「ドン・キホーテ」を運営する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、株式会社ドン・キホーテは4月8日、「ドンキヒット商品大賞2025」を発表しました。
各店舗で販売されている商品の中から、販売点数や話題性、国内外のお客様や従業員の声などをもとに、独自の視点と選考でランキングを作成。「ドンキで売れまくり部門」、「海外のお客様爆買い部門」、「ドンキZ世代の従業員に人気部門」、「SNSバズり部門」、「majicaマジボイスいいよ!部門」の全5部門が公表されました。
本記事では、インバウンドに関連する「ドンキで売れまくり部門」「海外のお客様爆買い部門」の2部門の結果を中心に紹介します。
【ドンキで売れまくり部門】インバウンド人気が大きく反映
「ドンキで売れまくり部門」は以下の通りです。
- 1位:ウイスキー角瓶 700ml【サントリー】
- 2位:フィーノ プレミアタッチ 濃厚美容液ヘアマスク 230g【ファイントトゥデイ】
- 3位:フルグラ 750g【カルビー】
- 4位:休足時間足すっきりシート 18枚(6枚×3袋)【ライオン】
- 5位:ビオレUVアクアリッチ ウォータリーエッセンス 70g【花王】
1位に選ばれたサントリーの「ウイスキー角瓶」はドン・キホーテで年間16億円販売されているといい、国内では「宅飲みブーム」がヒットを牽引しました。また、国内だけでなくインバウンド需要も高く、特に中国・東南アジアの訪日客からお土産として人気を集めました。
2位の「フィーノ プレミアタッチ 濃厚美容液ヘアマスク」は、SNSやブランド力の高さなどから頻繁にSNS上で取り上げられている商品です。特に訪日韓国人客から高い支持を得ました。
3位の「フルグラ」は、世界的な健康志向の高まりから人気となったようで、中国・東南アジアからの訪日客から評価されました。また、再訪日した際のリピート購入する傾向が特長となっています。
4位に選ばれた「休足時間足すっきりシート」も、免税販売を中心に人気となっています。特に訪日韓国人の間で人気が高く、韓国のSNS上では、旅の疲れを癒す「必須アイテム」として紹介され需要が拡大しました。韓国国内でも販売されている一方、日本で購入する方がおトクであることも購買意欲を高めました。
5位の「ビオレUVアクアリッチ ウォータリーエッセンス」は、コスパ重視のドンキ顧客層に刺さりランクイン。スタッフの声が売り場のPOPやSNS投稿で拡散され、信頼感を生んだことが要因と考えられます。
「ドンキで売れまくり部門」では、国内からの人気だけでなく、インバウンド客から人気の商品が多くランクイン。特に、世界的に評価が高い日本ブランドの実績が大きな影響を与えていることがわかりました。
【海外のお客様爆買い部門】SNSでの拡散が大きな要因に
「海外のお客様 爆買い部門」では以下の商品が大賞に選ばれました。TOP5には化粧品や健康関連商品が多くランクインする中、1位はお菓子となりました。
- 1位:ベイククリーミーチーズ(10粒入)【森永製菓】
- 2位:ロイヒつぼ膏(156枚入)【ニチバン】
- 3位:毛穴撫子 お米のマスク(10枚入)【石澤研究所】
- 4位:一蘭ラーメン博多細麺(5食入)【株式会社一蘭】
- 5位:太田胃散(分包)(48包)【太田胃散】
1位に輝いた「ベイククリーミーチーズ」は、年間332万点販売され、中国のSNSなどで「日本で買うべきお土産リスト」に頻繁に登場しています。また、中国・韓国を中心としたインフルエンサーによって「ドンキで買うべきお菓子」として紹介され、口コミが広がっていることも人気の要因となりました。
2位の「ロイヒつぼ膏」は、韓国では「コインパス」、中国では「神薬」と呼ばれ人気を集める商品です。中国のSNS上で、日本で旅行するなら「購入する一品」と紹介されたことから知名度が一気に拡大したといいます。
3位の「毛穴撫子 お米のマスク」も、2017年ごろに中国SNSで口コミが拡散され、人気が高まったと言われています。その結果、中国人からの支持が高く、店舗に入荷後すぐに売り切れるほどの人気商品となりました。
4位にランクインした「一蘭ラーメン博多細麺」は、訪日中国人客からの日本のラーメンなら「一蘭ラーメン」という圧倒的な認知度によりランクイン。5位の「太田胃散(分包)」は、お土産としてだけでなく、訪日旅行中の常備薬として購入する人が多いようです。
以上のように、「海外のお客様爆買い部門」では中国や韓国を中心としたインバウンド客から人気の商品が多くランクイン。SNSでの口コミやインフルエンサーの発信が購買に影響していることがわかりました。
その他の「ドンキZ世代の従業員に人気部門」では、コスパの良さが要因となり「福にぎり ツナマヨネーズ」が1位に。「SNSでバズリ部門」では、ドンキ公式TikTokの投稿で約2か月間で1,100万回再生され、年間でも一番の再生数となった「卵かけ風ご飯のたれ」、「majicaマジボイスいいよ!部門」ではドンキのポイントアプリmajicaの「いいよ!」評価が多かった「焼き芋」が1位に選ばれました。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、株式会社ドン・キホーテ :ドン・キホーテ『ドンキ ヒット商品大賞 2025』発表!
【12/25開催】2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略

2025年もいよいよ終わりに近づいてきました。今年の訪日外国人数は、10月までの累計ですでに3,500万人を超えており、過去最高だった2024年を上回ることが確実視されています。
来たる2026年は、インバウンドにとってどのような年になるのでしょうか。
本セミナーでは、観光業やインバウンド誘客に関わるスペシャリストの方々をお招きし、2026年以降のインバウンドについて見通します。
さらに、東北地方でのインバウンド誘客を事例としながら、今後の「地方×インバウンド」にとって重要な考え方や、今やるべきことについても徹底議論します。
東北地方で観光業界に関わる方はもちろん、それ以外の地域の方でも参考になる議論をお届けします!
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年が終わる今こそ考えたい「インバウンドの未来」 東北に学ぶ成功戦略【12/25開催】
【インバウンド情報まとめ 2025年12月前編】観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 / 東京23区のホテル開発がV字回復 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年12月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!
その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!










