4月13日に開幕した大阪・関西万博。初日には14万6,426人が来場し、目標とする総来場者数2,820万人に向けて幸先の良いスタートを切りました。この勢いが続くのか、今後の動向に注目が集まります。
そこで本記事では、過去に開催されたドバイ万博・愛知万博の事例を踏まえ、大阪万博の初動を分析します。
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【大阪・関西万博】7日間で64万人来場 2日目から落ち込みが見られるも回復傾向
公式発表によると、大阪万博の初日来場者数は、関係者を含めて14万6,426人で、1日あたりの目標平均約15万人(総来場者数2,820万人)に迫る好調な数字でした。
しかし、平日を迎えた2日目には7万488人、3日目には6万3,719人と、来場者数は大きく減少します。
こうした落ち込みには、開幕日の高い期待感の反動や、週末・平日の集客力の違いといった要因があると考えられます。またそれに加え、会場の混雑や通信障害などの運営上の課題が来場予定者に不安を与え、「様子見」ムードを招いた可能性があるかもしれません。
しかしその後は増加に転じ、開幕後初の土曜日となった19日には、10万8,773人を記録。開幕7日間の累計来場者数は約64万人になりました。
各社報道によると、20日以降も来場者数は9〜10万人で推移しています。
【ドバイ万博】コロナ禍でも順調に来場者数を積み上げ
好調なペースに見える大阪万博。過去の万博の初動と比べるとどうなのでしょうか。
2021年〜2022年に開催されたドバイ万博は、コロナ禍という厳しい状況でありながら、目標の96%にあたる約2,410万人の来場者を記録しました。海外からの来場者が大幅に制限される中、国内向けのプロモーション、ビジネス客の誘致、バーチャル万博の展開など、柔軟な対応で成功を収めました。
ドバイ万博の開幕初期の来場者数は不明ですが、開幕後約5.5週間で約294万人が来場したとされています。つまり、大阪万博の最初の1週間の累計(約64万人)はドバイ万博よりも好調なペースとなっており、そのポテンシャルは高いと考えられます。
【愛知万博】開幕当初は伸び悩んだものの、大きく目標達成
2005年に開催された愛知万博は、開幕当初、来場者数が伸び悩み、開幕初日は4万3,023人と、会期中の最低来場者数からスタートしました。
不振の原因としては、混雑を懸念しての来場控えや、飲食物の持ち込み制限への反発などが考えられています。
しかし愛知万博は、そういった不満の声に真摯に耳を傾け、運営を改善。また、実際に足を運んだ人々によるポジティブな口コミが広がり、最終的には目標を大きく上回る約2,205万人が来場し、大成功を収めました。
好調なスタートを切った大阪万博 口コミによる来場者増に期待
過去の万博と比べ、大阪万博は比較的好調なスタートを切ったことがわかりました。
今後も、実際に会場に来た人がSNSなどを通じてポジティブな口コミを広げることで、来場者数の増加につながることが期待されます。
しかしそのためには、来場者からの声を反映して運営の改善を続けることや、万博ならではのコンテンツの魅力を効果的に発信していくことも重要になります。
総来場者数2,820万人という高い目標に対し、今後もこの勢いを持続できるのか、大阪万博の動向に注目が集まります。
関連記事:大阪万博「知っている」7割 情報提供が参加を後押し
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<参照>
EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト:来場者数と入場チケット販売数について
経済産業省:2020年 ドバイ国際博覧会
Emirates News Agency:Nearly 3 million visits to Expo 2020 Dubai since opening
愛・地球博閉幕後データ集:EXPOデータ集
国土交通省:愛・地球博をめぐる交通・観光の動向
【7/23開催】育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは
本セミナーでは、インバウンド観光における地方誘客や地域消費拡大の鍵として、「ローカルガイド」の可能性に焦点を当てます。
観光地では今なお、多言語で地域の歴史や文化を伝えられるガイドが不足しており、「訪日外国人の受け入れ体制が十分とはいえない」と感じている自治体も多いのではないでしょうか。
そこで注目されているのが、地域に根ざした人々が観光客を案内する「ローカルガイド」です。
2018年の法改正により、国家資格がなくても有償でガイドができるようになり、地域住民や移住者など、さまざまな人がローカルガイドとして活躍できる時代となりました
誰もがガイドになれる今だからこそ、地域の魅力を正しく伝え、訪日外国人に満足してもらえるガイド人材がこれまで以上に重要になっています。質の高いローカルガイドを増やせば、インバウンドの消費を促進し、地域経済への波及効果も大きく期待できます。
本セミナーでは、株式会社羅針盤と株式会社movが共催し、インバウンドを地域でどう受け入れ、地域の魅力をどう伝えるか。そのために欠かせないローカルガイドを増やすための具体的な打ち手や、現場での実践例を詳しくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- いま注目のローカルガイドについて学べる!
- 地域としてインバウンドをどのように受け入れられるのかがわかる!
- インバウンドの満足度や消費を高めるための地域の魅力の伝え方について学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは【7/23開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
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→「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】
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