日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日ドイツ人数は32万5,900人でした。
また、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日ドイツ人旅行消費額は1,048億円で、訪日客数、消費額ともに過去最高を更新しました。
本記事では、ドイツ市場のインバウンド動向について解説します。
訪日ドイツ人客数最新データ:年間32.6万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日ドイツ人数は32万5,900人でした。コロナ前の2019年比で37.8%増、前年比では39.6%増となり、過去最高を記録しました。

JNTOによると、両国間の航空路線縮小や航空券の価格高騰が続いていたものの、経由便を含むフライト経路の選択肢は増加している状況だといいます。また、継続的な円安も訪日需要を後押ししていると考えられます。
訪日ドイツ人消費額最新データ:年間1,048億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日ドイツ人旅行消費額は1,048億円でした。2019年比で125.2%増、前年比では51.2%増となり、過去最高を大幅に更新しました。

また四半期別で見てみると、各期で2019年と2023年を上回っていることがわかります。これまで訪日ドイツ人の人気が高かった春季や秋季以外にも消費額が伸びています。

1人当たりの消費額は33万2,327円
訪日ドイツ人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日ドイツ人の1人当たり消費額は、33万2,327円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると10万円以上多くなっています。
消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で15万822円。次いで飲食費が7万5,431円、交通費が4万9,867円、買物代が4万4,552円、娯楽等サービス費が1万1,655円でした。

2019年、2023年と比較して5つの費目全てで増加しており、特に2019年と比較すると宿泊費は6万円以上、飲食費と買物代は2万円以上増加しています。
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以上、ドイツの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、ドイツのインバウンド動向やドイツ人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査
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