国際航空運送協会(IATA)は、2025年2月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
2月の航空総需要(RPK)は前年同月比で2.6%増加し、総供給量(ASK)は同2.0%の増加でした。搭乗率は同0.4ポイント増の81.1%となりました。
国際線需要は1月と比べて成長が鈍化しましたが、多くの市場は引き続き好調に推移しています。国内線需要では、前年同月比でマイナス成長となりました。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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【国際線】成長鈍化するも2月の最高レベルを維持
2025年2月の国際旅客需要は、市場全体で5.6%増でした。1月(前年同月比12.3%増)と比べて成長は鈍化しましたが、北米を除くすべての市場で、2月として過去最高の需要を記録しています。
市場別の需要では、アジア太平洋地域が前年同月比9.5%増と引き続き市場を牽引しました。
また、ラテンアメリカとアフリカはともに同6.7%増の成長を記録。1月に続き、アジア太平洋に次いで高い成長率となっています。
その他の市場では、欧州は5.7%増、中東は3.1%増、北米は1.5%減でした。

【国内線】春節の影響で中国が需要減少 米国も2022年の水準に落ち込む
2025年2月の国内旅客需要は、市場全体で前年同月比1.9%の減少となりました。
中国は同3.2%減でした。2025年の春節は1月がメインであったため、2月が春節のメインだった前年と比較して、旅行者数が減少したと考えられます。
また米国においては、同4.2%減と、2022年末に近い水準まで落ち込みました。こうした動向は、米国の消費者が政策や経済状況に対して不安を抱いていることを反映していると考えられます。
一方で、インドは13.2%増と二桁成長を維持。ブラジルは8.0%増、日本は5.8%増と、堅調な水準を維持しました。

需要が落ち込む北米市場に注視
IATA事務局長のウィリー・ウォルシュ氏は、需要の成長が鈍化した理由として、前年がうるう年であったことや、春節のスケジュールが要因と分析。北米市場については、国内線・国際線ともに需要が減少したことから「動向を注視する必要がある」と述べました。
また、3月にイギリスのヒースロー空港が停電による閉鎖を余儀なくされたことにも触れ、「旅客の権利を守る制度が実態に合っていないことが、改めて浮き彫りになった」と発言。
進められている旅客権利制度(EU261)の改革は本質的な解決には至っておらず、この夏にも同じような事態が起こる可能性があるとし、「本当の改革には、遅延の責任を持つすべての関係者が、結果に対して責任を持つ仕組みが必要」と話しました。
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<参照>
国際航空運送協会 (IATA):Passenger Demand Growth Slows Slightly in February
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