上半期の訪日スペイン人数は前年比1.5倍、単価下がるが消費額も増加:スペイン市場の最新インバウンドデータを徹底解説【2025年上半期】

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日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日スペイン人数は1万8,200人でした。

また、観光庁が発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日スペイン人旅行消費額は200億円となっています。

本記事では、2025年上半期のスペイン市場のインバウンド動向について解説します。

関連記事:2024年の訪日スペイン人数は18.2万人、消費額は674億円でともに過去最高:スペイン市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】

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訪日スペイン人客数データ:上半期は前年比1.5倍で推移

日本政府観光局JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日スペイン人数は1万8,200人で、前年同月から41.0%増加しました。

上半期の累計は9万8,301人と、2024年比で49.1%増加しており、すべての月で前年を上回っています。特に4月は、イースター休暇や航空便の増便などの影響により前年比106.9%増加しました。

▲訪日スペイン人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日スペイン人客数2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

スペイン人は8月を中心とした夏季と、4月・10月頃に多く来日する傾向があります。そのため、夏・秋シーズンを中心に下半期も順調に推移すれば、訪日スペイン人数が前年を上回って過去最高を更新することも十分に考えられるでしょう。

▲訪日スペイン人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成
▲訪日スペイン人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

訪日スペイン人消費額データ:4-6月期200億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。

2025年4-6月期の訪日スペイン人旅行消費額は200億円(前年同期比47.6%増)でした。1人当たり消費額は減少しましたが、好調な訪日客数に伴って消費額も増加しました。

▲訪日スペイン人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日スペイン人旅行消費額2024年と2025年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たり消費額は31万6,994円

1人当たり消費額を見てみましょう。

2025年4-6月期の訪日スペイン人の1人当たり消費額は31万6,994円でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると7万8,301円多くなりました。

1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で13万5,938円でした。次いで飲食費が7万1,452円、買物代が5万3,274円、交通費が4万6,912円、娯楽等サービス費が9,418円でした。

▲訪日スペイン人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日スペイン人の1人当たり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

2024年同期と比較すると、1人当たり消費額は4万円以上減少しました。また5つの費目のうち、買物代を除く4つの費目で前年同期を下回りました。

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以上、スペインの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、スペインインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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<参照>

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

観光庁:インバウンド消費動向調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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