韓国、中国人団体観光客のビザを免除 MICE開催や医療観光の促進に向けた施策も実施

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韓国は2025年9月29日から2026年6月30日までの間、外国人観光客の誘致促進に向けた取り組みとして、中国からの団体観光客に対してビザ免除措置を実施します。

そのほかにも、MICE開催やメディカルツーリズムの促進に向けた取り組みについて発表されました。

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韓国、外国人観光客の誘致に向けた取り組みを発表

韓国の金民錫(キム・ミンソク)国務総理は8月6日、「観光活性化ミニ政策TF(タスクフォース)会議」を主宰し、会議内容を取りまとめた文書を公表しました。

文書では、外国人観光客誘致拡大に向けた施策として、中国人団体観光客のビザ免除を含む3つの取り組みについて記されました。

中国人団体観光客のビザを免除 9/29より開始

1つ目の施策が、中国人団体観光客のビザ免除措置です。中国が2024年11月より韓国人観光客に対してビザを免除していることを受けて実施されるもので、期間は2025年9月29日から2026年6月30日までとしています。

ビザ免除期間中の10月上旬には、中国の大型連休である国慶節も控えており、中国人観光客の訪韓需要を取り込むことで地域経済の活性化などが期待されるとしています。

国際会議目的の入国審査を簡素化 MICE誘致を強化

2つ目の施策は、国際会議などを含むMICEへの参加を目的とする外国人に対し、入国審査を簡素化するというものです。2024年10月からすでに試験運用されているものの、現在の入国審査簡素化の適用条件は、外国人参加者が500人以上のMICEに限られています。

そこで今回、2026年から開始される正式運用にて、入国審査簡素化の適用条件が「外国人参加者が300人以上のMICE」に緩和されます。これによりMICE分野での競争力を強化し、国際会議開催地としての地位向上につながると期待されています。

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医療観光優秀誘致機関の指定基準が緩和 メディカルツーリズム拡大を推進

3つ目は、医療観光に関する優秀誘致機関の指定基準の緩和です。韓国では、メディカルツーリズム活性化のため、直近1年間で以下のどちらかの条件を満たす機関を医療観光優秀誘致機関に指定してきました。

  • 医療観光招待(ビザ)実績30件以上
  • 外国人診療実績500件以上

しかし、現場からは条件が厳しいとの声が多くあったため、「ビザ免除国を含む外国人患者誘致実績500件以上」の場合でも申請できるように制度改正し、今年8月中に施行するとしています。

これにより、高付加価値メディカルツーリズム市場の裾野が広がると期待されています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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