【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
日常生活だけでなく、観光地を訪れた際にもGoogleマップなどの地図アプリを使う方は多いのではないでしょうか。
そうした需要に応える施策として、観光地でもGoogleビジネスプロフィールを活用した集客対策が必須となってきています。
本記事では、Googleビジネスプロフィールの登録方法から集客するための施策まで網羅的に解説していきます。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
Googleビジネスプロフィールとは
Googleビジネスプロフィールは無料で利用可能なビジネス用ツールです。店舗や施設はGoogleビジネスプロフィールにオーナー登録することで、Googleの検索結果やGoogleマップに表示される自社の情報を管理して更新できます。
Googleビジネスプロフィールでは自社の情報をネット上に掲載できるだけでなく、さまざまな機能を活用してビジネスの魅力を伝えられる点が特徴です。
Googleビジネスプロフィールでできることなどについては、「Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など」の記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
Googleビジネスプロフィールの活用が観光地でも必要な理由
続いて、Googleビジネスプロフィールの活用が観光地でも必要な理由を2つ紹介します。
集客効果が期待できる
観光地でGoogleビジネスプロフィールの活用が必要な理由は第一に、Googleマップからの検索結果が集客に非常に有効だからです。
周辺施設を探したり目的地までの道のりを調べたりできる数ある「ナビゲーションアプリ」の中で、Googleマップの利用者数が最も多く、世界中で20億人といわれています。
その地を初めて訪れた観光客もGoogleマップを利用することが多いため、もしその際にGoogleマップ上で行きたい店舗や施設が表示されなかった場合、店舗・施設側が来店客獲得の機会を損失することにつながってしまいます。
Googleビジネスプロフィールの管理の必要性
Googleビジネスプロフィールを利用した集客が必要な理由の一つとして、Googleマップの情報は第三者により修正されてしまう点も挙げられます。
こういった事態を防ぐためにも、観光施設などの情報は自治体や管理者などによってしっかり管理していく必要があるといえます。
光地で実施すべきGoogleビジネスプロフィール活用術を4つのフェーズで解説
ここからは、観光地の施設や店舗などで、集客対策として実施するべき内容と方法などについて解説します。
1. まずはGoogleビジネスプロフィールに登録
まずは、Googleビジネスプロフィール(https://www.google.com/business/)への登録を行います。店舗情報の登録自体はユーザーも可能ですが、Googleビジネスプロフィールに登録することでGoogleマップにオーナーとしてより詳しい情報を掲載することができます。
2. 情報を整備しよう
Googleビジネスプロフィールに登録してオーナー確認ができたら、Googleビジネスプロフィールに店舗の基本情報を登録していきます。
Googleマップ上の店舗情報が充実しているか、そして最新の情報が反映されているかどうかがGoogleやユーザーからの評価を左右しますので、登録後、定期的に更新していきましょう。
登録できる基本的な情報は以下の10項目となります。
- ビジネス名
- カテゴリ
- 住所・サービス提供地域
- 営業時間
- 電話番号
- URL
- ビジネスの説明
- 属性
- 写真・動画
- 開業日
また、NAP(Name, Address, Phone)と呼ばれる要素の表記を、Googleビジネスプロフィールの情報と他のWebサイトやSNSなどと統一することで、Googleが店舗情報を認識しやすくなるといわれています。
Web上に公開する情報は、正確な内容で統一させておくことが重要です。
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3. Googleビジネスプロフィールをもっと活用するには
Googleビジネスプロフィールをさらに効果的に活用するための機能として、店舗側が自由な内容を掲載できる投稿機能や、ユーザーから投稿された口コミに対して返信できる機能があります。
投稿機能では写真や動画を使ったイベントやキャンペーンの情報、店舗の特徴など、ユーザーに対してアピールしたい内容が投稿でき、投稿した内容はFacebookやXでシェアすることが可能です。
投稿した内容はGoogleの検索結果にも表示されるので、アピールしたい店舗の特徴やキャンペーンの内容を、検索されやすいキーワードを意識して作成すると効果的です。
また、高評価な口コミを集めるとともに口コミに返信して信頼度をアップさせることで、ユーザーから選ばれやすくなります。口コミを促進するとともに、口コミを投稿してくれたユーザーには丁寧に返信しましょう。
※ただし、ユーザーに対して対価と引き換えに口コミ投稿を促したり、店舗側のスタッフが自店舗へ口コミ投稿したりすることは「やらせ」であり、Googleのガイドライン違反となりますので、注意が必要です。
投稿機能や口コミへの返信などについて、詳しい内容は以下の記事で詳細に解説されています。
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観光業の事業者もGoogleビジネスプロフィールを活用して集客を
Googleマップは観光客の必須ツールであり、Googleビジネスプロフィールの活用は集客に直結します。
正確な情報掲載と継続的な更新、そして適切な管理を行うことで、国内外からの観光客を効果的に呼び込むことが可能です。
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