世界最大級のOTA「Trip.com」を運営するTrip.com Groupは8月8日、「2025年度グローバル観光イノベーションプロジェクト大賞」を発表しました。
同アワードは、世界中の観光業界において革新的な体験を提供し、持続可能な観光の未来を築くプロジェクトを表彰するもので、日本からは「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が選出されました。
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グローバル観光イノベーションプロジェクト大賞、チームラボが選出
2025年度グローバル観光イノベーションプロジェクト大賞の結果は、以下の通りとなりました。
- Afterlife Show Sphere(ラスベガス・米国)
- スターフィールド図書館(ソウル・韓国)
- ドリーウッド(ピジョンフォージ・米国)
- Shebara Resort(ウムルジ・サウジアラビア)
- 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(東京・日本)
- キングス・クロス駅(ロンドン・英国)
- Desert×AlUla(アルウラ・サウジアラビア)
- 大エジプト博物館(ギザ・エジプト)
- 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(成都・中国)
- ABBA Voyage(ロンドン・英国)
日本からは東京にある「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が選出されました。同施設は、アートとテクノロジーを融合させた没入型ミュージアムとして、インバウンドからも高い人気を集めています。
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評価ポイントとなった「4つのトレンド」を発表
同アワードでは、これからの観光業を牽引する以下の4つのトレンドを評価ポイントとしています。
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1. 没入型テクノロジー
VRやプロジェクションマッピング、AI演出などを活用した観光施設は、来場者に「新たな発見」や「想像力を刺激する空間」を提供する点で高く評価されています。
「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」も、同分野で選出されており、来場者がアートの中に入り込むような没入体験を楽しめる点が評価されています。
2. SNSトレンドによる観光活性化
美しい景観や印象的な空間、独自性の高いデザインを備えた観光地は、SNSやショート動画で取り上げられることで注目を集め、人気が拡大しています。
今回の選出例には、天井まで届く本棚が話題となった韓国の「スターフィールド図書館」や、『ハリー・ポッター』の聖地巡礼スポットとして知られるロンドン・キングス・クロス駅の「9と3/4番線」などが含まれています。
3. サステナブルな旅の追求
サステナブルな観光への関心が高まる中、環境への影響を抑えながら高品質な滞在体験を提供する施設が注目されています。
例えば、サウジアラビアの「Shebara Resort」は、サンゴ礁を保護する目的で海上に浮かぶように設計されたヴィラを採用しており、環境に配慮しつつもラグジュアリーな滞在体験を提供する点で高く評価されています。
4. 文化体験・歴史観光の人気
その土地の歴史や文化、人々の暮らしに触れられる体験や観光地もトレンドとなっています。
アメリカ・テネシー州の「ドリーウッド・パーク」では、地元の音楽や料理、伝統文化を取り入れながらスリル満点のアトラクションを提供することで、家族連れや地域文化に関心のある旅行者から高い評価を得ています。
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<参照>
Trip.com:Trip.com Group「2025年度グローバル観光イノベーションプロジェクト大賞」発表
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