一般社団法人 Tomorrow Never Knowsは6月6日、AIナビアプリ「timespace」のベータ版(渋谷バージョン)を提供開始したことを発表しました。
従来のナビアプリでは辿り着けなかった「心が動く場所」を発見できるように、ユーザーの感性に寄り添った新しいナビゲーション体験を提供します。
「思いがけない目的地」を提案するナビアプリ
timespaceは、LLM(大規模言語モデル)を活用し、単に目的地までのルートを示すだけでなく、ユーザーの感性に沿った「思いがけない目的地」を提案します。既存のナビゲーションシステムでは見つけにくい、その街ならではの魅力的なスポットを発見できるのが特徴です。
アプリには、現地の魅力的なスポットをスワイプ形式で提案する「ディスカバリー」機能と、効率的な移動プランを提案する「プランニング」機能が搭載されています。
「ディスカバリー」機能では、ユーザーが直感的に興味のある場所を選ぶことで、ユーザーの嗜好を学習し、よりパーソナライズされた提案を行います。一方「プランニング」機能では、ユーザーの嗜好や空き時間に応じて最適なルートと目的地を考案し、自動でスケジュールを設計します。
訪日客に新たなガイド体験を提供
現在は、渋谷エリアにおいて10,000件のPOI(Point of Interest=行き先情報)を、人の視点と感性に基づいて生成するプロジェクトが進められています。これにより、特定のエリアに人が集中する「オーバーツーリズム」と、他の魅力的な場所が未発見のままになる「アンダーディスカバリー」の、二極化した課題の解決策になることが期待されます。
またtimespaceは、日本に訪れる外国人観光客をメインターゲットのひとつとしており、アプリ内は英語をベースに展開しています。
Tomorrow Never Knows 井口氏は、「国際的な都市・渋谷におけるインバウンド需要を強く意識したプロダクトであり、街の背景や感性に注目した新しいガイド体験を訪日客にも提供できるのではないか」と述べました。今後は、ニーズに応じて英語以外の言語への対応も視野に入れているということです。
また将来的には、都市部のみならず、日本の各地域における魅力の可視化に貢献すべく、自治体や企業と連携も行いながらプロダクトの拡張を進めていくとしています。

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<参照>
一般社団法人 Tomorrow Never Knows:都市を知る大規模言語モデルが導く、あなたの次の一歩 ――『timespace』渋谷版、ベータ版が正式ローンチ
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