中国のマーケティング会社Dragon Trailは5月28日、中国人旅行者の夏の旅行トレンドについて発表しました。
調査では、2025年に海外旅行を計画している旅行者の半数以上が7月と8月に旅行する予定だということがわかりました。
今回の発表は、中国のオンライン旅行プラットフォームのデータと分析した情報に基づいたものです。
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会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
2025年夏、日本が人気海外旅行先トップ10にランクイン
中国の大手EC企業アリババグループが運営するOTA「Fliggy(フリギー)」の5月20日時点の予約データによると、2025年夏の中国人の海外旅行先トップ10は、以下の通りとなっています。
- マレーシア
- インドネシア
- 日本
- シンガポール
- イギリス
- オーストラリア
- 韓国
- アメリカ
- タイ
- カナダ
また急成長している旅行先として、デンマークやエジプト、モルディブ、アラブ首長国連邦、セルビア、ハンガリー、ノルウェー、ジョージア、アゼルバイジャン、ロシアが挙げられています。
発表されたリストは順不同ではあるものの、Fliggyによると、マレーシアが夏の海外旅行先としてのトップであり、ほかにジョージアが急成長していることが明らかになりました。
65%が出発の3か月以内に海外旅行を予約
2025年夏の中国人の海外旅行の傾向として、旅行予約のリードタイムが短くなっていることが挙げられています。
Fliggyのユーザーの65%は、出発の3か月以内に海外旅行を予約しており、3か月以上前に予約するのはわずか35%となっています。
旅行を予約するタイミングが遅くなっている要因として、ビザ手続きの簡素化やビザ不要で行ける旅行先の存在が挙げられています。UAEやエジプト、アゼルバイジャン、ジョージア、セルビア、モルディブは、事前のビザ申請が不要であることから、2025年夏の旅行者数が急増することが見込まれています。
また、価格に敏感な旅行者がセールに合わせて航空券やホテルを予約していること、短期間で旅行を計画する若年層が増加していることなどもリードタイムが短くなっている要因として挙げられています。
一方で、今夏の中国人の海外旅行については、現段階では予測できないとも分析されています。その要因の一つとして、アリババが主催する6月18日のショッピングフェスティバルが、今夏の旅行予約に大きく影響するためだとしています。
都市探検とグルメが引き続きトレンドに
2024年夏の中国人海外旅行者の間で最も大きなトレンドであった、「シティウォーク+シティイート」も今夏のトレンドの一つとして挙げられています。
「シティウォーク+シティイート」は、旅行先の都市探索とグルメアドベンチャーを組み合わせた旅行スタイルです。最先端のレストランやミシュランの星を獲得したレストラン、歴史的・文化的名所への訪問などを好むといいます。
ほかにも、パーソナライズされたサービスを求める傾向や、大規模団体旅行から個人旅行(FIT)への移行、ソーシャルメディアプラットフォームを使った情報収集などが、今夏のトレンドとなっています。
関連記事:2025年の海外旅行、75%が「実施・計画中」 中国人の海外旅行動向に関するレポート
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<参照>
Dragon Trail:Fliggy: 7 Summer Travel Trends for Chinese Outbound Trips
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