訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に12月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。
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知っておきたい!インバウンドニュース
【観光庁長官会見】中国の影響注視しつつインバウンド多様化推進

観光庁の村田茂樹長官は12月17日、定例会見を実施しました。
長官は、11月に中国政府が行った訪日自粛要請に触れ、一部でキャンセルの動きが出ていることや、日本と中国を結ぶ国際旅客定期便に減便が出ている状況を承知した上で、今後どの程度の影響が及ぶかについては状況を注視していきたいと述べました。
そして、観光庁としては中国だけでなく、多くの国から日本に訪れてもらうことが重要であるとし、インバウンド市場の多様化に向けた戦略的な訪日プロモーションの実施や観光コンテンツの造成などの政策を引き続き強化するとしました。
関連記事:【観光庁長官会見】中国の影響注視しつつインバウンド多様化推進/IR計画の追加申請を検討
2024年に日本開催の国際会議、前年比1.2倍 コロナ前比では外国人参加者の回復先行

日本政府観光局(JNTO)は12月10日、2024年の国際会議統計を発表しました。
本統計は毎年全国の自治体やコンベンション・ビューロー、府省庁の協力のもと、全国の国際会議の開催件数や会議参加のために訪日した外国人参加者数を調査し、公表しているものです。
2024年に日本で開催された国際会議の開催件数は、前年比1.2倍となる1,702件でした。規模別で見ると、中・大型国際会議の件数は276件と全体の約2割弱で、分野別では「科学・技術・自然」「医学」の2分野による開催件数が1,240件と全体の約7割を占めています。
参加者総数も前年比1.2倍となる124.1万人で、このうち外国人参加者数は15.9万人(前年比1.2倍)と同程度の伸びを示しています。
コロナ禍前の2019年(3,621件)と比較すると、開催件数は47.0%の水準に留まった一方で、参加者総数は62.2%まで回復しており、特に外国人参加者数は74.5%と強い回復が見られます。
関連記事:2024年に日本開催の国際会議、前年比1.2倍 コロナ前比では外国人参加者の回復先行
ここに注目!インバウンド関連データ
11月の訪日外客数351.8万人 累計で2024年を超え過去最多

日本政府観光局(JNTO)は12月17日、2025年11月の訪日外客数推計値を発表しました。
2025年11月の訪日外客数は351万8,000人でした。10月の389万6,300人と比較すると約38万人減少しました。
また11月までの累計は3,906万5,600人で、2024年の年間訪日外客数(3,687万148人)を200万人以上上回り、過去最多を記録しました。
国別では、韓国が前年同月比10.0%増の82万4,500人で、前月から引き続き1位となっています。
また、全23市場のうち19市場で11月として過去最高を記録したほか、11月までの累計では17市場で年間での過去最高を更新しました。
関連記事:11月の訪日外客数351.8万人 累計で2024年を超え過去最多
訪日ラボおすすめレポート&記事
インバウンド人気No.1ホテル「プラザオーサカ」 訪日客から支持される秘訣とは?

訪日ラボが独自に調査した「インバウンドに人気のホテル・旅館ランキング」。全国470施設の中から見事1位となったのが、大阪府の十三(じゅうそう)エリアに位置するシティホテル「プラザオーサカ」です。
プラザオーサカは2位のホテルと500ポイントもの差をつけており、外国語の口コミ評価は平均★4.7と高く、圧倒的な人気を集めていることがわかります。
株式会社プラザオーサカ 取締役の菅原 真太郎氏は、「旅館のように気軽で親密なコミュニケーション」を心がけている接客が評価されたと言います。外国人のFIT(個人旅行客)専用のラウンジ設置や外国人スタッフの積極的な雇用などで、スタッフと宿泊客にコミュニケーションが生まれる環境を整えることを重要であるとしました。
関連記事:インバウンド人気No.1ホテル「プラザオーサカ」 訪日客から支持される秘訣とは?取締役の菅原氏に聞く
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【インバウンド情報まとめ 2025年12月前編】観光庁補正予算、オーバーツーリズム対策など225億円 ほか
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