日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日スペイン人数は18万2,300人でした。
また、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日スペイン人旅行消費額は674億円となり、訪日客数、消費額ともに、過去最高を記録しました。
本記事では、スペイン市場のインバウンド動向について解説します。
訪日スペイン人客数最新データ:年間18.2万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日スペイン人数は18万2,300人でした。コロナ前の2019年比で40.0%増、前年比では57.3%増となり、過去最高を記録しました。

JNTOは訪日客数増加の背景として、継続的な円安や訪日旅行人気が高まっていることを挙げています。そのほかにも、航空便の増便や経由便の多様化なども訪日客数の増加に寄与したと考えられます。
訪日スペイン人消費額最新データ:年間674億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日スペイン人旅行消費額は674億円でした。コロナ前の2019年比で134.4%増、前年比では73.4%増となり、過去最高だった2023年を大幅に上回りました。

四半期別に見てみると、各期において2019年と2023年を上回っており、特に訪日のピークである夏季を含む7-9月期が突出していることがわかります。
また冬季には訪日数が落ち込む傾向がありましたが、消費額は順調に拡大している様子がうかがえます。

1人当たりの消費額は37万714円
訪日スペイン人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日スペイン人の1人当たり消費額は、37万714円でした。全市場の中で、英国(38万2,829円)、オーストラリア(38万2,311円)に次いで、3番目に高い金額となっています。
消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で14万7,304円。次いで飲食費が8万3,301円、交通費が6万8,266円、買物代が5万5,494円、娯楽等サービス費が1万6,349円でした。特に、飲食費の割合が全市場の中で、イタリア(8万4,210円)に次いで2番目に高く、日本の食に対する関心の高さがうかがえます。

また5つの費目全てで2019年と2023年を上回っており、特に2019年と比較すると宿泊費は5万円以上、交通費と買物代は3万円以上増加しています。
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以上、スペインの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、スペインのインバウンド動向やスペイン人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査
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