東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は8月1日より、駅放送案内を文字化してスマートフォン等に表示するサービス「みえるアナウンス」を試行導入します。
同サービスは、「駅の案内情報をより分かりやすくしてほしい」という声に応えるもので、特に訪日客や聴覚障害のある人にとって、駅利用時の利便性向上が期待されています。
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JR東日本、駅放送案内を文字化する「みえるアナウンス」を試行導入
JR東日本グループは、新たな経営ビジョン「勇翔2034」において、成長を支える5つのエンジンの一つに「技術力の深化と進化」を掲げています。これは、利用者への情報提供の「当たり前」を超え、誰もが使いやすい駅づくりを目指す取り組みの一環です。
その具体的な施策として、8月1日から「みえるアナウンス」の試行導入を開始します。このサービスは、駅構内に設置された専用ボードにタッチするか、表示された二次元コードを利用者のスマートフォンなどで読み取ることで、音声案内の内容をリアルタイムで画面上に文字表示できる仕組みです。
この技術は、ヤマハ株式会社が開発・提唱する「音のユニバーサルデザイン化」を実現するテクノロジー「SoundUD(Sound Universal Design)」の一環として開発されたものです。
「電車の遅れについて、アナウンスだけでは内容が分かりづらい」「放送の頻度が少なく、最新状況を把握するのが難しい」といった利用者の声を受け、音声情報を視覚的に補完することで、誰にとってもわかりやすい案内環境の構築を目指しています。
特に、聴覚障害のある人や日本語に不慣れな訪日客にとって、駅の案内情報をより正確に、タイムリーに把握できる手段となります。

試行導入では日・英・中・韓の4言語に対応
今回の試行導入は、渋谷駅や秋葉原駅など、訪日客の利用が多い駅や、2025年11月に開催されるデフリンピックの会場最寄り駅を含む12駅において、2026年3月末まで実施されます。
駅構内には専用パネル「トリガーボード」などを設置し、利用者は掲示された二次元コードをスマートフォン等で読み取ることで、放送の内容を画面上で確認できます。試行段階では、あらかじめ登録された定型の駅放送案内を用いる予定です。
放送の内容は、利用者のスマートフォン等の言語設定に応じて最大13言語が表示可能となっていますが、今回の試行では4言語(日本語・英語・中国語・韓国語)で表示されます。
JR東日本では今後、駅係員が肉声で行う放送をリアルタイムで文字化する機能や、駅係員が放送文を自由にカスタマイズできる機能など、ヤマハ株式会社と共同でサービス拡充を目指すとしています。
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<参照>
東日本旅客鉄道株式会社:お客さまへの情報提供の「当たり前」を超えていきます!~最先端の技術や知見を取り入れた「どこトレダイヤル」と「みえるアナウンス」の導入~
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
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