2026年の労働節の連休は、5月1日〜5日の5日間でした。労働節は上半期において春節に次いで長い連休であり、旅行需要が高まる時期として知られています。
今年の労働節連休では特に国内旅行が旺盛になり、旅行者数・消費額ともに前年を上回りました。
訪日インバウンド市場において中国人観光客は減少傾向が続いていますが、人気海外旅行先の調査で日本が挙げられるなど、日本人気の継続も見られました。
本記事では、2026年労働節の動向・トレンドを振り返ります。
2026年労働節、中国国内の旅行者数・消費額が過去最高
中国の文化観光部は5月7日、労働節連休中(5月1日〜5日)の中国国内の旅行者が3億2,500万人に達し、前年同期比で3.6%増加したと発表しました。また国内観光支出額は1,854億9,200万元(同2.9%増・約4兆2,663億円*)を記録しました。
2026年は学校の春休みや休暇の活用によって最大で11連休が可能となり、旅行需要がより活発化しました。また、中東情勢の影響を受けて航空運賃が上昇したことで、消費が海外旅行から国内旅行にシフトしたと考えられます。
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労働節連休の旅行トレンド
続いて、2026年の労働節連休の主要旅行トレンドを見ていきましょう。航空運賃の高騰で国内回帰の傾向も
中国のOTA・同程旅行によると、国際航空運賃が急騰し、国内長距離旅行の費用対効果が高まったことから、海外旅行の代替案として国内旅行の需要が大幅に増加しました。なかでも中国北西部と南西部の旅行先が恩恵を受けており、例えば四川省の旅行パッケージの予約は前年比約80%増、雲南省のツアーパッケージの予約は同約90%増を記録しました。近距離旅行では、キャンプや都市散策、田舎での休暇、温泉ウェルネスといった幅広い商品が人気で、旅行需要が多様化している様子がうかがえます。
また今年は春休みと労働節を組み合わせた連休によって、家族旅行の需要が大幅に押し上げられ、航空旅行の約40%を家族旅行者が占めました。家族向けホテルの予約も全体で前年比約50%増となり、なかには同120%以上の増加を記録した都市もありました。
文化・スポーツなど体験重視の傾向が強まる
Ctripによると、無形文化遺産体験は労働節連休の定番となっており、「深度文化游(文化を味わうツアー)」の参加者数は前年比52.3%増を記録しました。Douyin(中国版TikTok)によると、博物館関連のグループ購入は前年比で100%以上増加し、Douyinでの無形文化遺産工芸品の売上は前月比56%増となりました。
また、旅行とエンタメを掛け合わせた体験の人気が高まっています。労働節連休中、音楽イベントやスポーツイベントなどへの訪問者数は前年比30.6%増加しました。
なかでも新たな成長分野として、スポーツツーリズムが挙げられています。中国では昨今、「蘇超(江蘇省都市サッカーリーグの略称)」といった都市サッカーチームによるスーパーリーグが人気となっており、労働節連休の観光の活性化にも寄与しているようです。
海外旅行はアジアが中心 中国に訪れる旅行者も増加
先述のように、今年の労働節連休では中国国内の旅行が活発になりました。一方で、海外旅行需要が衰えたわけではないようです。同程旅行によると、労働節連休中の海外旅行商品の予約は前年比で60%以上増加しました。人気海外旅行先としては香港、マカオ、タイ、インドネシア、マレーシア、韓国、ベトナム、シンガポールなどが挙げられています。ほかにもイギリス、デンマーク、イタリア、スペインといった長距離海外旅行先の予約は、前年比で100%超えの増加を記録しました。
またCtripによると、中国に訪れる海外旅行者も増加しています。国際航空便の拡充やビザ免除政策の拡大などの要因から、上海や北京、広州といった定番の都市だけでなく、新たな目的地への旅行者数が増加しています。
中国を訪れた旅行者について市場別で見ると、ロシア、日本、韓国、マレーシア、米国、タイ、シンガポール、イギリス、カナダ、フランスが上位に入りました。なかでもロシアは、ロシア国内の祝日が労働節と重なったことやビザ免除政策などによって、旅行者数が前年比120.1%増という大幅な伸びを記録しました。
減少続く中国の訪日旅行、今後はどうなる?
訪日市場については、昨年の中国政府による訪日自粛要請の影響で、直近の訪日中国人数は減少しています。
一方で、人気の海外旅行先の調査では、2月の春節から継続して日本が上位に挙げられており、一定の人気は維持されていると考えられます。
そのため、今後の状況が改善された場合、訪日需要がまた盛り上がる可能性もあるでしょう。
まもなくやってくる7月・8月の夏休みシーズンは、訪日中国人客がもっとも増加するピークの時期になります。インバウンド需要を効果的に取り込むためにも、引き続き動向を注視していく必要があるでしょう。
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<参照>
- 中华人民共和国文化和旅游部:2026年“五一”假期国内出游3.25亿人次
- 同程度旅行:同程旅行发布2026年“五一”假期旅游消费盘点
- Ctrip:2026年度五一出游总结报告
- 抖音生活服务:《2026“五一”假期消费数据报告》来了!
- 人民網日本語版:「江蘇サッカーリーグ」が人気に 多方面の消費を押し上げる「スポーツ+文化観光」
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