2024年の訪日シンガポール人数は69.1万人、消費額は2,008億円でともに過去最高:シンガポール市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】

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日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日シンガポール人数は69万1,100人でした。

また観光庁インバウンド消費動向調査によると、訪日シンガポール人旅行消費額は2,008億円となり、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しました。

本記事では、シンガポール市場のインバウンド動向について解説します。

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訪日シンガポール人客数最新データ:年間69.1万人

日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日シンガポール人数は69万1,100人で、コロナ前の2019年比で40.4%増、前年比では16.9%増となり、過去最高を記録しました。

コロナ後に訪日需要の高まりが続いており、2024年は直行便数の増加などもあったため、訪日客数の拡大につながったと考えられます。

▲訪日シンガポール人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人客数の推移(2014〜2024):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

訪日シンガポール人消費額最新データ:年間2,008億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日シンガポール人旅行消費額は2,008億円で、コロナ前の2019年比で135.7%増、前年比で17.1%増となり、過去最高を記録しました。

▲訪日シンガポール人消費額の推移(2014〜2024):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人消費額の推移(2014〜2024):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

訪日シンガポール人の訪日のピークは冬シーズンであるため、10-12月期の消費額が突出して高いことがわかります。また各期のそれぞれで2019年および2023年を上回っており、消費額が順調に拡大している様子がうかがえます。
▲訪日シンガポール人消費額の年間推移(2019・2023年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日シンガポール人消費額の年間推移(2019・2023年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たりの消費額は29万1,572円

訪日シンガポール人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。

訪日シンガポール人客の特徴として、1人当たりの消費額の高さが挙げられます。2024年年間の訪日シンガポール人の1人当たり消費額は29万1,572円で、全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると7万円ほど多くなっており、東アジア東南アジアのなかでは最も高額となりました。

▲費目別 1人当たり訪日シンガポール人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 1人当たり訪日シンガポール人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たりの消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で10万9,361円。次いで買物代が7万6,149円、飲食費が6万5,886円、交通費が29,814円、娯楽等サービス費が1万348円でした。

シンガポールでは月間9,000ドル(約135万円 ※2月27日時点)の収入のある世帯が全体の50%を超えており、「高付加価値旅行者」の割合が高くなっているものと考えられます。

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以上、シンガポールの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、シンガポールインバウンド動向やシンガポール人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。

→訪日シンガポール人観光客について詳しく見る

※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)

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<参照>

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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