トリップドットコムとGoogle、2026年以降の旅行トレンドを発表

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世界最大級のオンライン旅行会社OTA)であるTrip.com Groupは10月9日、Googleと共同で「Why Travel?(なぜ旅をするのか?)」と題した最新のグローバル消費者レポートを発表しました。

本レポートは、Trip.comグループの予約データおよび独自調査に、Googleの検索インサイトと消費者調査結果を組み合わせて分析したものです。

旅行の目的や人・場所とのつながりなどを多角的に検証し、2026年以降の旅行業界における主要トレンドを明らかにしています。

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2026年以降の5つのトレンドを発表 「意味」「体験」が重視される傾向に

今回のレポートでは、旅行者が距離より旅の意義、決まりきった旅程よりも体験を重視していることが明らかになっています。

具体的な2026年以降の旅行トレンドは、以下の5つが挙げられています。

1. 表現としての旅

旅行は、単に目的地を訪れる行為ではなく、私たちの美意識や好み、ライフスタイルを表現する手段となりつつあります。

旅先での食体験を通じて自分らしさを表現したり、SNSから最新のトレンドスポットの情報を得たりすることで、旅行は自分自身の体験や人生をより豊かに彩るきっかけになります。

実際に、SNSは旅行予約にも大きな影響を与えています。タイインドネシアインドなどの市場では、旅行者の75%以上が旅行関連のライブ配信を視聴しており、一部の市場では視聴者の40%以上、最大76%がライブ配信内のリンクから直接旅行を予約する可能性が高いと回答しています。

2. 目的を持った旅

旅行者の間では、より思慮深く、探求心を伴う文化体験を求める傾向が強まっています。

Googleのデータによると、「日本の茶道」に関する検索数は前年比53%増加しており、伝統的な儀式や文化そのものが旅の目的として注目されています。

3. 癒しの旅

ウェルネス旅行では、アクティブな体験と心身のリフレッシュを兼ね備えた贅沢な過ごし方が好まれる傾向があります。

「ゴルフ&スパリゾート」に関する検索数は前年比300%増加し、「スキースパ」パッケージも前年比250%増加しており、心身の充実を求める旅行ニーズの高まりがうかがえます。

4. 繋がりを求めて旅をする

友人や家族に加え、ファンコミュニティも旅行先の選定に大きな影響を与えています。実際、アジア太平洋地域の旅行者の63%は、コンサート参加を目的としてすでに旅行を経験しています。

さらに、ランナーやサイクリストなど持久力系スポーツのコミュニティも拡大しており、トレーニングを目的とした旅行の需要が大幅に増加しています。

5. 未来の旅行

旅行者は、旅行計画の際にテクノロジーを活用することへの抵抗が少なくなりつつあります。実際、「旅行計画の支援」に関する検索数は前年比190%増加しています。

旅行中も、リアルタイム翻訳や交通渋滞時のサポート、目的地の飲食店リサーチなど、さまざまな場面でテクノロジーが活用されています。

日本の「茶道」「温泉地」が旅行目的として注目

今回発表されたレポートでは、各トレンドに対応する具体的な旅行先が紹介されており、日本の文化や観光地も複数取り上げられています。

「目的を持った旅」では、「日本の茶道」が紹介され、近隣の東アジア地域からの観光客にも高く受け入れられていると報告されています。

また、「癒しの旅」では、人気の温泉地として登別温泉、定山渓温泉、唐津温泉が挙げられています。

さらに、「繋がりを求めて旅をする」カテゴリーでは、家族向けの対応が充実しているイベントとして、日本の「フジロックフェスティバル」が紹介されています。

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<参照>

Trip.com:Scroll, Sweat, Spa: Trip.com Group and Google's New Report Reveals Next Big Shifts in Travel

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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