日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日イタリア人数は2万100人でした。
また、観光庁が発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日イタリア人旅行消費額は360億円となっています。
本記事では、2025年上半期のイタリア市場のインバウンド動向について解説します。
関連記事:2024年の訪日イタリア人数は23.0万人、消費額は817億円でともに過去最高:イタリア市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】
訪日イタリア人客数データ:前年比1.4倍で推移 4月は大幅増
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日イタリア人数は2万100人で、前年同月から34.1%増加しました。
上半期の累計は13万5,991人と、2024年比で41.5%増加しており、すべての月で前年を上回っています。特にイースター休暇があった4月は前年比83.4%増加し、単月として過去最高を記録しました。

イタリア人は4月や8月に多く訪日する傾向があります。夏季を中心に下半期も順調に推移すれば、訪日イタリア人数が前年を上回って過去最高を更新することも十分に考えられるでしょう。

訪日イタリア人消費額データ:4-6月期360億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月期の訪日イタリア人旅行消費額は360億円(前年同期比67.2%増)でした。2025年は前年を上回る水準で推移しており、特に4-6月期は訪日客数の増加を受け、大きく伸長しました。

1人当たり消費額は39万7,911円
1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日イタリア人の1人当たり消費額は39万7,911円でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると15万9,218円多く、英国に次いで、2番目に高い水準となりました。
1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で16万4,558円でした。次いで飲食費が9万7,464円、交通費が6万3,859円、買物代が5万2,650円、娯楽等サービス費が1万8,518円でした。

5つの費目のうち、買物代以外のすべての費目で前年を上回りました。特に宿泊費は前年同期より1万円以上増加したほか、飲食費と交通費は全市場のなかで最も高くなりました。
ーーー
以上、イタリアの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、イタリアのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
【インバウンド情報まとめ 2025年7月後編】「万博に来た訪日客」の国別ランキングを発表!ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に7月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「万博に来た訪日客」の国別ランキングを発表! / JNTO、韓国・サウジ・ブラジルで訪日プロモーション強化 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!