中国のライフスタイルに根付く「WeChat」「大衆点評」が登壇!訪日中国人のトレンドを解説【アーカイブ配信中】

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「訪日ラボ」を運営する株式会社movは、8月5日にインバウンドカンファレンスTHE INBOUND DAY 2025」を開催しました。

会場には、インバウンド事業に携わる企業・団体・自治体・個人などが来場し、多くの講演が満席となる盛況ぶりを見せました。

本記事では、中国WeChat」「大衆点評」が登壇した「データで見る今後の訪日中国人戦略 “旅マエから旅ナカの検索動線の変化”」の様子を特別にご紹介します。

▲右から草刈美香氏、廖天堉氏、mov 金子:「THE INBOUND DAY 2025」より
▲右から草刈美香氏、廖天堉氏、mov 金子:「THE INBOUND DAY 2025」より

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「THE INBOUND DAY 2025」とは?

訪日ラボが培ってきた業界ネットワークを活かし、各領域のトップランナーや第一線で活躍する事業者が一堂に会するカンファレンスです。初開催となる今回は、TODAホール&カンファレンス東京にて行われました。

基調講演では、元大阪府知事・元大阪市長 橋下徹氏と大阪観光局 理事長 溝畑宏氏の初対談が実現。そのほかにも、アパグループやUber Japan、大衆点評など、多彩な顔ぶれが登壇しました。

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2つの中国アプリが示す、訪日中国人の最新動向

中国で圧倒的なシェアを持つスーパーアプリWeChat」と、中国最大級の生活情報プラットフォーム大衆点評」。

セッションには、それぞれの日本エリア責任者である廖 天堉(リャオ テンイク)氏と草刈 美香氏が登壇し、訪日中国人の「旅マエ」から「旅アト」までの行動データを分析しました。

【WeChat】訪日中国人のほぼ全員が利用 為替にあわせた消費促進も

WeChatの月間アクティブユーザーは14億人を超えており、国内では生活インフラとして定着し、在日・訪日中国人にとっても欠かせない存在です。

アプリ決済機能「WeChat Pay」も中国国内で普及しており、講演では、ほとんど全ての訪日中国人が日本滞在中にWeChat Payを利用しているというデータが紹介されました。特に今年の1~2月は春節が重なり、訪日中国人の増加と比例して、利用者も前年同月比で2倍以上に増加しました。

日本国内における決済金額も増加傾向にあるものの、今年の5~6月には、円高の影響から若干の落ち込みが見られました。廖氏によると、高単価商品を扱う百貨店やラグジュアリーブランドは為替の影響を受けやすい一方、比較的単価の低い商材や飲食分野では大きな変化はないということです。

こうした状況を踏まえ、WeChat Payでは日本国内の加盟店に対して為替レートキャンペーンなどを提供し、中国人観光客の消費意欲を高める取り組みを進めています。

関連記事:訪日中国人の購買行動を促進する「WeChat Pay」と「WeChat Mini program」 ── 市場動向と事業者へのヒント

▲廖 天堉(リャオ テンイク)氏:「THE INBOUND DAY 2025」より
▲廖 天堉(リャオ テンイク)氏:「THE INBOUND DAY 2025」より

【大衆点評】旅マエから旅アトまで 口コミが旅行者の行動に影響

大衆点評は、世界中の店舗情報とレビューを掲載するOMO(オンラインとオフラインの融合)に特化したスーパーアプリで、アプリ内で決済を行なっているユーザー数は年間7.7億人にのぼります。中国国内では、飲食店や娯楽サービスから病院まで200以上のカテゴリをカバーし、ほぼ全てのオフライン店舗が大衆点評と連携しています。

日本では、訪日中国人の関心が高い「食」「ショッピング」「体験」「ホテル」などを中心にサービスを展開しています。

草刈氏によると、旅行の約2週間前から飲食店体験スポットを検索・ブックマークするユーザーが多く、旅行中は実際に店舗を予約したり、マップ機能を使って移動したりするなど、旅マエから旅アトまで一貫して活用されているということです。

特に重要な機能が口コミで、全カテゴリでユーザーの行動に影響を与え、次の集客につながるPDCAサイクルがアプリ内で回っていると草刈氏は説明しました。

関連記事:訪日中国人の2人に1人が使う「大衆点評」プロモーション活用のポイントは

▲草刈美香氏:「THE INBOUND DAY 2025」より
▲草刈美香氏:「THE INBOUND DAY 2025」より

中国人は何を検索する?両社のデータを分析

講演では、WeChat大衆点評それぞれの検索データから、訪日中国人のトレンドについても紹介がありました。

【WeChat】日本旅行は引き続き人気 連休前に検索増

WeChatにはニュースやショートムービーなどを含む検索機能があり、多くの中国人がアプリ内で情報収集を完結させています。廖氏によると、「日本旅行」に関する検索件数は香港韓国タイなどの周辺国を大きく上回っており、人気の高さを裏付けています。

また検索は、1〜2月の春節や5月の労働節、10月の国慶節など大型連休前に急増します。廖氏は、こうした時期に合わせた事前準備が日本のインバウンド事業者にとって重要であると話しました。

関連記事:2025年の国慶節はいつ?中国インバウンドの最新動向を解説

【大衆点評】食やショッピングの嗜好が多様化

草刈氏は訪日旅行における大衆点評の検索トレンドを、グルメとショッピングに分けて紹介しました。

グルメでは、全国的に「ラーメン」が不動の一位であるものの、訪日中国人の旅行先の多様化により、カテゴリの広がりや地域特有の料理の検索も増加しています。

一方ショッピングでは、アウトドアブランドや百貨店の名前が上位に並ぶ一方、「ドラッグストア」や「スーパー」の検索も増加。これにより、日本旅行の人気が富裕層から幅広い層に広がっていることがわかります。

関連記事:【データで見る中国インバウンド市場】最新の消費トレンドと効果的な対策は?

▲講演の様子:「THE INBOUND DAY 2025」より
▲講演の様子:「THE INBOUND DAY 2025」より

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ほかにも講演では、両サービスによる具体的なプロモーション活用事例についても取り上げられました。

詳しい内容を見たい方は、ぜひアーカイブ配信をご覧ください。

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「THE INBOUND DAY」では、他にも豪華ゲストが登壇

THE INBOUND DAY 2025」では、このほかにも豪華ゲストによる多彩な講演が行われました。その他のアーカイブ配信についてもぜひご覧ください。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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