公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会は11月17日、大阪・関西万博における全面的キャッシュレス決済運用の効果を検証した報告書を公表しました。
万博の全面的キャッシュレス決済運用は、来場者と会場内店舗、どちらからも高い評価を得ていたことがわかりました。
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訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)大阪・関西万博におけるキャッシュレス決済運用の効果は?
11月17日、大阪・関西万博における全面的キャッシュレス決済運用の効果を検証した報告書が公表されました。
現金を一切取り扱わない全面的キャッシュレス決済で運営が行われた万博は、大阪・関西万博が史上初。会場内の235店舗で、73種類におよぶ国内最多クラスの決済ブランドが導入されました。
94%が「現金よりも効率的・便利」と回答
大阪・関西万博内の決済利用者を対象に行ったオンラインアンケート調査の結果からは、キャッシュレス決済に対する前向きな回答が多くみられました。
「会場内でキャッシュレス決済を使うことは、現金よりも効率的・便利だと思いますか?」と聞いた項目では、「とても効率的・便利」65%、「まあ効率的・便利」29%で、94%の人が現金と比較してキャッシュレス決済が便利だと回答しています。

また、会場内でのキャッシュレス決済の使いやすさに関しても、「とても使いやすい」50%、「まあ使いやすい」36%で、計86%が「使いやすい」と回答。
さらに、「キャッシュレス決済を使って会場での体験は快適になりましたか?」と聞いた項目でも、「とても快適」49%、「まあ快適」34%で、80%を超える人がキャッシュレス決済によって快適に過ごせたと回答しました。
加えて、「今後、普段の生活でもキャッシュレス決済を使いたいと思いますか?」という質問では、「ぜひ使いたい」61%、「使いたい」30%と、キャッシュレス決済に対する前向きな回答が9割を超える結果となりました。
最も利用された決済方法は「クレジットカード」
大阪・関西万博の会場内営業店舗(235店舗)、協会決済システム以外の決済利用店舗などの決済データを分析した結果からは、最も利用された決済方法がクレジットカードであることがわかりました。
具体的な内訳は以下の通りです。
- クレジットカード:47.1%
- コード決済:36.0%
- 電子マネー:16.9%

また、各決済手段の詳細は、クレジットカードではVisa/Mastercardが中心となり、コード決済ではPayPay が最も高い割合を占め、電子マネーは交通系ICの利用が最も多くなりました。
会場内店舗の74%が全面的キャッシュレス運営を評価
大阪・関西万博の会場内営業店舗(235店舗)を対象に行われたオンラインアンケートの結果からは、万博のキャッシュレス運営に対する高い評価がみられました。
閉幕直前に万博の全面的キャッシュレスの運営に対する評価を聞いた項目では、5段階評価で「5(非常に良かった)」36%、「4(良かった)」38%となり、74%が全面的キャッシュレス運営を評価していることがわかりました。

また、全面的キャッシュレス運用によって「業務効率の向上」を感じた割合は、「5(非常に感じる)」「4(感じる)」の合計が 93%と最も高くなりました。また、「セキュリティ向上」も「5(非常に感じる)」「4(感じる)」が90%に達しています。
一方、課題としては手数料などの運営コスト増加(54%)、一部顧客がキャッシュレス決済を利用できなかったこと(46%)、キャッシュレス以外の選択肢がないことへの顧客苦情(46%)などが挙がりました。
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<参照>
EXPO2025:大阪・関西万博における全面的キャッシュレス決済運用の効果検証について
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