6月の訪日シンガポール人数は6.9万人、2024年を上回る水準で推移:シンガポール市場の最新インバウンドデータを解説【2025年上半期】

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日本政府観光局JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日シンガポール人数は6万8,600人でした。

また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日シンガポール人旅行消費額は506億円となっています。

本記事では、シンガポール市場のインバウンド動向について解説します。

関連記事:2024年の訪日シンガポール人数は69.1万人、消費額は2,008億円でともに過去最高:シンガポール市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】

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訪日シンガポール人客数最新データ:6月は6.9万人

日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日シンガポール人数は6万8,600人となり、前年同月から16.4%増加しました。

▲訪日シンガポール人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

2025年上半期は、2024年上半期をおおむね上回る水準で推移しています。

例年、シンガポール人の訪日旅行は12月にピークを迎える傾向にあります。そのため下半期も順調に推移すれば、2025年の訪日シンガポール人数は前年を超えて過去最高を記録することも考えられるでしょう。

▲訪日シンガポール人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

訪日シンガポール人消費額最新データ:4-6月期506億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。

2025年4-6月期の訪日シンガポール人旅行消費額は506億円(前年同期比4.3%減)となりました。

四半期別で見ると、1-3月期は前年を上回っているものの、4-6月期は減少しています。消費額が減少している理由としては、1人当たり消費額の減少が考えられます。

▲訪日シンガポール人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額は26万5,586円

次に、1人当たり消費額を見てみましょう。

2025年4-6月期の訪日シンガポール人の1人当たり消費額は、26万5,586円(前年同期比15.9%減)でした。全市場の1人当たり消費額(23万8,693円)と比較すると、2万6,893円高くなっています。一方、2024年比では5万円以上減少しました。

1人当たり消費額の構成を見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で10万4,217円でした。次いで買物代が7万1,052円、飲食費が5万4,709円、交通費が2万7,225円、娯楽等サービス費が8,383円でした。

▲訪日シンガポール人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

5つの費目すべてで、前年同期より減少しています。2024年は円安傾向で消費が好調だったため、その反動が消費力の減少につながっていると考えられます。

シンガポール高付加価値旅行市場としても注目されており、訪日のピークを迎える今後の消費動向に注目していく必要がありそうです。

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以上、シンガポールの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、シンガポールインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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<参照>

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

観光庁:インバウンド消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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