国際航空運送協会(IATA)は、2025年11月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
11月の航空総需要(RPK)は前年同月比で5.7%増加し、前月10月(同6.6%増)と比べて成長率は鈍化しました。総供給量(ASK)は同5.4%増加し、前月とほぼ横ばいとなりました。搭乗率は同0.3ポイント増の83.7%で、11月として過去最高を記録しました。
国際線・国内線ともに、前月と比較して成長率は減少傾向となりました。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
関連記事:世界の航空需要、10月は好調に推移 年末も前向きな見通し【IATA旅客需要データ 2025年10月】
【国際線】アフリカが唯一の二桁成長、中国・日本間は成長鈍化
2025年11月の国際旅客需要は、市場全体で前年同月比7.7%増と堅調な伸びを記録した一方で、10月の成長率(同8.5%増)と比べると鈍化しました。
地域別では、アフリカを除く全ての市場で成長率が前月と比較して減少しました。アフリカは同11.2%増となり、唯一の二桁成長を記録しました。
アジア太平洋地域は同9.3%増となりました。中国と日本の間の地政学的な緊張の影響により、同区間の旅客輸送量は2025年で初めての一桁成長となりました。
そのほかの市場は、中東が同9.6%増、欧州が同6.8%増、中南米が同4.4%増、北米が同4.0%増となっています。

【国内線】ブラジルとインドが好調 米国は唯一マイナスに
2025年11月の国内旅客需要は、市場全体で前年同月比2.7%増となり、10月の3.4%増から鈍化しました。
市場別では、ブラジルが同8.3%増と、前月に続き最も高い成長率を記録。次いでインドの同7.7%増、中国の同6.3%増、日本の同3.6%増と続きました。
また、アメリカは同1.8%減と、唯一のマイナスとなっています。

需要増に対応するため、生産能力の向上が不可欠
IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は、11月として過去最高を記録した搭乗率について「キャパシティの制約が続くなかでも、増加する旅客需要に航空会社が対応してきた結果」とコメントしました。
また、旅客需要の増加に対応する航空会社のニーズに応えるには航空機などの生産増が必要であり、2025年時点で1万7,000機まで膨れ上がった航空機の受注残を削減しなければならないと述べました。
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<参照>国際航空運送協会(IATA):5.7% Air Passenger Demand Growth in November 2025
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