【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
※本記事は、2021年10月11日に掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。
各業種におけるGoogleビジネスプロフィールの活用方法について、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏とざっくばらんに語る連載企画「エキスパートに聞く!業種別GMB活用講座」。
6回目となる今回は、「ドラッグストアのGoogleビジネスプロフィール活用」について伺います!
【連載】エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座
- 第1回:美容室のGoogleビジネスプロフィール対策
- 第2回:居酒屋のGoogleビジネスプロフィール対策
- 第3回:パン屋さんのGoogleビジネスプロフィール対策
- 第4回:ゲームセンターのGoogleビジネスプロフィール対策
- 第5回:寿司店のGoogleビジネスプロフィール対策
参照:Ads & Commerce Blog / Google ビジネス プロフィール ヘルプ
<プロフィール>
永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「口コミコム」テクニカルアドバイザー&「訪日ラボ」アドバイザー
ローカルビジネスコンサルティング、店舗マネジメント業を行い、 デジタル、アナログ両面で小売・飲食・宿泊業、観光業に豊富な経験。各都道府県の地方自治体、地域団体などを中心にセミナー、講演実績多数。観光庁 インバウンドの地方誘客促進のための専門家。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。Google Maps, Google広告プロダクトエキスパート。東京観光財団 観光おもてなしアドバイザー。株式会社movが運営するお客様の声のDXサービス「口コミコム」テクニカルアドバイザー&インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
ドラッグストアのGoogleビジネスプロフィール活用について
編集部:
本連載では、業種別のGoogleビジネスプロフィール活用について、永山さんとざっくばらんにお話していきます!
永山:
よろしくお願いします!
編集部:
今回は、「ドラッグストアのGoogleビジネスプロフィール活用」について伺っていきたいと思います。
永山:
わかりました。
まずドラッグストアでは、取り扱っている商品カテゴリや商品名など、よく検索される語句が引っかかっていないことが多いため、まずはこれをしっかり関連付けていくことが非常に重要です。
編集部:
なるほど。ドラッグストアのお店の名前だけじゃなくて、売っているものの名前がGoogleマップで検索された時に表示されるようにしたいってことですよね。
永山:
そうです。例えばですが、「頭痛薬」「漢方」とか。もっと言えば、具体的な商品名とかまで関連付けられるといいですね。
編集部:
確かに、薬の名前で検索した時に、売っている店舗がわかったら来てくれそうですね。
永山:
そうですね。あとは、調剤薬局の窓口もある場合には、そこもきちんと書かれている必要がありますね。そのドラッグストアの特徴などがGoogleにも検索者にも分かるような整備が必要になります。
編集部:
なるほど〜。そうなると、やはりまずは検索に引っかかるようにするところから作業を進めるといいんですね。では実際、どうやったら検索結果に表示されるようになりますか?
永山:
基本的には「商品」や「投稿」などGoogleビジネスプロフィールの各機能で取り扱いの言及をしつつ、同様にウェブサイトにも記載するといいでしょう。これは検索者の方へきちんと伝えるというのと、Googleへ伝えるという2つの側面があります。
公式ドキュメントにも参考資料があるのでぜひ見てみてください。
ただしドラッグストアの場合、薬機法などに関連する商品群やサービスなどが多く存在するため、記載や表現にはしっかり注意してください。
ドラッグストアでは「スーパーマーケット」というキーワードが重要になるケースも…?
永山:
ドラッグストアの場合、お店の業態や品ぞろえによっては「スーパーマーケット」というキーワードが重要になるケースも存在します。
編集部:
えっ、ドラッグストアなのに「スーパーマーケット」…?それはどういうことですか?
永山:
ドラッグストアでは、日用品やお菓子を売っていたり、お店によっては野菜や肉などの生鮮食品を売っていたりする場合がありますよね。
編集部:
確かに、薬以外にもいろんなものを売ってますね。
永山:
ドラッグストアは薬や健康食品を販売する薬局の機能だけではなく、さまざまな商品を販売する店舗としての認識をみなさん持っていることと思います。
例えば野菜や魚、お肉を売っていたりする店舗では、ドラッグストアをスーパーマーケットのような感覚で利用している方も多いでしょう。
編集部:
スーパーマーケット感覚でドラッグストアを利用している…。確かにそうですね。
永山:
そういった業態のお店であれば、「スーパーマーケット」と検索した検索者の目的を叶えられるわけですから、きちんとそれに応じた情報整備、関連付けをしていくことが有効な手段になるわけです。
編集部:
なるほど!「スーパーマーケット」と検索した時、ドラッグストアも引っかかって、スーパーがすごく遠くてドラッグストアが近くあったらとりあえず閲覧するし、生鮮食品などが売っていたら「行こう」ってなりますもんね。
永山:
そうなんですよ。逆にそれができていないと、検索者もお店側もお互いに買う機会・売る機会を逃してしまうので、非常にもったいないのです。
ただしこれはあくまで、そのドラッグストアが「スーパーマーケット」としての機能を果たしている場合に限りますが。
他にも、化粧品や野菜、肉、酒など、ドラッグストアに来店する人はさまざまな目的を持っていて、検索するにも時と場合によって目的がだいぶ異なりますよね。
そういった検索者の意図に合わせて、キーワードを関連付けるといいんじゃないかと思います。
ドラッグストアならではの検索目的も
永山:
さっき少し触れましたが、ドラッグストアってさまざまな特徴があります。検索キーワードについては先述したようなものがありますが、それ以外にもドラッグストアを検索した時に知りたい情報って色々あるんですよね。
編集部:
そうなんですね。例えばどういったものがありますか?
永山:
例えば、第一類医薬品を取り扱っている場合、薬剤師が常駐している時間でしか購入することができません。状況によっては薬剤師の常駐時間が営業時間とは別で短かったりする場合もあり、商品の取り扱いとは別に、非常に知りたい情報になります。
あとは美容商品のアドバイザーについても同様に、相談したい人、購入したい人にとっては常駐時間などは気になる情報です。
他にも都市部になればなるほど、「駐車場の有無」なども知りたい情報になってきます。
編集部:
確かに、そういうのって「薬剤師 常駐時間」とかで検索しようとは思わないですが、知りたい情報ではありますよね。
そういえば以前ドラッグストアに行った際、薬剤師が不在だったので薬が買えなかった経験があります。そもそも時間帯によっては買えないことを知らなかったので、そういうのも事前にわかったら嬉しいですね。
永山:
そうなんです。ですがちゃんと発信できていない店舗が多いので、おっしゃるように店舗に行ってはじめて「薬剤師がいないから買えない」と気づくんですよ。
編集部:
あ〜。確かにその時、「先に言ってよ〜」って思っちゃいました…。
永山:
それってお客様にとってすごくマイナス体験ですし、店舗も販売の機会を損失していますよね。
このような「そのキーワードであまり検索はされないだろうけど、よくお問い合わせされる情報」も、積極的に発信していきましょう。
永山:
…という感じで、ドラッグストアのGoogleビジネスプロフィール活用について、ざっくり話しましたが、どうでした?
編集部:
非常に面白かったです!特に「スーパーマーケットというキーワードでも関連付ける」「薬剤師の常駐時間なども発信する」というのは盲点でした。
永山:
そうですよね。こういった感じで業種によって特徴があるので、面白いと思います。
編集部:
次回以降も楽しみです。よろしくお願いします!
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