株式会社JTBは8月19日、2024年の海外旅行マーケットの実態と今後の展望についてまとめたレポート『JTB 海外旅行レポート2025 日本市場における海外旅行のすべて』を発行しました。
同レポートによると、日本人の海外旅行者数は5年ぶりに1,000万人を超えたものの、韓国や台湾と比較すると需要の回復は依然として遅れていることが明らかになりました。
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訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)日本人の海外旅行者数、5年ぶりに1,000万人を突破
JTBが発行したレポートによると、2024年における日本人の海外旅行者は1,300万7,000人で、コロナ禍前の2019年以来、5年ぶりに1,000万人を超えました。
一方で、東アジア地域(中国を除く)の海外旅行需要の回復率と比較すると、韓国と台湾はいずれもコロナ前とほぼ同水準まで回復しているのに対し、日本は65%にとどまり、回復の遅れが浮き彫りになっています。

20代女性が海外旅行市場を牽引
人口に対する海外旅行者数の比率でみた2024年の出国率は、10.5%となっています。
年齢・性別ごとの特徴をみると、特に20代女性の出国率が29.4%と際立って高く、他の層が20%に届かない中で突出した数値を示しています。
一方で、コロナ禍前の2019年には20代女性と並んで出国率が高かった30~50代男性の層は、2024年には15%前後にとどまり、回復の鈍さが確認されました。

為替レートに抵抗少ない若年層に期待
為替レートと海外旅行意向に関する調査では、性別を問わず30代以上の層では「円高になったら行きたい」という回答が多く、為替レートが海外旅行需要に影響していることがわかりました。
一方で、30歳未満の男性では「為替レートに関係なく行きたい」あるいは「1ドル150円以上でも希望する旅行があれば行きたい」との回答が合計45%に達しました。
また、30歳未満の女性においては、「海外旅行における為替レートの適正がわからない、考えたことがない」が44%、「為替レートに関係なく行きたい」「1ドル150円台でも希望する旅行があれば行きたい」との回答が合計30%を占めております。
これらの結果から、若年層は為替レートに対する抵抗感が相対的に小さいことが示されており、今後の海外旅行需要については、当面若年層が牽引していくことが期待されます。

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<参照>
JTB:2024年の海外旅行マーケットの実態と今後の展望『JTB 海外旅行レポート2025 日本市場における海外旅行のすべて』を発行
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