世界最大級のOTA「Trip.com」を運営するTrip.com Groupは2月21日、旅の最新トレンドを解説するレポート「Momentum 2025」を発表しました。
同レポートでは、食体験やメディア・SNS、AIの活用が、旅行計画に大きな影響を与えていることが明らかになりました。
なお調査は、2024年12月11日〜20日にシンガポール、マレーシア、タイ、日本、韓国、香港の6市場にて実施されました。調査対象者は、過去2年間に海外旅行をした成人6,000人です。
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ユーザーの60%が「食」について検索
Trip.comのデータによると、2024年以降、ユーザーの60%が「食」に関連する検索を行い、旅行計画において食の重要性が高まっているといいます。特に「近くのレストラン」「ストリートフード」「テイクアウト」の検索が増加し、「高級ダイニング」「地元の名物料理」への関心も高まっています。
これらの傾向から、2025年は食体験が旅行の重要な要素として、これまで以上に注目されると予測されます。
特にアジアでは、フードフェスティバルやホテルダイニング、ストリートフードツアーなどが人気を集める見込みです。
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メディア・SNSが旅行計画に大きく影響
同レポートでは、映画やテレビ番組などメディアの影響で旅先を決める人が、70%に上ることが明らかになりました。
中でもロマンティックコメディやアドベンチャー映画の影響が大きく、特に25〜34歳の旅行者でこの傾向が顕著になっています。ただし、65歳以上においても、約半数が視聴したコンテンツをきっかけに旅先を決めており、幅広い世代でメディアの影響力が高まっていると言えるでしょう。
加えて、45%の旅行者の選択に影響を与えているのが、TikTokです。SNSのトレンドは大きく注目され、多くの人が旅先を選ぶきっかけになっています。
こうしたSNSの影響で、文化体験・交流への関心が高まり、旅行者は一般的な観光地ではなく、ユニークな文化体験や思い出に残る旅先を求める傾向が強くなっています。
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AIの活用でパーソナライズ化が進む
旅行者は、自ら情報収集を行う一方で、AIの活用も進んでいます。
旅行者の80%が「AIが旅行計画に大きな影響を与えている」と回答しており、AIを活用した予約ツール、バーチャルツアー、リアルタイムの情報提供により、旅行体験はよりカスタマイズされています。
今後、パーソナライズはますます重要視され、旅行業界は多様なニーズに応えることが求められるでしょう。
関連記事:AIで観光業のビジネスモデルにも変化が?「AIがツーリズム産業にもたらす影響」レポート
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<参照>
Trip.com:2025 年、旅はどう変わる? 最新トレンドを解説する Trip.com Group MOMENTUM 2025 レポート
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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