世界の航空旅客需要、地域差あるが全体では成長続く【IATA旅客需要データ 2025年3月】

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国際航空運送協会IATA)は、2025年3月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。

3月の航空総需要(RPK)は前年同月比で3.3%増加し、総供給量(ASK)は同5.3%の増加でした。搭乗率は同1.6ポイント減の80.7%となりました。

国際線需要の成長は、1〜2月と比べるとやや鈍化。国内線需要は前年同月比をわずかに上回りましたが、各市場に成長のばらつきがみられました。

*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)

関連記事:世界の航空需要、市場の成長にばらつき【IATA旅客需要データ 2025年2月】

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【国際線】需要の成長は正常に戻る

2025年3月の国際旅客需要は、市場全体で前年同月比4.9%増でした。1月(同12.5%増)、2月(同5.9%増)と比べると成長は減速しましたが、これはコロナ禍の特殊な状況と比較し、需要の成長が通常に戻ったことを反映しています。

市場別の需要では、アジア太平洋地域が前年同月比9.9%増の伸びを示し、引き続き市場を牽引しました。

また、ラテンアメリカは同7.7%増、欧州は同4.9%増、アフリカは同3.3%増の成長を記録。一方で、北米中東ではマイナス成長を記録し、市場ごとにばらつきが見られました。

▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国際線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

【国内線】米・豪で需要が前年比減

2025年3月の国内旅客需要は、市場全体で前年同月比0.9%の微増となりました。

市場別ではインド(同11.0%増)とブラジル(同8.9%増)と日本(同8.0%増)が大きな成長を記録しています。一方で、米国(同1.7%減)とオーストラリア(同1.2%減)はマイナスを記録し、全体の成長に影響しました。

▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成
▲国別国内線のRPK伸び率(前年比):IATAより訪日ラボ作成

市場全体では、引き続き成長パターンを維持

IATA事務局長のウィリー・ウォルシュ氏は、関税やその他の経済的な逆風が旅行に及ぼす影響について、「多くの憶測が飛び交っている」とコメント。わずかに需要が減少している北米の動向は注意深く見守る必要があるとしながらも、3月は引き続き「航空業界の成長パターンを示している」と説明しました。

さらにウォルシュ氏は、今後より多くの旅行者を受け入れるために、「サプライチェーンの問題の緩和と、空港および航空交通管理の能力向上が、依然として喫緊の課題である」と述べました。

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<参照>

国際航空運送協会 (IATA):March Passenger Demand Grows 3.3%

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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