CVRとは「コンバージョンレート:Conversion Rate)の略で、Webサイトにアクセスしたユーザーが商品を購入したり、サービスに登録したりした割合のことを指します。
CVRを分析して改善することで、商品の購入率やサービス申し込み数の向上が期待できます。
訪日外国人の増加に伴い、飲食予約サイトや観光施設では、CVRを分析して改善することで訪日客の利用率を効果的に高めることが可能です。
今回は、CVRの持つ意味とCVRを向上させる方法、合わせて業界別のCVR平均率を紹介します。
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CVRとは
CVRの概要やCVRを実際に計算する方法、CVRから分かる情報について解説します。
CVRを明確にすることで、Webサイトの抱えている集客における問題点などが表面化されます。
CVR=Conversion Rate(コンバージョンレート)
CVRはConversion Rate(コンバージョンレート)の略で、Webサイトにアクセスしたユーザーの中で商品を購入したりサービスに登録したりなど、最終成果に至ったユーザーの割合を示す数値です。
コンバージョン(CV:Conversion)は転換という意味の英単語ですが、WebマーケティングではWebサイトの目的を達成したユーザーの割合を示す数値として用いられます。
たとえば商品を販売するWebサイトであれば、その商品を購入したユーザーの数がコンバージョンとなります。
CVRはWebサイトの集客効果をあらわす指標でもあるため、現段階における集客能力を測定したり改善点を見つけるために用いられます。
CVRの計算方法
CVRを計算するには、以下の公式が用いられます。
「CVR = コンバージョン数 ÷ 訪問者数(セッション数)×100(%)」
たとえばあるWebサイトを訪れたユーザーが1万人いたのに対し、そのWebサイトから商品を購入したユーザーが100人だった場合、コンバージョン数は100、CVRは1%となります。
「100 (コンバージョン数)÷ 10,000(セッション数)×100(%)=1(%)」
一般的に、WebサイトのCVRは1%から3%程度と言われていますが、実際には業界や商品、サービスによりCVRの平均は大きく異なります。
CVRからわかること
WebサイトのCVRを求めることで、各ページごとの集客パフォーマンスや商品ごとの人気が分かります。また、CVRの低いWebページを優先的に改善していくことで、Webサイト全体の集客効果向上が狙えます。
CVRは各Webページが持つ課題を明らかにできるため、Webマーケティングの現場で注目されています。
CVRを改善する方法
ここまで、CVRの意味や計算方法、CVRから分かる情報について紹介しました。次に、CVRを向上させるのに有効なテクニックをいくつか解説します。
ターゲットに適切な訴求をする
Webサイトや広告を製作する際には、まず目的を明確にし、その目的に合ったターゲットを決めることが重要です。その上で、ターゲットが検索しそうなキーワードをWebサイトや広告に組み込みましょう。
さらに、検索されるキーワードを適切に反映させたり、ターゲットが求める情報を提供したりするなど、SEOを意識してWebサイトを改善すれば、検索結果の上位に表示されやすくなります。
これにより、クリック率(CTR)や検索順位の向上も期待できます。
ランディングページを改善する
Webサイトにおいて、CVRを向上させる際に重要となるのがランディングページ(LP)の品質です。
ランディングページとは、検索エンジンなどからWebサイトに足を踏み入れる際に、最初に目にするページのことを指します。
ランディングページにユーザーの興味を誘うような文章を記載する、分かりやすい説明を心がけることで、ページを読まずに帰ってしまうユーザーの割合(直帰率)を減少させ、CVRの向上にもつながります。
このようなWebサイトにおいては、広告の文言や検索結果のディスクリプション、ランディングページの文章を一致させ、ユーザーの期待している内容を提供できるかが鍵となります。
CVまでの導線を改善する
ユーザーがコンバージョンに至るまでの経路で離脱が発生している箇所を調査・分析し、課題を特定することで、CVRを改善できます。
たとえばCVRが低下する原因として以下が考えられます。
- 購入ページの導線が分かりにくい
- 適切なリンクが貼られていない
- 購入前に会員登録など面倒な手続きがある
これらの課題を解決するために、コンバージョンまでは可能な限り入力が必要な項目を減らし、会員登録の手間を省くなど、手間なく購入や登録へとつなげられるルートに設計することが求められます。
また、Webサイトの運用中は設計した導線が実際にユーザーの動線となっているかも確認する必要があります。
CVRの平均・目安
実際、どの程度のCVRが平均的だと見なされているのでしょうか。ここでは、各業種におけるCVRの平均値や目安を紹介します。
MarketingSherpa社の調査によると、業種別の平均CVRは以下です
業種 | 平均CVR |
専門職または金融 | 10% |
メディアまたは出版 | 10% |
その他 | 8% |
教育または医療 | 8% |
ソフトウェアまたはSaaS | 7% |
技術またはハードウェア | 5% |
製造または消費財 |
4% |
旅行または観光 | 4% |
小売または電子商取引 |
3% |
NPO法人 | 2% |
<参照>
MarketingSherpa:https://www.marketingsherpa.com/article/chart/average-website-conversion-rates-by
以上の表から分かる通り、CVRを業種別に見てみるとBtoBとBtoCで大きな差が見受けられます。
ただし、CVRは業界や商品、サービスによって大きく異なるため、あくまで参考情報として活用するのがよいでしょう。
CVRからWebサイトで行う最適な施策を
CVRはWebサイトを訪れたユーザーの中で、実際にそのページで紹介している商品やサービスを購入または登録したユーザーの割合を示す数値です。
各WebページのCVRを分析することにより、各Webページが抱えている問題点を確認し、CVRの低いWebページから改善を施すなどの対策が実施できます。
CVRは売り上げアップに欠かせない指標のひとつです。CVRを定期的に計測することで、より集客効果の高いWebページを作成できます。
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