設について、2024年の予約件数が前年比126%、前々年比1,600%増加しているといいます。
韓国国内でも1か月暮らしやワーケーションなどの長期滞在型観光が新たな旅行スタイルとして定着し、自治体も長期滞在や自由行動を組み込んだ長期滞在プロモーションを展開しているとのことです。
長期滞在を通じて深い地域文化を知る機会になるとともに、地域経済の活性化への貢献も期待されています。
3. 好みに特化したレジャー活動を追求する(One-pointed Leisure)
余暇の過ごし方として、レジャー活動でよりパーソナライズされた経験を追求する傾向が広がっています。
旅行パッケージでもハイキングやキャンプ、スポーツなど個人の関心を反映した商品が人気になっているといいます。趣味に特化した商品の2024年の予約件数は前年比201%増となり、旅行者は「どこに行くか」ではなく「どのような経験をするか」を重要視するようになっているようです。
個人の好みに合わせた旅行パッケージの人気上昇を受け、旅行会社では日本のウイスキー蒸溜所ツアーや、ベトナムのダナンマラソン大会に参加できるパッケージ商品など、特定の趣味を持つ旅行者に向けた商品を展開しているといいます。
4. 自分だけの癒し空間を持つ(Owning My Healing Spot)
贅沢空間から自然空間まで、自分だけの余暇を楽しむための空間が多様化しています。
プレミアムホテルで楽しむ「ホカンス(ホテル+バカンス)」は引き続き人気で、レポートによると2024年の高級ホテルの予約件数は前年と比較して13%増加したといいます。
また自然環境を存分に楽しむキャンプやグランピングといったアウトドア型のレジャースポットも人気で、宿泊施設の予約件数が前年比で34%増加したとしています。
レジャースポットの選択肢がより豊富になり、自分自身の癒しとなる場を求める傾向が広がっています。
5. 信頼性の高いレジャー環境の増加(Mindful Innovation)
同社によると、旅行の柔軟性を高めるサービスが広がっているといいます。
たとえば、韓国の宿泊施設予約プラットフォームのヤノルジャは、海外宿泊施設のキャンセル手数料返金サービスをリリースしました。また海外パッケージ旅行商品を販売するインターパークツアーも、予期せぬ航空券のキャンセルや気象悪化による欠航などにユーザーの損失を最小化するサービスを展開しています。
同社によると、保証が手厚いサービスの利用者が増加しており、今後もより便利で安全に旅行できるサービスが重要になるといいます。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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