2025年の訪日マレーシア人数は63.7万人、消費額は1,387億円でともに過去最高:マレーシア市場の最新インバウンドデータを徹底解説【2025年年間】

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日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年年間の訪日マレーシア人数は63万6,600人でした。

また、観光庁インバウンド消費動向調査によると、訪日マレーシア人旅行消費額は1,387億円で、訪日客数、消費額ともに過去最高を更新しています。

本記事では、マレーシア市場のインバウンド動向について解説します。

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訪日マレーシア人客数最新データ:年間63.7万人

日本政府観光局JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年の訪日マレーシア人数は63万6,600人でした。コロナ前の水準を超えた前年(50万6,883人)から25.6%増となり、過去最高を記録しました。

▲訪日マレーシア人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

月別の推移を見ると、2025年は暦の関係で祝日がなかった7月のみ前年同月比6.0%減となりましたが、そのほかはすべてプラスとなっています。

上昇幅が特に大きかったのは1月で、同133.8%増の7万5,003人を記録しました。これは、スクールホリデーと旧正月の連休が重なり、家族連れでの長期旅行が組みやすかったことや、リンギット(マレーシアの通貨)の為替レートが回復傾向にあったことが関係したと考えられます。なお、12月には単月最高となる10万600人(同40.4%増)を記録しました。

▲訪日マレーシア人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

エリア別で見ると、マレーシア訪日客数はインドネシアと同程度ですが、インドネシアマレーシアの人口は2025年時点で約8倍もの開きがあります。この点を踏まえると、マレーシア人の日本に対する関心度の高さがうかがえるでしょう。

▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成
▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

マレーシアは海外旅行経験者数が約1,900万人と、ASEAN主要6か国でトップの国です。人口・所得ともに増加傾向にあり、非常にポテンシャルが高い国といえる一方で、現時点では訪日未経験者も多く、日本~マレーシア間の直行便数がコロナ前の90%程度(2025年9月時点)と回復途上です。

今後は、ビザ免除措置の影響から人気が継続する中国や中距離旅行の選択肢として挙げられる韓国台湾、豪州と並ぶなかで、日本が“選ばれる国”になる方法を考えていく必要があるといえるでしょう。

関連記事:【アジア・中東編】JNTOが語るインバウンド市場の動向とは?2025年「インバウンド旅行振興フォーラム」

訪日マレーシア人消費額最新データ:年間1,387億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2025年年間の訪日マレーシア人旅行消費額は1,387億円でした。前年から27.1%増加しており、過去最高を記録しています。

▲訪日マレーシア人消費額の推移(2015〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人消費額の推移(2015〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

四半期別で見ると、すべての時期で前年を上回っていますが、特に上昇率が高かったのは1~3月(前年同期比47.0%増)でした。

訪日客数の伸びと連動しており、閑散期の7~9月を除くすべての期で二桁以上の伸びを記録しました。

▲訪日マレーシア人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲訪日マレーシア人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人当たりの消費額は21万9,295円

訪日マレーシア人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。

2025年年間の訪日マレーシア人の1人当たり消費額は、21万9,295円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万8,809円)と比較すると、9,514円少なくなっています。

1人当たり消費額の構成をみると、宿泊費が最多で7万3,936円、次に買物代が6万6,994円と続きます。この2費目で6割以上を占めており、買い物需要の高さが様子がうかがえます。

▲費目別 1人当たり訪日マレーシア人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲費目別 1人当たり訪日マレーシア人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

エリア別で見ると、訪日マレーシア人の消費単価はシンガポールベトナムインドに次ぐ4番目の規模でした。消費単価が高いベトナムインドと比較して、マレーシアは買物代が多くなっている点が特徴です。

マレーシアは多民族国家で、マレー系が70%と多数を占めますが、訪日旅行をけん引するのは国民の23%を占める中華系だと言われています。インバウンド主要国の中でも買物代が高い中国と似た傾向が見られるのは、こういった背景もあると考えられます。

*ベトナムインドからの訪日客は、留学や技能実習、業務など観光・レジャー以外を目的とする訪日も多いため、1人当たり消費額のデータを見る際には注意が必要です。

▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成
▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

マレーシアでは近年、日本食やポップカルチャーが人気を集めています。また、自国にない四季や多様な自然景観も大きな魅力です。実際、佐賀県フィルムコミッションはこうした長所を活かして海外映像作品の撮影誘致を行い、マレーシアのヒット作品への露出獲得と訪日機会の創出に成功しています。

マレーシア人向けの施策を成功に導くには、日本の魅力をアピールするだけでなく、国民の6割以上を占めるイスラム教徒に向けたムスリム対応も欠かせません。来訪のきっかけ創出と受け入れ体制強化の両立を図るのがおすすめです。

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以上、マレーシアの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、マレーシアインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。

  • 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
  • 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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