これだけは知っておくべき訪日マレーシア人 3つのポイント
- 団体旅行の割合は全国籍中2番目の高水準
- 訪日マレーシア人は暑くない時期に集中
- ムスリム対応がカギ
マレーシアに関連するインバウンド年表
1957年 | 日本とマレーシアの国交が樹立 |
2017年 | JNTOクアラルンプール事務所が開設 |
2019年 | 訪日マレーシア人数が史上最多となる年間50万人を達成 |
マレーシア基本データ
人口 | 約3,153万人 |
面積 | 約13.9億人 |
首都 | クアラルンプール |
宗教 | イスラム教、仏教、儒教、道教、ヒンズー教、キリスト教など |
公用語 | マレー語 |
時差 | UTC+8(-1時間) |
通貨 | マレーシア・リンギット |
名目GDP | 約3,586億米ドル |
経済成長率 | 5.9% |
一人当たりGDP | 約11,373米ドル |
平均月収 | 823.43米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 2.33米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
マレーシア市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日マレーシア人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日マレーシア人客数は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には50万1,592人を記録しました。コロナ後の2023年は41万5,700人と、コロナ前の8割以上まで回復してきています。
月別訪日外客数:訪日マレーシア人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日マレーシア人が最も増加するのは12月で、次いで3月から4月にかけての春季も人気でした。一方で、夏季の訪日数は落ち込んでいました。2023年もおおむね同じような傾向となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):マレーシア市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日マレーシア人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には665億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には931億円とコロナ前を上回る大幅な増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日マレーシア人は1人いくら使う?
訪日マレーシア人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前は2016年に落ち込みを見せ、その後2019年まで13万円台とほぼ横ばいでした。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い22万4,013円へと大幅な増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日マレーシア人は何を買い、消費している?
訪日マレーシア人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、59,142円でした。2番目に大きな割合を占めたのは買物代で、49,435円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日マレーシア人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | その他食料品・飲料・たばこ | 59.2% | 11,696円 |
2位 | 菓子類 | 59.1% | 13,132円 |
3位 | 衣類 | 48.7% | 20,240円 |
4位 | 靴・かばん・革製品 | 35% | 32,070円 |
5位 | 化粧品・香水 | 18.9% | 14,868円 |
6位 | 酒類 | 15.6% | 9,165円 |
7位 | 医薬品 | 10% | 13,661円 |
8位 | 民芸品・伝統工芸品 | 8.7% | 12,693円 |
訪日マレーシア人に最も人気のある品目は「その他食料品・飲料・たばこ」で、一人あたり平均11,696円分購入されています。購入率順に並べると、「その他食料品・飲料・たばこ」を筆頭に、「菓子類」「衣類」「靴・かばん・革製品」「化粧品・香水」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日マレーシア人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 75.5% |
2位 | 百貨店・デパート | 52.8% |
3位 | 空港の免税店 | 51.9% |
訪日マレーシア人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、75.5%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(52.8%)」と「空港の免税店(51.9%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日マレーシア人で最も多い属性は?
訪日マレーシア人の47.9%が男性、52.1%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の19.2%を占め、女性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の27%を占めます。
滞在日数:訪日マレーシア人は何日間訪日旅行する?
訪日マレーシア人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日マレーシア人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日マレーシア人は、初来日が52.2%、リピーターが47.8%でした。
旅行形態:訪日マレーシア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日マレーシア人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。ただし、団体ツアーの割合も全目的と観光・レジャー目的の両方で1割を超えており、他の国・地域と比べても比較的多いと言えます。
日本の観光情報の収集:訪日マレーシア人の訪日旅行の情報手段は?
訪日マレーシア人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「自国の親族・知人(32.1%)」でした。合わせて「宿泊施設ホームページ(27.9%)」「SNS(Facebook/Twitter/微信等)(26.4%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(69.1%)」でした。合わせて「飲食店(56.9%)」「買物場所(45.7%)」と続いています。
マレーシア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
マレーシア人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):マレーシア人の海外旅行需要は?
マレーシア人の海外旅行者数は公表されていません。
マレーシアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | タイ | 4,265,574人(2019年) |
2位 | インドネシア | 2,980,753人(2019年) |
3位 | 中国 | 1,383,502人(2019年) |
4位 | シンガポール | 1,254,022人(2018年) |
5位 | ベトナム | 606,206人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
マレーシア人に人気の海外旅行先は、タイ、インドネシア、中国、シンガポール、ベトナムと、全てアジア諸国となっています。タイ、インドネシア、シンガポールは距離が近いため、交通費が安いことが人気の理由となっており、マレーシアからタイとシンガポールには陸路で訪れることもできます。コロナ禍から回復したタイミングでも、同じ理由でこれらの国・地域が人気になるものと考えられます。
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